無茶振りから始まった「有吉の壁 カベデミー賞」裏話を知るともっと面白い
「有吉の壁」。特番時代からずっと見ている古参であると胸を張って言える。多分最古の録画データもある気がする。多分。あんなハードなお笑い番組、やってらんねえだろうなと視聴者も芸人もおそらく思っていた番組がレギュラー化すると聞いた時は「大丈夫かいな」と思ったけど、そんなの杞憂に過ぎなかったよね。
時々見逃すこともあったけど、気づいたらなんか番組から飛び出したキャラクターがCMに出ていたり、気づいたら武道館でライブしていたりと、まあすごい勢いで広がっていくなあと思っていたら、適当に喋った内容が映画になっていた。どこからそんな発想が出たんだと度肝を抜いたもんだ。
そんなこんなで6月11日、「有吉の壁 カベデミー賞」を観てきた。どう考えてもあのトークだけで映画になるなんてありえ…、と思ってたけどちゃんと4本とも映画だった。ありえた。そういえばバラエティから映画に、の前例があったな。「キス我慢選手権」っていう名作が。
それぞれの作品の感想は簡単にお送りしようと思う。
1.ドライブ・マイ・スー
名前の通り、「ドライブ・マイ・カー」のパロディのようでそうでない卓球映画。けどちゃんとパロディもしていて、原作を視聴済の人間(私)的にクスッと笑える部分もある。トムブラウン2人とも基本的にニチャニチャしてた(?)し、トムブラウンらしいサイコシーンもいろいろあった。みちおさんの笑顔にぞっっっっとした。さすがみちおさん…。
2.万引き裸族
これも原作見てたらパロってるところがわかって面白かったのかな…と悔やまれる一作。ドキュメンタリー風にハンディカメラ撮っていたので、少し酔ったかもしれない。大画面で細かい揺れはつらい。カメラを止めるな以来だ。
ツッコミ不在の30分。だれも裸でいることをつっこまない!ケツにあたりめ挟んで逃げるシーンは笑わない方が無理。(ただその後あのあたりめはどうなったのだろう…と気になってしまう元AD)
もぐらさんの体がもちもちしているので、お腹の下に隠せるのがおもろすぎる。
3.秋定麗子物語
さすが友近姉様という感じ。秋定麗子はいます!!!!!存在しています!!!!!女性として生き方が普通にかっこよくて、普通に憧れてしまった。あとサラッと役者を使っていたり(他の映画はほぼ芸人で固めている)、ナレーションに寺島しのぶさんが出演されていたり、ここだけめちゃくちゃ豪華だった。さすが友近さん。
4.まっぱ
1番好きかもしれない。妖怪とのほのぼの物語。まっぱ丼のくだりがすごく好き。唐突に出てくる葛飾区。
尾形さんファンに怒られそうんですが、あの脚本本当に尾形さんがかいたんでしょうか?(尾形さんはネタ書かない人だし)それいうと他の作品もそうなんだけど。友近さんは自分で書いたとして、絶対友近さんが書いてるとして。
ウラ話はラジオで
この映画公開前に、佐久間さんのラジオにプロデューサーの橋本さんが出演されて、いろいろとウラ話をお話しされてたんですね。あの、最高だったのでぜひポッドキャストで聴いていただきたい。
もともとコント番組やりたかった橋本さん。ただコント番組だとセットを立てるのが大変。ということでロケでコントすれば良いじゃんで始まったのが有吉の壁なんだそう。それから広がった有吉の壁が多くのコント芸人を救ってくれていること、私は知っているよ…(涙)
3月にスタジオ収録をして、6月に映画公開。恐ろしいスケジュール…。「万引き裸族」なんて裸で万引きなんて撮影できる場所なんてあるわけなく。早朝朝5時ロケスタートと聞いてちょっと笑ってしまった。しかも、三四郎小宮さんは、6時半クランクアップだったそうで、ここで大爆笑してしまった。とんだ無茶スケ。
2ヶ月でよくここまで作ってくれた!本当にスタッフの皆さん、芸人の皆さんお疲れ様でした、ありがとうございました!
余談ですが、プロデューサーの橋本さんと出身地が一緒というところで一気に親近感が湧いて、実は東大の上野千鶴子ゼミにいたと聞いてもっと親近感湧いたので、「有吉の壁」がますます好きになりましたとさ。いやまじで上野ゼミでなんでこの世界入ってきたの。ゴリゴリの雄社会やで。
有吉の壁はYouTubeも力が入っていたり、大宮までお笑い見に行ってたりと、みんなスタッフ芸人が好きなんだな〜というのが溢れ出てて大好き。もう一生やってくれ。
多分今週壁芸人たちのラジオでウラ話をしてくれると信じてるので、空気階段やマヂラブのラジオが楽しみ。(空気階段は寝落ちして聞き逃したので空き時間に聞く)
見逃し配信もあるそうなので、ラジオ聞いて見るか・配信見てラジオ聞くかはあなた次第。
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