MARVEL SNAPカード考察「ポラリス」

MARVEL SNAPの個別カード考察５つ目は「ポラリス」。派手さはないが、非常に優秀な１枚だ。

能力と基本仕様

ポラリスの基本性能
コスト：３
パワー：５
能力：公開時　相手の１コストカードまたは２コストカード１枚を、このロケーションに移動させる。

３コストカードの標準パワーは４（無能力カード基準）なので、ポラリスはコスト比パワーで標準以上に強いカードだ。こういう場合、能力の方がデメリット効果であることが普通なのだが、ポラリスはそうでもない。相手の低コストカードを自分のロケーションに移動させる能力は、確かにデメリットとして働くこともあるのだが、明らかに自分にメリットがある状況で使えることの方が多い。

ポラリスの基本的な使い方としては、相手のカードシナジーを移動させることで不発にさせたり、ロケーションの空きスペースを低コストカードでうめてロックしたり、一部特殊ロケーションとシナジーして使ったりといったものがある。ただ、効果を上手く使えない状況でも３コスト５パワーとして使っても十分すぎるほど強い。能力の使い方については後述する。

ポラリスの能力の使い方

カードシナジーの阻害

ポラリスの能力活用機会で相手のカードシナジーの阻害は意外に多い。具体的にはアンジェラと、破壊シナジーだ。アンジェラは置いたあとに、同一ロケーションにカードをプレイすることで育成するカードだが、出した時点のパワーが１なので３ターン目の先攻が取りやすい。そこで３ターン目に別ロケーションにアンジェラをずらすことで、アンジェラの育成を阻害しながら、アンジェラをこちらの都合の良いロケーションに誘導できる。

ポラリスを用いたアンジェラバフ阻害の例

破壊シナジーも同様で、２ターン目にバッキー・バーンズを出してから、３ターン目に破壊というのは標準的な動きだが、これをバッキー・バーンズを動かすことで阻害する。

どちらもこちらが先攻で効果が発動しないと意味がないので、どちらが先攻か確認して動くことが重要。

ロケーションスペースのロック

特にロケーションスペースが狭くなっている状況で、ポラリスでそのスペースを埋めてやると労せずしてロケーション確保ができる。失敗してもグリーンゴブリンなどと異なりデメリットがないので、ノーリスクで狙えるのも強い。

あまり良い例がなかったが、スペースが狭いときにポラリスは活躍する

特殊ロケーションの活用

ポラリスが特に上手く使えるロケーションは、１体しかカードを置けないスペース・スローンやカードがそのロケーションに移動したときに破壊するフィスクタワーだ。

ポラリスで誘導すれば簡単にスペーススローンを確保できる。

まとめ

ポラリスは３コストカードの中でも単純に強いカードで、特に他のカードとのシナジーを考慮せずにデッキに入れても単体で仕事をしてくれるので、３コストカードの採用に迷ったら入れていいカードだと思う。確かに相手を動かしてしまうことがデメリットになることもあるが、そういう状況はむしろレアだ。逆に、ポラリスの効果で大きな有利を得られることは多い。

ポラリスの効果で相手がオーディンを置くはずのスペースを潰せた例