Elvesというロードバイクを買った話

うい、ヌカりです。
動画作成意欲は減退中、でも何か表現したいのは相変わらず。
なので今日も文字で勝負です。

今回のテーマは表題の通りです。
最近何かと話題の新興メーカー、elves。
この度、quendiというモデルを購入し、約一か月と少し乗ってきました。距離としては多分ギリ1000kmに届いたかどうかくらい。
今回はいい機会なので、なんでelvesを買ったのか、何が決め手だったのかについて軽くお話できればいいなと思います。
うい、よろしく。

お品書き
①elvesってなんだよ(哲学)
②elvesのモデルについて
③elvesのいいところ
④elvesのこれちょっとどうなん?ってところ
⑤なんでelvesを買ったのか
⑥気を付けるべきこと
⑦感想

①elvesってなんだよ(哲学)

elves(エルヴス、またはエルフ)は、台湾に本社を置く、ロードバイク用カーボンフレームメーカーです。
生産は中国(深圳?)の工場で行っているとのこと。言い方は悪いですが、いわゆる中華カーボンってやつです。
公式サイトによると、台湾出身のDavid氏という方が代表とのこと。このDavid氏はどうも、20年以上Giantにてカーボンフレームの設計や開発に携わっていた経験があるよう。この時の経験と、様々な自転車メーカーにODM・OEMサービスを提供する中でノウハウを貯め、2016年にelvesというブランドを立ち上げるに至ったと、公式サイトに書いてありますね。
ちなみに、工場は深圳にあるそうです。このカーボン工場を自社で持っているというのが価格にアドバンテージをもたらすらしく、後述の安さにつながっているらしいです。そのあたりには詳しくないのですが、設計から生産までを自社でできるということは、間に入る業者がないのでその分安くできるのが基本なので、おかしな話ではないですね。

ちなみにGiantっていうのは、台湾を代表する自転車メーカーです。プロの世界でも、2022年はバイクエクスチェンジ・ジェイコに機材を供給しておりました。バイクエクスチェンジはツールでステージ2勝を上げたり、マイケル・マシューズが世界選手権で3位に入ったりしているので、相応の実績があるのがGiantです。そこで働いて経験を積んだっていうのはまあ、ある程度のセールスポイントにはなると思います。

総じて、新興メーカーではありますが、相応のノウハウは持っていると思っていいです。

②elvesのモデルについて

現在日本では、下記の4モデルが展開しています。

1.Vanyar (リム/ディスクモデル)

公式サイトhttps://jp.elvesbike.com/より

elvesが誇るフラグシップモデルであり、最軽量のヒルクライムモデルです。特筆すべきはやはりその重量であり、フレーム+フォーク+シートポスト合わせて1.28kgしかありません。もちろん、もっと軽いモデルはこの世に存在しますが、なんとこのvanyar、お値段が2023年1月時点で¥137,228という驚異的なお安さ。
画像にもありますが、UCI認証を取得しており、海外の複数コンチネンタルチーム・プロチーム・ナショナルチームでの採用実績があります。なんなら日本でもこれから目にする機会は多そうです。よろしくお願いします右京さん!
あとこれは先輩ローディの曰くの話ですが、この価格・重量でリムブレーキモデルがあるというのは、中々にアドバンテージなんだそうです。というのも、他のトップモデルは大体ディスクに移行してしまっているので、重量を少しでも落としたいヒルクライムバイクにとって、リムブレーキが使えるっていうvanyarはアリなモデルなのだそうで。
あと一体成型らしいです。

2.Falath (リム/ディスクモデル)

公式サイトhttps://jp.elvesbike.com/より

vanyarと並ぶ人気フレームがこのFalathです。こちらはエアロバイクとなっており、平坦での高速走行に特に力を発揮しそうです。総重量は1.736kgありますので、ヒルクライムには向いてないモデルではあります。でもエアロモデルってそういうもんだしな。
ちなみにこちらもお値打ちで、2023年1月時点で¥126,672っていう破格の値段。エアロカーボンのフレームがこの価格で変えるって結構やばくないっすか?しかもカスタムペイント可能だしな(詳細は後程)
こちらはUCI認証取得していませんが、Falath Evoっていう進化したモデルの方で取得するらしいです。

