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二足の草鞋

私は、
nuclearness合同会社(音楽アート事業)と、
株式会社メガアシスト(美容健康OEM事業)の
法人二つで活動をしています。

前の法人、その前から数えて、かれこれ足掛け16年以上をこの両輪でやってきています。
最近は副業、複業をする方が増えてきているのでそう珍しくなくなりましたが、よく
「化粧品やサプリメントと音楽?なんで?」
「全然違う仕事をやるの大変じゃない?」
などと聞かれます。

私にとっては、
はじめましてのご挨拶。」で書かせていただいた通り
美容健康商材の開発と、音楽は、
どちらも
「笑顔を生み出す」仕事です。

元々OEM事業を長年やっていて、同時並行でプロジェクトを動かすことには慣れています。
その製品が美容健康商材なのか、音楽なのか、くらいの違いと私的には捉えています。

最近耳にする言葉で「不要不急」があります。
私が携わる事業は、世間的に見れば「不要不急」なものばかりかもしれません。この言葉を聞くと少し、寂しい気持ちになります。

でも、私は知っています。
化粧品やサプリメント、そして音楽で、人生が変わった人もいる。
命を救われた人だっている。
という事実を。

少し昔話をします。

18年ほど前、私の美容健康事業のキャリアスタートは、お客様相談窓口のテレフォンオペレーターでした。
ヒアルロン酸を含む美容サプリメントのカスタマーセンターで、さらっとした質問でご納得されなかった方が他の窓口から回ってきます。故に、少し込み入った相談や、細かいことまで聞かれるご質問が多い窓口でした。

わたしは文系学部卒で、当時まだヒアルロン酸がどんなものか、人間の体内のどこでどんな働きをしているのか、全く知りませんでした。
たまたまその会社には週に一度、医学博士のおじいちゃん先生が顧問としていらしていました。
他の社員からは「1聞くと10返ってくる」と敬遠されていましたが、無知な私にとってはまさに先生。毎週答えられなかった質問を貯めておいて、とにかく聞きました。文系頭の自分がわかるように話せれば、どんなお客様でもある程度は理解してくれると思ったからです。

そんな風にカスタマーセンターの相談員をするうちに、お客様からご指名が来るようになりました。
注文だけできるダイヤルはあるのですが、中には毎月の報告をしに電話をくれ、その電話でご注文をされる方もいました。

そんな中で、忘れられないお客様がいます。40代後半の女性でした。
最初の電話は、暗い声でした。
子育てを終え、これから自分の時間が持てる。そう思って鏡を見て、がっかりしてしまった。外に出るのが嫌になり、思いつめ、鬱っぽくなって、誰とも会いたくない。
こんな自分でもサプリメントを飲めば、自信の持てる肌になるだろうか?
勇気を出してお電話くださった方でした。
その方は何度か相談電話をくださり「検討します」と電話を切り…何度目かのお電話で、試しに一箱ご購入となりました。
一箱飲んでみて、こういう状態は関連している?これは体感がある証拠?など細かく納得するまで聞かれ、その都度答え、私が答えられない質問は先生に連絡して確認し、お答えしました。

その方、どうなったと思います?

毎月必ず購入してくださり、一年半後。
それまでと違う時間帯、お昼時に電話をいただきました。
外からのお電話のようで、賑やかな中で慌てていました。
「すみません!先月からパートを始めて、お昼休みに慌ててお電話してます!
娘と変わらない歳のバイト仲間の子に、お肌褒められちゃいました!」
最初の暗い声とは、別人の様な明るく元気な声でした。
すごくすごく嬉しい気持ちでご注文を受け、電話を切りました。その時の気持ちは、今でも鮮やかに覚えています。

私自身にとっては、それが音楽でした。
親に言えない悩みや、辛いことがあった時、友達とうまくいかない時、自信をなくした時、失恋した時…心を支えてくれたのはいつもラジオや音楽でした。

そうした経験から、美容健康商材も、音楽も、
衣食住と離れたものではあっても、
私の扱っている製品は、人生を変えたり、人を救ったりするものだと信じています。

経理上の関係で法人を分けていますが、そんなわけで、タイトルのように「二足の草鞋」とは、私自身は思っていません。
あくまで「笑顔を生み出す」アイテムを創り出すお手伝いをするのが、私の仕事だと思っています。

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