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2016.03.28 大村線

この年の春、カメラを買い替えた。新しいものを手に入れると試してみたくなるのが人間の性。3日後すぐに福岡に飛び、天気の良かった長崎へ進路を取って狙うは大村線。当時はキハ66・67形がまだまだ活躍し、国鉄標準色までもが走っていた。春の日差しに誘われた大村湾はどんな表情を見せてくれるだろうか。

001 千綿原色
2016.03.28 千綿〜松原
Nikon D7200 AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-55mm f/3.5-5.6G
002 千綿下から
2016.03.28 千綿〜松原
Nikon D7200 AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-55mm f/3.5-5.6G

千綿駅に降りたのはすでに午後だった。国道を南に歩き、棚田の農道を登ると、眼下に小さな漁港と線路が広がった。1本を見送り、次にやってきたのは国鉄色。対岸の西彼杵半島を背景に、新しいカメラのシャッターを切る。そのまま山を下り、先程見下ろした漁港に来た。午後になると船に人はおらずひとりカメラ片手に場所を探す。漁港を囲うように作られた線路の築堤をファインダーに入れると、青の車体が影となって現れた。


003 千綿海から
2016.03.28 千綿〜松原
Nikon D7200 AF-S DX Nikkor 35mm f/1.8G
004 千綿下から夕日
2016.03.28 千綿〜松原
Nikon D7200 AF-S DX Nikkor 35mm f/1.8G

夕方になっても付近をうろついていた。本数はそこそこ多く退屈せず、新しいカメラの性能を試すには良い場所だ。海は西に向き、夕日も雲に隠れることなくどんどん下がっていく。1本は側面を際立たせ、2本目はフレア覚悟で構図に太陽を入れて切り取ってみた。


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2016.03.28 千綿駅
Nikon D7200 AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-55mm f/3.5-5.6G

千綿駅で列車を待ちながら構図を考えていた。駅自体は相当良い雰囲気だが、リアルというよりは少し作られた感じがする。とはいえ画になるのは事実。ライトと木造駅舎の色合いがとてもいい具合。列車の到着を待ってシャッターを切った。