自己分析(未来を考える)

1.はじめに

    前回の自己分析では、過去のことを洗いざらい出してガクチカや自己PRに繋げていこうというものでした。今回は、今後どんなことをしたいか、野望、野心、現時点における人生のテーマがなんなのかを可視化し、志望動機や今後したいことという質問に対して対応出来るようにしていこうというものです。

    未来を考えるうえで、2つのアプローチを紹介します。

2.社会問題解決したいよアプローチ

    1つ目は、社会問題の解決に貢献したいという思いから今後進むべき道を見つけていくアプローチです。手順としては、関心のある社会問題を探し特定する→それをどういう立場から解決したいのか→今の強みをその立場でどういかすか、その立場になぜなりたいのかの整理→その立場になれる企業はどこにあるかの探索となります。

    まず、関心のある社会問題、事柄を探し特定することです。環境、働き方改革、教育、資源、医療、介護、健康・スポーツ、コーポレート・ガバナンスなどなど。参考になるのは、SDGsの17の目標が挙げられると思います。

参考:イマココラボ「SDGsとは?」https://imacocollabo.or.jp/about-sdgs/

   関心のある社会問題、事柄が特定出来たら、その問題をどうしたいのか? どういうものに変えていきたいのか? そのフィールドでどう貢献したいのか?を考えます。今何が起こっているのかなどをネット(各種記事やciniiなどの論文検索サイトなとで)などを通して調べて見識を深めた上で考えましょう。例えば、教育に関心を持ったのであれば、塾講師もしくは家庭教師のバイトをしてみて当事者意識を持ってみてもよいかもしれません。

    問題を解決して〇〇のような世界にしたいなど自分なりのビジョンが見つかったあとは、どうやって解決する? 何になってどう活躍する? といった具体的な仕事像、職業を考えていきましょう。まずは、関心のある社会問題を解決するためにどういうアプローチがあるのかを網羅的に書き出していきましょう。その中から面白い、これ実現出来たらすげぇやろなみたいなアプローチをいくつかピックアップしましょう。

    そして、関心のあるアプローチが、実際どうすれば実現するのか考えていきましょう。考えたことと似たようなアプローチを事業として頑張っている企業があればそこに就職するのも手です。はたまた、起業という選択肢も出てくるかもしれません。

    ここまで来れば納得のいく今後の人生計画、キャリアの計画が出来てくるのではと思います。

3.自分の夢、野望を叶えたいよアプローチ

    先ほどは社会問題解決をしたいという思いを始点としましたが、ここでは、社会問題関係なく自分のやりたいこと、5年後、10年後の自分がどうなっていたいのかを思うがままに考えた上で、それを実現できる企業はどこかを探すやり方です。

   まずは、今後の人生でやりたいこと、未来の自分の姿がどうなっていたいかを考えましょう。前者では、雑誌に寄稿したい、大きな仕事がしたい、レッスンを持ちたい、都市部の高層ビルで働きたい、人に自慢出来る企業に行きたいなど漠然としたものでも良いのでです。考えていきましょう。後者については、35までに年収1000万円や〇〇年までに結婚する、40歳前後で世界一周行く、子供は7人いる、40までに社長になる、50で宇宙行く、年1でミシュラン二つ星以上の店に行くなど大なり小なりなんでも良いので素直な願望、野望を書き出していきましょう。

参考:きららぼし(2019) 「夢リスト100の作り方|夢が叶う魔法のテンプレート【実例付】」https://happyecolife.net/archives/5199#i-7

    願望・野望を書出したあとは、それを実現する方策を考えていきましょう。例えば、35までに1000万円稼ぎたいとなるとそれを実現できる企業は少なくなると思われます。結構行くところが絞られると思います(投資や副業など別口で稼ぐのであれば別ですが)。また、子供7人欲しいとするならば、子供7人育てるために必要な資金がどのくらい必要を考えた上で仕事を考える必要があります。まずは、夢を実現させられる企業を探していきましょう。就職四季報やUlletのサイトにある平均年収や企業の平均年齢が参考になるかもしれません(持株会社の中での平均年収が書かれてあることもあるので注意)。自分の時間を多く取りたい、子育てしたいといった希望があるなら、休日日数や育休取得率などを見ても良いかもしれません。

     そこで企業を絞ってから、自分の強みが活かせそう(自分の強みの見つけ方は過去ブログ「自己分析―過去の自分を振り返る―」を参照)やここ面白いと思った企業(理由も添えて)を探っていきましょう。

4.まとめ

    夢から企業を見つける二つの方法を紹介しました。

1つ目は、社会問題解決したいアプローチでした。

社会問題、関心のある社会的な事柄を探る→その問題を解決する、その事柄をさらに発展させていくためのアプローチを網羅的に書き出す→どのアプローチに関心を持ったか探る→そのアプローチを行っているような企業を探す。

2つ目は、願望・野心を叶えるアプローチでした。

願望・野心を書き出す→そのために必要なことを探る(お金、時間など)→それが叶えられそうな企業を探る→その企業の中から自分の強みが活かせそうな企業、興味の持てる企業を探る。

    今まで紹介してきた企業の探し方、自己分析の仕方を使ってエントリーシートをどう書くか、また気が向いた時に書きます。



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