書籍紹介『ノルン・ド・ノアイユ』第2巻(文・イカたんぺんさん)
私が『ノルン・ド・ノアイユ』で一番好きな要素があります。
それは「登場人物が全員繊細な人間」として描かれていることです。
仲良しの友人二人が些細なことで喧嘩したかと思えば、その夜に「なんであんなこと言っちゃったんだろう」と悔やんだり、ちょっとしたキッカケで子供の頃を思い出して枕を濡らしたりします。
それはどんなに能天気そうに見える登場人物でさえも例外でなく、ふとした時に冷静になって、友達に「実は……」と腹の内を打ち明けて泣いたりします。
私はそんな「ノルン・ド・ノアイユ」の