SUNMI V1sのGMS恒久的有効化/Root
先日、フォロワーさんにこんな端末を用意してもらいました。
SUNMIのV1s、メルカリに1,500円くらいで転がっているPOS用端末らしい。
こいつにはGMSもPlayも入っているが、有効化できない。
仮に有効化してもすぐ殺されるため、GMSの恒久的な有効化と(どうせ必要なので)Root化をする方法を備忘録として残す。
用意するもの
・SUNMI V1s 本体
・PC(検証:Windows10)
・USBケーブル
・ADB/Fastbootの環境
・Magisk
・UninstallSystemApps
・一時的なルートでGMSを有効にする場合:MTK-easy-su
↑Defenderが反応するので切る、不安なら↓
・恒久的にRootを取りたい場合:boot-patched.img
1.Rootを取る
MediaTekがガバいので、Rootは相当簡単に奪取できる。
前提と管理者権限の制御のため、Magisk(最新版でOK)のapkをインストールしておく。このタイミングで端末とPCをUSB接続しておく。方法は二つあるので、どちらか任意の方を選択する。
一時的なルート(簡単だけど再起したら消える)
用意するものにある「MTK-easy-su」のapkファイルを
adb install mtk-easy-su-vx.x.x
或いは端末にapk転送→パッケージマネージャでインストールする。
オプションは変更せずにアプリを開いた右下にある「#」を押してしばらくするとRoot化される。
永続的なルート(面倒&たぶんデータ消えるけど永続的にルート化できる)
注意:bootloaderをunlockするのでデータが消えます。たぶん
22.4.16追記:こちらによると、ブート検証されないのでBLUは不要とのこと。
端末の設定アプリ→端末情報→ビルド番号を連打し開発者オプションを有効化。
戻って開発者オプション→OEMロック解除をオンにし、電源長押し→再起動を押す。
画面が消えた瞬間に音量+を長押しし、出てきたメニューを音量+で「Fastboot mode」にカーソルを合わせる。
PC上でfastbootデバイスとして認識された状態で
fastboot oem unlock
端末上でBLUを承認したら
fastboot flash boot boot-patched.img
fastboot reboot
再起動するので、Magiskアプリのセットアップを完了する。
2.GMSを殺す悪党を抹消する
logcatしてる限り、おそらくパッケージの操作をしているのはpackage:com.sunmi.baseservice
であろうと予測している。そのため、こいつをUninstallSystemAppsを利用して削除する。
アプリを起動→Root権限を要求されたら承認→アプリ一覧からcom.sunmi.baseserviceを探して削除
以上で無効化の機能は死ぬ。
3.GMSを有効化する
ここまでくればGMS(と付属するPlayとか)を有効化するだけ。ただし管理者権限で実行する必要がある。
PC上から
adb shell
で端末のShellに入る。次に
su
と入力すると端末上で管理者権限を許可するポップアップが出るため、許可する。後は
pm enable com.android.vending
pm enable com.google.android.gsf.login
pm enable com.google.android.gms
pm enable com.google.android.gsf
とやってやればGMSとGSF、Playストアが復活する。
後記
最初はSystemいじってやろうかと思ったけど、プリンタとか面倒そうだったので下手にいじらない方向で復活させた。デフォルトランチャーも消せば普通のスマホっぽくなるのでオススメである。(動作重いけど!)