新卒1年目が「もしドラ」を読んでみた

はじめに

皆さん、初めまして!
Ateam LifeDesign Advent Calendar 2024」21日目を担当します、natsumiです🌼

2024年に株式会社エイチームライフデザインに入社し、SEO担当者として働いております。

今はまだ新入社員ですが、いつか後輩を指導し、チームをまとめる立場になる日が来るかもしれません。そんな時、どのように人をマネジメントすれば良いのか?そもそも「マネジメント」とは何なのか?――少し早いかもしれませんが、新卒1年目の今だからこそ考えてみました。

この記事では、私が『もしドラ』を通じて学んだ「マネジメント」の本質や、そこから得た気づきをまとめています。新入社員の視点だからこそ見えること、感じたことを素直に書きました。

ざっくりどんな話?

物語は、病気の友達に代わって野球部のマネージャーを引き受けた川島みなみが、「野球部を甲子園に連れて行く!」と宣言するところから始まります。

しかし、マネージャーとして何をすべきか全くわからないみなみは、参考になる本を探しに本屋へ行きます。
そこで店員に勧められたのが、ドラッカー著『マネジメント』。

野球部のマネージャーとしての経験がほぼないみなみが、勘違いでビジネス書『マネジメント』を手にし、それを参考にして野球部を改革していく物語です。

マネージャーに必要なのは「真摯さ」

「マネージャー」という言葉を聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか?

私がこの本を読む前、「マネージャー」という言葉には、どこか特別な立場の人という印象を抱いていました。
「管理する人」「指導する人」「育成する人」――チーム全体を上から見渡し、的確な指示を出しながら引っ張っていく存在。
自分自身の成果よりも、チーム全体の成果を優先し、広い視野と圧倒的なリーダーシップを持つ“すごい人”というイメージです。

社会人になり、実際にそういった立場の方々と接する中で、
「こういう人たちは元からマネジメントに向いているんだろうな」「自分とは違う、特別な才能や素質があるんだろうな」と、どこか遠い存在のように感じてもいました。

しかし、『もしドラ』の第一章を読み始めた時、その考えが少しずつ変わり始めました。

マネジャーにできなければならないことは、そのほとんどが教わらなくても学ぶことができる。
しかし、学ぶことのできない資質、後天的に獲得することのできない資質、始めから身につけていなければならない資質が、一つだけある。
才能ではない。真摯さである。

第一章 「みなみは『マネジメント』と出会った」より

私の中にあったイメージが少しづつ変わりました。

マネージャーに求められるのは、生まれ持った才能ではなく、「真摯さ」。
それは、新入社員である私にも、今から意識して身につけていけるものなのではないか――そう思えた瞬間でした。

しかし、「真摯である」とは具体的にどのような状態を指すのでしょうか?
この本を読んで、私は「チームの誰よりも目標に真剣に向き合い、最後まで結果を追い求める姿勢」なのではないかと感じています。

みなみ(=主人公の野球部マネージャー)は、物語の中でこんな発言をしています。

私には、マネジャーとして、野球部に成果をあげさせる責任があるわ。野球部を甲子園に連れていくことが、私の責任なの。

その立場の人間が、結果ではなくプロセスを大切にするというのは、やっぱり真摯さに欠けると思うの。

第七章 「みなみは人事の問題に取り組んだ」より

「マネジメントをする」とは?

物語の中では、「野球部という組織が何のために存在しているのか」という問いが何度も繰り返し投げかけられています。
これは、組織の存在意義や目的を明確にして、それに向かって行動することの大切さを示しています。

マネジメントをする上で大切なことについて、ドラッカーの本には次のように述べています。

マネジメントは、生産的な仕事を通じて、働く人たちに成果をあげさせなければならない。

第三章 「みなみはマーケティングに取り組んだ」より

人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである。

人が雇われるのは、強みのゆえであり能力のゆえである。
組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することにある。

第四章 「みなみは専門家の通訳になろうとした」より

マネジメントとは、その人が何を得意とし、どんな強みを持っているのかを見抜き、それを最大限に活かすこと
さらに、弱みを理解し、それをどのようにカバーし、チーム全体で中和できるかを考えることも、同じくらい重要な役割だと感じました。

しかし、働き始めてまだ1年も経っていない私は、自分自身の強みや弱みすら理解できていません…
自分のことを理解できていないのに、周囲の人の強みや弱みに気づくことはきっと難しいと思います。

だからこそ、「自己理解」の先にマネジメントがある――そんなふうに感じています。
まずは自分自身を深く理解し、その上で周囲と向き合えるようになりたいです。

仕事に責任を持たせなければならない

働きがいを与えるには、仕事そのものに責任を持たせなければならない。

第三章 「みなみはマーケティングに取り組んだ」より

ドラッカーは、人の強みを生かすことに加え、成果を出すためには「働きがい」を与えることが重要だと述べています。
では、どうすれば働きがいを与えられるのでしょうか?

その答えの一つが、「責任を持たせること」。
責任を持つことで、仕事に対するやりがいや目的意識が生まれ、より良い成果を出すことにつながります。

物語の中でみなみは、チームの練習を効果的に進めるために、「攻撃」「守備」「走塁」それぞれの練習にリーダーを任命し、その成果に責任を持たせました。
これにより、リーダーたちは自分の担当分野をどう改善すればよいかを真剣に考えるようになります。

社会人になると、何らかの組織や集団に属し、何かしらの責任を持つ仕事を担うことになります。
当たり前かもしれませんが、責任を持つと、仕事に対してより真剣に取り組むようになります。

責任を持たせること」が人を動かし、成果を生み出す力を持っていることを改めて感じました。

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