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NTS Journal 再出発

 しばらく休刊しておりましたNTS Journalを再開するにあたり、新たに編集長を任命された花房(ハナブサ)です。
 株式会社エヌ・ティー・エスで毎月続々と発刊される書籍とは別に、著者や編集者の生態!?や先生方の研究室の風景、そして何より科学技術を読者の方々により身近に感じていただけるよう読者目線で、再出発することになりました。
 NTS Journalとしてのテーマは次の3つです。

 1:書籍著者の動画インタビュー「著者の想い」そしてタッグを組む「編集者の願い」
 2:研究室風景、専門書棚の様子「技術はどこから着想を得たのか?」
 3:先端技術情報と私たちの生活をつなぐ、「編集長の視点」
 これらのテーマを織り交ぜながら、毎月発信を続けてまいります。

 世界の経済成長を支えてきたのは20世紀に入ってからの重厚長大産業および20世紀後半からの軽薄短小産業でした。21世紀はGAFAに代表される情報産業へ転換し、さらに、ヒトゲノム遺伝子解析や量子コンピュータなど、ヒトの目に見えない先端技術の世界がこれを支えていると言われます。しかし、まるで実感がわきませんよね。何より私たちのこのニッポンは世界一の高齢化と少子化が進み、人口減少の時代に突入しているのです。新しいものは若い人に解説を頼みたくても、私の周りはどんどんシニアばかりになりそうなのです。
 産業構造が情報科学技術で大変革している、とはいえ私自身は、実は科学技術とは縁もゆかりもない文系物流のコンサルタントであります。倉庫にあふれるモノを相手の仕事でしたから、数えては運ぶというまさにアナログ世界に生きてきたのです。
 新生NTS Journal編集長として、私が知らないことを皆様にお伝えするには、シロート目線を外さずに手探りで研究者にぶつかっていくしかありません。難しい理論や技術をどれだけ易しくお伝えできるのか心配ではありますが、「難しくて叱られても、易しすぎて相手にされない」ことはないはずと信じています。NTS Journalの発信媒体はnoteを利用しますので、ご覧いただきましたらフォロー、応援コメント、ご質疑などをお寄せください。素早いレスポンスを心掛けながら、NTSと読者の皆様をつなぐ架け橋、リンクになりたいと思っております。

 記念すべき第1回配信は、8月「高齢社会ニッポンを支える技術の行方」として日本が期待する技術分野にはどんな研究が進んでいるのかを紹介したいと準備を進めています。

 以上、新生NTS Journal連載開始のご挨拶でした。

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◆花房陵(はなぶさりょう)
1955年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、証券会社等を経て、生産・流通・物流コンサルタントとして28業種200社以上の物流センターを35年経験。
現在はロジスティクス・トレンド株式会社 代表取締役、株式会社エヌ・ティー・エス 顧問。

◆主な著作:
『スマートロジスティクス』(2018年3月発刊 エヌ・ティー・エス)、『次世代店舗』(EPUB電子書籍、創刊号~4号、2018年11月~2020年6月 エヌ・ティー・エス)、
『ビジネス・ロジスティクスの原理』(2021年4月 日本橋出版)
『見える化で進める物流改善』
『物流リスクマネジメント』(2011年10月 日刊工業新聞社版)