3.Eglath (ディスクモデルのみ)

公式サイトhttps://jp.elvesbike.com/より

Vanyarがヒルクライム、FalathがエアロならEglathはオールラウンダー。公式サイトにもそう書いてある。というか、説明文が一番長いので、かなり力の入ったモデルだってことがわかりますね。
要約すると、どんなシチュエーションでも活躍できるように設計したオールラウンドバイクだってことらしいです。その辺の事情は乗ってみないとわかりませんが、とりあえずかっこいいですよね。メーカー名がフレームの上面にあるのとか、結構イカしてます。次買うならこのモデルにしたい。
価格はFalathと同じで¥126,672。
ちなみにディスクモデルしかないので、リムブレーキ愛好家には選択肢に入らないモデルです。でも未来はありますね。
こちらもUCI認証取得しています。重量は1.710kgです。

4.Quendi (リムブレーキモデルのみ)

公式サイトhttps://jp.elvesbike.com/より

最後にご紹介するのが、いわゆるエンデュランスモデルに該当するこちらのQuendi。公式サイトも上記3モデルと比べてなんかあっさりしてたり、公式JPTwitterでも最近はあまり紹介されないモデルだったりと、どうにも不遇感の拭えないのかは個人の感性による、そんなモデルです。
だからって論外なモデルなのかと言うと、そんなことはありません。
まず重量が4モデル中、Vanyarに次いで軽い(1.515kg)です。
そして値段が一番安いです。2023年1月時点で¥106,470と、ほぼ10万円切りそうな価格です。というか、去年の8月ごろまでは9万とかで買えたらしいです。やっす。
あとジオメトリーが快適(哲学)と書いてあります。他のモデルがプロ志向なので、比較してかなりフレンドリーな設計になってるみたいですね。
ちなみにリムブレーキモデルしかありません。先の無いモデルです。本国ならディスクモデルがあるらしいんで、ディスク仕様が欲しい方は色々知恵を絞って個人輸入とかしましょう。

③elvesのいいところ

多分もういろんなところで語られてるでしょうけど、この辺ですかね。
・価格
・カスタムペイント
・5年保証

いや正直言ってしまえば、いくら性能がどうこう言ったところで、もっと優れたメーカーは沢山あるわけですよ。でもそんな強豪を抑えてまでelvesが選ばれるのは、やはり値段とカスタムペイントという、二つのアドバンテージがあるからだと思います。
まず値段については、今まで書いてきた通りです。全てのモデルが10万円台で購入可能です。これはつまり、ある程度ロードバイクの知識があり、かつパーツも揃えられる人にとっての二台目などに向いているってことでもあります。逆に言うと、これからロードバイクを始めようって人にはまず選択肢に入らないメーカーです。いくらカーボンで安いと言っても、これにプラスしてコンポだのホイールだのハンドルだの揃えていたら、場合によっては30万超えます。だったらGustoかCanyonの完成車買った方がずっといいです。だから値段だけじゃ、大きなアドバンテージにはなりません。そこにカスタムペイントがすうっと効いてきます。

これがヤバイ。

elvesのカスタムペイントについては、 ELVESBIKEJAPANカスタムペイント(無料)について|ELVESBEKE JAPAN|note にまとめられていますので、こちらを読んでいただく方が早いです。
要約すると、【一定の制限を我慢してもらえれば、追加料金なしで好きな色、デザインで塗ってあげるよ】ってことです。
エグない?
折角なので下に例を挙げます

