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四象戦-冬の陣-本戦の怪しい打牌を報告したら運営から返信がきた件

1.はじめに

この記事は12月29日(火)に運営に報告した件について1月13日(水)に回答が得られたため、その経緯をまとめることを目的としています。よって特定の誰かを攻撃するといった意図や、雀魂運営様への不満を訴えるものではありません。
 内容には他者の打牌への言及が多分に含まれていますが、打牌批判につながらないよう注意を払っています。しかしネガティブ寄りな内容になるので苦手な方はご遠慮ください。


2.打牌は自由である保障

「打牌は各々の自己都合によって行われる。」ということはプレイヤーにとって周知の事実であると思います。よって他者の打牌によって起こるあらゆる事象について受け入れることが当然であり、批判することは基本的にあってはいけません。しかしそれは全ての打牌を無条件に肯定することと同義ではありません。(片)八百長やゴースティングなどの違反行為について検討する余地があるからこそ、健全なプレイヤーの打牌は自由であると保障されます。(無法を指して自由とは言わない)
今回の件は正に(片)八百長が行われた可能性の指摘になります。
 わざ降段者は健全なプレイヤーじゃないのか?悪いのはptの設定だろと感じる方もいると思いますが、話が広がってしまうため割愛します。

健全なプレイヤー:勝つ目的をもってプレイしている99.9%のプレイヤー
わざ降段    :特定のpt下では原点復帰するよりも1度降段してから          昇段した方が効率が良いためわざと降段する行為


3.該当箇所と場況

雀魂牌譜(四象戦-冬の陣-本戦1回戦)

キャプチャsouls

該当箇所:南4局0本場15巡目4着目の打牌

場況:
本戦1回戦なので2着までが勝ち上がりとなります。条件は上家に三倍満の直撃または三倍満ツモ、役満なら無条件です。(下家に三倍満直は西入)
残りツモ数が3回で手牌は国士無双の3シャンテンまたは七対子2シャンテンです。上家の聴牌で次局期待も考えられます。(上家はノーテン流局だと順位変動の恐れがあるため)

よって4着のプレイヤーの都合を考えると
①聴牌流局を狙って七対子に狙いを変える
②ツモが3回で国士3シャンテンだろうと国士無双を狙う
③次局期待で安牌を切る(1sと中は完全安牌なので丁度4回分の完全安牌が確 保されている)

そして、以上のどのような戦術を実行しても、もしくは他の別な戦術が勝つ為に行われるならばそれは自由です。戦術の優劣は関係ありません。
※小手先の話になりますが、国士の実現可能性を高めるために上家へのポン材を切ることも考えられます。上家がポンした後に他家のチーが発生すればツモ数が1回増えて国士が達成し得るためです。(鳴きが入らないと最高でも海底の牌で聴牌にしかならない)


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打者が選択したのは打1pで、上家に放銃し終局しました。


4.怪しいと判断した理由

打者の利点となり得る打牌の中に1pが含まれていないためです。順を追って説明します。

なんでもいいから聴牌したかった場合
七対子を狙うことが妥当だと考えられます。従ってトイツ以外の牌が打牌候補に該当します。この場合は

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になります。このいずれかで放銃して終局した場合には打者の都合によるものだったと言えます。この局で三倍満になり得ないチートイを目指す意味が無いし戦術足り得ないと批判することはできません。次局に条件をつなげるための打牌を選択することも勝つ為に行われる行為として肯定されます。

国士無双を聴牌したかった場合
たとえ3シャンテンでツモが残り3回(しかも自分が海底)だったとしても国士無双を狙うことは戦術として肯定されます。鳴きによって自分のツモが増える可能性がわずかに残されている以上可能性がゼロではないからです。(チー1回と打者に対して上家がポンを1回すれば1巡増える。逆にそこまでされなければツモは増えない)
 また、和了形を考えるとトイツは1組で十分なので、完全安牌を切って次巡がムダヅモならばオリを選択することも考えられます。その場合は

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になります。1pが除外されるのは国士を狙う上で必要のない放銃リスクが存在する打牌だからです。要は完全安牌を切らずにわざわざ危険牌である1pを切る打者の利点が存在しません。(勝ちたいから1pを切ったにならない)
「和了が目的なのに何故わざわざ切る必要のない危険牌を切るんですか?安全度が微差ならまだしも完全安牌を切らずに危険な方を選択する理由って何ですか?」
という疑問に答えが出せない以上1p切りは少なくとも国士無双を目的とした打牌選択ではありません。同じ危険牌に7sがありますが、これは国士無双を達成するためには必ず切らなければならない牌なので、7s切りは必要な選択になります。

 さらに、雀魂には対局中のアシスト機能が備わっていて河に何枚どの牌が捨てられているか分かりやすく判別することが可能であり、少なくとも「中が完全安牌である」という情報は容易に確認できた状況です。その上で危険度の差が分からなかったんじゃないか?と考えることは打者に対する侮辱ですので控えるようお願い致します。

