鶏肉を使い切ってしまった2022

　筑前煮と雑煮をつくるため、鶏むね肉を多めに買った。
　先に筑前煮をつくっておいて雑煮は元日の朝にささっとつくろうと考え、大みそかの夕方、筑前煮をつくった。鶏むね肉を全部入れて。
　全部…………？
　目の前には野菜より鶏肉が多い筑前煮。残されたのは雑煮への未来を絶たれた大根と人参と茹でたほうれん草。どうしたもんか。残念ながらあれがないならあれにしよう的な応用力は皆無だ。藁にも縋る思いで冷凍庫を開けると静かにそこに眠っていた豚バラ肉が目に入った。大根……人参……豚バラ……豚汁！　豚汁だ！　お正月なんてことはこの際どうでもいい、私のレパートリーでいけるのは豚汁だけだ！　ほうれん草は、ほうれん草はその、茹でてあるしかつぶしとしょう油でじゅうぶんおいしいよ。
　そんなわけで今年のお正月は筑前煮と豚汁と茹でたほうれん草の、おおよそ正月感のないお昼ご飯となった。伊達巻と紅白なるとがギリ正月感を担ってくれたのでよしとしよう。いつもありがとう。あと焼餅おいしい。

　しかし結局去年の教訓を生かせず、12月30日に買い物をしてしまったので伊達巻もなるとも高額だった。栗きんとんとかかまぼことか卵焼きとかも考えてたんだけど全部諦めた。来年こそ！　来年こそ！！