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北京五輪とスマホ

北京五輪で中国に入国する際にスマホに中国政府指定のアプリを入れるらしいのだが、これをどう考えているのだろうか。

すでに同じスマホに同居しているアプリが、バックドアだった場合、そしてOS側に何らかセキュリティホールがあった場合、同居するすべてのアプリのデータは盗まれます。また、電話帳や通話記録、メールの中身に至るまで基本的に盗まれる可能性があります。

五輪選手は、日々のアクティビティを自身のSNSアカウントにアップしたいので、当然自分のスマホを持っていきますが、入国時に強制されるこのアプリによって、さまざまなデータが盗まれるリスクがあることをどう考えているのでしょう。官房長官のコメントに「使用最小限」というコメントがありましたが、これはあまりにITリテラシーがなさすぎます。使用頻度の多い少ないではないんです、怪しいアプリを入れる時点で、スマホを使わなくても勝手にデータを抜き取ってどこかへ送信するんです。

使い捨てスマホを用意したとして、結局自分の使いたいSNSアプリを入れて、そこに自分のアカウントでログインすれば、結局そのアプリがハッキングされれば、自分の大事なSNSアカウントやデータが盗まれてしまう。だから、選手の個人SNSアカウントに退会期間中だけ書き込みができるハブ的なSNSリレーサービスがあるといいんだと思います。そして大会が終わったらリレーサービスのアカウントを閉じれば自分の大元のカウントは保護される。Appleがアノニマス化されたメールアドレスのサービスをやっているけど、これと似た様なコンセプト。

多分官房長官の読んだ原稿はどこかのお役所方が書いたんだと思うけど、NISCがバックにいるんだったらもう少しまともなコメントをしてほしい。私全然わからないIT音痴ですと読み取れてしまう発言は、日本行政のIT化が遅れていることを如実に著している様な気がする。

そうそう、2chの創設者のひろゆきさんが、デジタル庁に応募して落ちたって言ってましたけど、僕も落ちました。無事に登用された人たちはぜひ頑張って日本の行政のIT化の10年の遅れを取り戻してください。あ、FAXってもうやまましょう。

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