他にも上家へポン材を切ってツモを増やそうとした場合に9pや7sが考えられますが、チートイや国士を狙う際の打牌候補に包含されているので割愛します。(そもそもその後チーが発生しなければ増えないので狙う可能性は限りなく低い)
 打1pによる他家の動きはロンかチーですが、子でトップ目の下家にチーさせるメリットが存在しないため自分の手の都合ではなく下家の手を進めたかった、といった理由も存在しません。親に聴牌してもらって次局につなげたい等も考えられますが、その場合切る牌はポン材になります。

以上のことから、1pだけは勝つ為に行われた打牌である理由が存在せず、わざと負ける為の打牌(八百長)の可能性があることから運営へ報告しました。


5.運営の対応

返答内容をそのまま掲載することはできないので、要約します。
「自らを犠牲に他プレイヤーに肩入れを行う行為は違反行為である(片八百長)」
「周知不足が原因であり運営の不手際だった部分もあると認めている」
「該当プレイヤーには厳重注意の対応をとる」
以上になります。打1pが打者の自己都合で行われた理由が存在せず不自然な点があると認めつつも、その1打だけでは打ち間違い(??)を考慮すると不正断定とは言えないようです。玉虫色の返答でした。


6.個人の感想

私としては他者の打牌批判を行うつもりは毛頭ありません。たとえ10シャンテンから国士を狙ってもリーチ者に対して4シャンテンから突っ張っても打者が勝ちたいと思って選択した打牌に関しては全て自由だと思っています。しかし勝負が終わる前に気持ちが萎えてしまい諦める弱い気持ちがあることも理解しています。今回に関しては違反行為を積極的に行いたかった、というよりは状況的に勝ちを目指す気持ちが折れてしまったのではないか、と想像しています。(マジで勝手な想像です)
しかし対局が終わっていないのに状況的に諦めていた、故に勝つ為の打牌選択をしなかった。そして負けようとしたならそれは他者へ片入れすることと区別がつかない行為です。(99.9%のプレイヤーはそれが良くない行為であることは知っていて、大会において違反になり得ることは理解しているとは思いますが)

 もし運営の判断したように間違いで切ってしまったならば、その後打者が何かしらアクションを起こすのではないか?とも考えていましたが、何も音沙汰がありません。(間違いだったと表明があれば私はそうなんだで済ませて運営に報告することもなかったのですが)
もしくは1pが何かしら打者に対して利点があることが示されれば、不自然さは払拭されるので何かしら意見があれば知りたいです。

 この件に関して意見等私に伝えたいことがあればいつでも受け付けています。質問でも構いません。
 運営の返答では周知不足が招いた事態だと述べられていたので、この記事を書くことで少なくとも(片)八百長が違反行為にあたることが改めて伝えられたら幸いです。

Q&A(1月16日(土)追記)

疑問に感じていそうな部分を抜粋して作成しました。

Q1.
これが片ヤオなら何でも片ヤオじゃないの?
A.
ちがいます。自己を犠牲に放銃抽選を受けにいく行為は運営が違反であると定めているので、今回がそれに該当していただけです。「自己を犠牲に放銃抽選を受けにいく行為」では長いので便宜的に片八百長という言葉を使っています。該当しないと言うのであれば、是非どのような打牌意図があったのか麻雀の中身で示してください。

Q2.
悪意が無いなら不正じゃないんじゃないの?
A.
ちがいます。人間の心情が不正かどうかの基準にするにはあまりにも曖昧です。運営が厳重注意処分という対応を取ったのはあくまで1回なら「打ち間違い」の可能性があるからです。打者に悪意があったか萎えていたのか適当な気持ちだったのかは問題ではありません。
状況証拠では不十分な場合に限り、打者の心情によって判断されるケースがあると考えられますが、今回は心情が明らかでない場合かつ状況証拠のみで運営が打牌の怪しさを認めています。その上で厳重注意処分という決定を下していることをご理解ください。(そう判断するだけ状況証拠が十分であったということ)

Q3.
打者に非があるとは思えないんですけど
A.
非が無いプレイヤーに運営は厳重注意処分という対応をしません。運営は入念な検討を行い判断した上で返答をしています。判断が間違っていると考えるのであれば、自己を犠牲に放銃抽選を受けに行く打牌ではないこと、勝つ為にどのような意図があった打牌なのかを示してください。

Q4.
萎えて打ったら不正扱いなのか?(萎え打ちはダメなのか)
A.
ちがいます。悪意があろうと萎えていようと適当な気持ちだろうと心情は自由です。心情はどうあれ「自己を犠牲に放銃抽選を受けに行く」行為を実行すれば違反行為に該当します。これはあくまで雀魂公式大会における運営側が定めている基準の一つ(私も全部は知りません)なので、参考にしてください。運営が違反行為を明記しないのは意図的なものだと考えられます。

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