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ダウ90000が苦手だ。【後編】

なんか昨日書いた前編が妙に伸びている。ABCお笑いグランプリの直後だからかダウ90000の信者が俺の首を狙ってるのか知らないが、読んでいただいて何よりだ。今日はその続き。読んでない人は是非前編から読んでくれ。


③年齢が近すぎる


これはもう個人的な問題というかいちゃもんなんだが、筆者自身がダウ90000と同世代なんすよね。いわゆる「Z世代」の端っこらへん。子どもの頃はまだ体罰教師がいたし、VHSでテレビを録画してたし、ガラケーでmixiを使ってた世代。Z世代と呼ばれるのに気恥ずかしさすら感じる世代だ。


彼らのコントって20代前半特有の感性なんですよね。ネタの要所要所にも20代が好きそうな小ネタが挟まれているし、人間模様みたいなのもいわゆる「イマドキの若者」って感じ。こういう若者世代の「あるあるネタ」がもうちょっと上の世代には新鮮で刺さったっていうのは売れた要因として一つあると思う。


ただこれは上の世代の場合の話で、俺みたいな同世代からするとあるあるを通り越してもはやただの当たり前なんすよ。キャラクターがあまりにも身近すぎて笑うっていう感覚になれないっていうのが正直なところ。なんていうか彼らを見てると友達がやってる大学の演劇サークルの公演を見に行ったときみたいな気持ちになるんすよね。とりあえずチケット貰ったし行っとくか、みたいな。え、あそこで喋ってんのが佐藤?みたいな。


自分と同世代がなんか一生懸命演技してるのを見るとどうしても共感性羞恥みたいなのが働いてしまう。本当に正直なことをいえば彼らは別にそこまで演技が上手くはない。特に女性陣。いや、そりゃこの前まで大学生だったアマチュアの劇団って言われれば上手い方だとは思いますよそりゃ。ただプロの芸人というフィルターで見るならばやっぱりまだまだ。筆者は世間的にはまだ無名とされる芸人のライブとかも行くが、あのくらいのレベルならざらにいる。やっぱりそこに関しては力不足と言わざるをえない。








④嫉妬。


はい。結局これです。なんだかんだ言ったけどこれに尽きます。


鵺野は性格がクソなので自分と同じ世代や自分より若い人らが活躍してるのを見ると無性にアラを探したくなるんですよね。ええ。


だってどう考えても成功してるじゃんあの人たち。まずそもそも鵺野の経験上、大学で演劇作ったり映画を作ったりしてる奴らは完全にウェイだ。しかもオーランやテニサー、飲みサーとは違って彼らはある程度ちゃんとした良識がある。危ないことには手を出さず、就活が近づいたら以外とソツなくこなしてしれっと上場企業から内定をもらう。嫌いだ。立ち回り上手すぎだろ。絶対人狼強い。


ネタの内容とかもどう見ても陽キャのそれだ。絶対あいつら学生生活楽しかったに違いない。「うわ~明日1限だりぃ~サボろっかな~」とか言いながらちゃんと単位は頂いてる感じが目に見える。嫌いだ。高田馬場の駅前でたむろするな。卓飲みでチャミスルと鏡月を並べるな。(スミノフやジーマじゃないところがガチウェイ系との違い)



申し訳程度のホメ


完全なる偏見と僻みで貶めてしまったので、一応彼らの凄いと思うところも書いておこう。


まず、ネタの完成度はやっぱりすごい。8人という強みをちゃんと活かしているし、嫉妬とか全部抜きにするとやっぱり面白い。というか面白いからやっかみの一つも言いたくなるのだ。そもそも面白くなければいちいちこんな記事書いたりしない。この前のABCの「スポーツ」のネタなんか絶品だ。



そして、この構成でお笑いというフィールドで戦おうとしたことが凄い。正直、彼らが劇団として本当に舞台を中心に活動しようとしていたなら、ここまで日の目を浴びることは無かったと思う。マーケティング能力というか、唯一無二の存在として注目されるためのセルフブランディング能力がずば抜けている。これを20そこらの社会経験の少ない若者がやってのけたというのがもう才能だ。


べた褒めじゃん。俺よ。



終わりに


なんか最後褒めたみたいで癪なのでもうちょっと毒づいておこ。


確かに彼らがお笑いというフィールドを選んだことは凄いと思うんだけど、正直なところ演劇畑の人らがお笑いの畑を荒らしてくんなとも思うんですよね。これは別に鵺野がお笑いが好きだからという理由だけで言ってるわけではなくて、逆にお笑い芸人が舞台俳優みたいなことやってても俺は同じような感想を抱きます。まぁある程度売れた人がやってる分には需要もあるし事務所の意向もあるだろうからいいんだけど、最初から売れるために他と差別化を図ろうとして別の領域に踏み込むのは俺はタブーだと思うんですよね。


もし彼らが本当にお笑い芸人だというのなら、営業とかバラエティの仕事とか、ひな壇とかも是非やってほしい。そこまでお笑いに振り切ってくれたら俺も彼らを好きになるかもしれない。




まぁ結局のとこ「何者」でいうところの俺は二宮拓人で彼らは烏丸ギンジなので勝負は目に見えてるんですけどね。というか勝負にすらなってないな。


もし億が一ご本人がコレを目にしたとしたらこんなめんどくさいヤツのことはほっておいてそのままスター街道を驀進してください。へけっ。




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