日本三國

裏サンデー 松木いっか『日本三國』
https://urasunday.com/title/1924/174463

5話までのネタバレあり。読んだことのない人に向けての紹介とかでは全くなく、自分のためのメモ・備忘録といった体で書く。


以下箇条書き

・核戦争が起きたあとの世界
・日本の文明レベルは明治初期ぐらいに後退
・日本は三つの国に分かれて三国志のような状況
・農業担当の地方の役人(司農官)の男、三角が主人公(三国のうち主に西日本の"大和"に住む)
・平家物語の平氏的な一族の平家(たいらけ)や平清盛みたいな偉いおっさんが悪役
・三角は妻の思いを受けて、軍の特別な登用試験"登龍門"を受ける

喜怒哀楽がないわけではないが、愛想が悪く理屈屋で他人にへつらわない主人公。ただなんとなくそういう性格というわけではなく、明確な目的や信念がありその変人傾向がブーストされている。

◎絵が上手い
ぱっと見はトーンは少なくカケアミ主体の引き締まった画面。アナログっぽい作風だけど、デジタル環境な気がする。枠線がピチッとしている。

◎世界観
世界経済の中での日本の大きな敗退、高齢化、民衆蜂起などを経た日本の衰退〜から、日本が大和、聖夷、武凰の三つの国に分裂する。

そんだけ日本がめちゃくちゃになってたら中国、ロシア、アメリカらへんが黙ってないのではとも一瞬思うが「世界では核大戦が勃発」ということで日本以外も大混乱の北斗の拳もしくはマッドマックスみたいな状態になっているのかもしれない。

核大戦に使用された核は小型の核…ってわけでもないんだろうか?首都を狙って落とされたりはしてそう。

・戦略核兵器…相手国の都市など戦略爆撃に使用
・戦術核兵器…戦場単位で敵部隊などに使用

ざっと読んだところでよく覚えてないけど、まあまあの寒冷化が起きてたり、核の冬のような現象も起きているのかも。

◎三角
置かれた環境&信念のために妥協を許さない性格が性格だけに、常にトラブルを巻き起こし常に窮地に立たされるのが物語の主人公としてこれ以上ないぐらい適しているし、変わったやつではあるけど憎めないキャラなのも良いよね。

◎ヨシツネ
特に武力とカリスマ性に秀でた人物みたいだけど、名前からなんらかのフラグが立っている気がしないでもない。今は目的のために一応仲間の体裁だけれど、先のことは分からないよな。前髪ぱっつん気味。

◎平殿器
今のところラスボス的雰囲気で三角の仇でもあるが、国家統一という大きな目標の前では敵とも味方とも言えないようで、今後どうなるんだろう。しばらくは死なないでしょう、たぶん。嫌なやつだけれども無能ではないキャラとして描かれているように見える。

◎大和帝
仕方ないんだろうけどヘタレキャラで傀儡のエンペラー。こういうヘタレがあとあと覚醒して強くなったりするパターンもあるけど、なさそう。



かなり面白かったけどまだまだ序盤なので、これからどうなるんだろう?ハイパーインフレーションとかThisコミュニケーション読んでる人が好きそう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?