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我が家のぬいぐるみ【ぴよちゃん】

ぴよちゃんが家に来たのは、私が20代半ばの頃。
かれこれ25年近く前です。
ヒヨコでぴよちゃんって、ありがちですね。
「マザーグースの森」をご存じでしょうか?
あのぴよちゃんです。

ぴよちゃんとの出会い

私はその頃、梅田の地下街のショッピングモールで働いていました。
梅田ですから、通勤・通学の方や買い物目的の大人が沢山行き交います。
その中でお店の前を、毎日ではなかったのですがお婆様と思われる方に連れられて泣きながら歩いてる女の子がいました。
4歳くらいで、いっつも泣いてるんです。
どこかに通っている風でしたが、目的は不明でした。
多分嫌々どこかへ連れて行かれてたのでしょう。

嫌がる彼女をなだめる為か、ほぼ毎回、阪神百貨店(多分)で何か買ってもらってました。小さいマスコットだったり、おもちゃだったり。
私の先輩の女性は「わー、ええの買うてもろたね〜」なんて話しかけてましたが、私は横目で見るだけで、一度も話した事はありません。
そしてある日彼女が、ぴよちゃんを抱っこしていたのです。
お婆様は「枕やねん」と仰ってまして、ええ?と思いましたがよく見るとうつ伏せスタイルのぴよちゃん (普段のぴよちゃんは球形) の胴体部分に、布が巻かれています。
子供用の昼寝枕といった感じで、小さい子が抱えてもそんなに大きくありません。
そのぴよちゃんがめちゃくちゃ可愛くって、私はどうしても欲しくなりました。

阪神百貨店には当時「マザーグースの森」が入っていました。
私自身はキャラクター雑貨はあまり興味がなく、マザーグースも入った事がありませんでした。
仕事の休憩時間に下見がてらマザーグースを訪れましたが、職場の人に「あの子の真似したんちゃうん」と思われるのが恥ずかしくって、すぐにはぴよちゃんを買えませんでした。

ぴよちゃんが家に

私には、双子の姉がいます。私が妹です。
姉に、ぴよちゃんを買ってきてくれないか、と言いますと喜んで引き受けてくれました。
「ぴよちゃん!あれか、知ってるで!ぴよちゃんの枕、いっぱい店に積んである。」
「マザーグース、仕事帰りに寄れる」と。
姉も当然ヌイグルミストです。任せておけば、お店で一番可愛いぴよちゃんを選んできてくれます。安心して姉に託し、それはそれは楽しみに待ってました!

ーその時がやってきました!
姉が、マザーグースの袋を持って仕事から帰ってきたのです。
ですが… マザーグースの袋、特大で、、
中から出てきたぴよちゃんは体長60センチ、胴囲85センチ。小さな子には抱えきれない大きさです。
混乱と巨大さから、しばらく全体像が掴めずにいました。

ちょっとショックでしたが、すぐに我が家の愛されぬいぐるみに。
間接的ですが私が初めて自分で買ったぬいぐるみです。
姉も羨ましくなったらしく、間も無くもう一体増えました。
子供用枕というより、抱き枕。当時マザーグースのお店に、これでもかって程沢山積まれてました。
あの子達は今いずこへ??


我が家のぬいぐるみは床に直置き禁止です。
畳だけ例外。
間近だと全体が視界に入りきれない

「マザーグースの森」は現在「マザーガーデン」に
“こぴよ”って…ぴよちゃんじゃないの?なんで⁉︎
出世した後輩のしろたんはまだ健在で複雑…

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