気ままに作曲からネタ作曲まで自作を語る記事 (7)
「りんご・りんご・りんご」 〜 深夜の2時間DTM 2020/9/25
深夜の2時間DTM作品。お題は「果物屋さんをイメージした曲」。
のびのびとしたドリア旋法が特徴的な音楽。ファンシーな内容であり、ファンタジー洋画などの楽しい果物のシーンをイメージして作曲した。
編成は弦楽オーケストラと、鉄琴と打楽器、そしてアコーディオンである。ドリア旋法は、現代の調性でいえばFメジャーとaマイナーを混ぜ合わせたような響きを作ることができる。前半はFメジャー寄りの明るい曲調だが、後半はaマイナーのすこし寂しい響きになる。
日常は華やかであり、しかし陰りもある。その何気ない情緒の2面性を前後で表現するよう試みた。
ところで映像のりんごがぼろぼろ飛んでいく短絡的な演出はちょっと気に入ってます笑
2020/10/18
ちょっと憂鬱な曇り空のイメージの1フレーズ
おそらく低音がこんなにごてごて密集するのは、一般的には弾きづらいため好まれないと思う。しかしだからこそ、この配置でしか出せない繊細な心情というものもある。
くぐもったカオティックな音響から微妙に聴こえてくる和声が、少し光の差した曇り空を思わせる。
ピアノのための 2020/10/24
「気ままに作曲」のシリーズの無題。特にイメージはないが、「気ままに」そのものを表現してるともいえる。
伸びやかな音楽ではあるが、基本的には3度(6度)ないし2度(7度)ないし4度がぶつかるように書かれており、一応和声感はあるけど不協和音が常に続く、という内容となっている。このため、ややくぐもった明るさを放つ音楽となっている。
中間部ではより長いフレーズと和声でその進行が展開され、最終的に回帰して終結する。ただし主題とは違い、ドミナント、つまり問いかけるように終わる。
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