これが僕のquendi


これが公式サイトにあるquendiのカラーリング

僕のカラー、どこにも公式サイトにないですよね。
つまりそういうことなんです。

メーカーさんに送った僕の希望

こんな感じで、こういう色でお願いしたいと設計図を送れば、メーカーさんの方でデザインを完成させてくれます。
@elvesbikejapan • Instagram写真と動画
elvesのインスタに行けば、他の様々な良デザインを見る事ができます。
世界で自分だけのオリジナルバイクを所有するっていうのは、割と沢山の人が抱く夢だと思うんですよね。それを叶えてくれる(しかも安い)のがelves。これが選ばれる理由です。いや本当に。

④elvesのこれちょっとどうなん?ってところ

Quendiだけだと思うんですけど、フロントフォークとフレームが干渉して塗装が剥がれるんすよね。まあ、一番安いモデルだし、価格も10万円なので正直許容範囲なんですけど。俺だけのケースかもしれないし。まあでも、将来的にデカイメーカーになるなら、その時は直してくれると嬉しいよね、ガチでね。

⑤なんでelvesを買ったのか

カスタムペイント。いやガチで。
あとカーボンフレームの自転車に乗りたかった。
だけど競技思考じゃないし、ディスクに移行する気はまだ無いし、エアロは好きじゃないってことで必然的にQuendiになった。Vanyarに次ぐ軽さだってことも、割とヒルクライム好きな俺にとってはプラス材料になった。
値段の安さは、ラッキー!程度の感想。

⑥気を付けるべきこと

1.自分で組まない場合は、あらかじめ組んでくれるショップを探しておく
→これは必須だと思います。「こういうメーカーを買うので、くみ上げをご相談したいんですが」に対して「あ、いいっすよ(快諾)」なショップさんを探して、コミュニケーションを取っておくことは必要だと思います。

2.クレジットカードの海外決済制限を解除しておくこと
→これも必須です。Paypalを使って決済することになりますが、その際クレジットカードの制限を解除していないと、いつまでたっても決済することができません。ちなみに僕の場合は銀行の制限を解除していたのですが、Paypal側で弾かれてしまっていて2,3日やり取りに時間を使いました。銀行側ではOKしていたのに!畜生め!
JP担当者さん、あの時はお待たせしてすみませんでした。

3.問い合わせは簡潔に、わかりやすく
→これは僕が考えた事ではないんですが、いつぞや公式の人がTwitterで「問い合わせする時は、まず公式サイトしっかり読んでね。そのうえで分からない事を要点まとめて聞いてね」的な事を言ってたのが印象に残っていたので……なんか俺も思い当たる節あるな……マジですみません。

4.デザインはあくまでカスタムペイントであって、オリジナルデザインではないということ
→つまり、デザインの著作権はelvesにあるってことです。
これだけで分からない人向けにもうちょっと解説します。
カスタムペイントができるとなると、世界で俺だけのデザイン!って考えがちなんですが、そうじゃないってことです。elvesが良いと判断すれば、あなたのデザインを他の人が使うかもしれません。全て一致していなくても、似たようなデザインが生まれるかもしれません。それに対して「パクられた!」と憤る気持ちもわかりますが、なんら違法性は無いってことだけご理解ください。
そして、オリジナルデザインを作ったからって言って、他のメーカーで同じようにカスタムペイントする機会があった場合、そのまま流用できないってこともご注意ください。

⑦感想

トータルで言うと、十二分に満足できるメーカーさんだと思います。
価格と、何よりカスタムペイントに魅力を感じた方は、購入して間違いのないメーカーさんです。
組み上げに際しては自分でやるか、ショップに託すかは人それぞれだと思いますが、そこで色々考えたりするのもロードバイクの楽しみだと思います。
多少の不満点も、恐らくこれからドンドン改善されていって、将来的にはもっと魅力的なメーカーさんになる事間違いないでしょう。
それよりも、俺はJPの担当者さんが精力的に働き過ぎてぶっ倒れたりしないか心配だよ

長くなりましたが今回はここまで。
ここまで読んでくださった方、マジでありがとう&ありがとう。
それではアディオス。また次回。

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