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2017.03.03 烏山線

春はダイヤ改正の季節である。石北本線に魅了されていた私は、スラントノーズの特急大雪誕生!と息巻いていたのだが、足元を見てみると烏山線のキハ40が蓄電池車両EV-E301系に置き換えられることに気がついた。とはいえ誘ってくれた友人と予定が合ったのがキハ最終日。午後には都内で就職の面接がある中ではあるが、西船橋でレンタカーを借り出して一路国道4号を北上することになった。

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2017.03.03 烏山駅
Nikon D7200 Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
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2017.03.03 烏山駅
Nikon D7200 Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

烏山駅に着いたのは午前4時。あすから使われる蓄電池車両用の充電架線の下には、きょうまで活躍するキハ40が停泊していた。予想に反して同業者はゼロ。霧がかってはいるがじっくりとバルブで最後の1日を迎えるキハの姿を切り取る。
午前5時を回るとホームに明かりが点き、始業点検が始まった。老体の最後の1日が幕を開ける瞬間を切り取るべく、レリーズに力を込めた。


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2017.03.03 大金駅
Nikon D7200 Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

通学・通勤路線だけあって朝は本数が多い。線内唯一の交換駅である大金駅も賑わう時間である。時刻はまもなく午前7時になろうとしているが、立ち込める濃霧で明るさはまったく稼げない。望遠で狙っても霞がかったままであるが、シルエットの幻想的な雰囲気は嫌いではない。とりあえず記録としてシャッターを切った。


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2017.03.03 大金〜小塙
Nikon D7200 Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
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2017.03.03 大金〜小塙
Nikon D7200 Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

ようやく日が出てきた。今回はロケハンをしている時間がまったくないので、沿線で三脚が何本も立っているところに狙いをつけて便乗することにしていた。大金駅から少し走ると、なるほどカーブで撮影できる場所に人だかりが。若干のもやはご愛嬌。タラコ先頭の2連と、白地に緑のラインがチャーミング?な烏山線カラーの2連をケツ撃ちで抑えた。


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2017.03.03 滝〜烏山
Nikon D7200 AF-S DX Nikkor 35mm f/1.8G

とはいえ、線路にへばりついて撮影を終わらせるのは芸がない。調べると滝駅の近くには本当に滝があるという。道路脇に車を停め、川岸まで遊歩道を降りると確かに岩場を流れ落ちる滝があった。その上には線路もあるようだ。空は再び雲に覆われてしまったが、滝と絡めて一発撮影。ようやく沿線らしい?一枚が手に入った。


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2017.03.03 小塙駅
Nikon D7200 Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
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2017.03.03 小塙駅
Nikon D7200 Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
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2017.03.03 小塙駅
Nikon D7200 Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

昼前になると天気も落ち着いてきた。車内でスーツに着替え、最後にやってきたのは小塙駅。駅近くの踏切は無数の三脚が立ち並んでいた。やってきたのは烏山線色の2連。スナップ的に停車中から去り際まで様々な角度で切り取ってみた。
小塙駅で車両を見送った後は全速力で宇都宮駅に戻って新幹線で東京に戻り、無事面接に間に合った。最初で最後の烏山線キハ40。弾丸行ではあったが来た価値は大いにあったと思う。ちなみに面接は落ちた。