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「黄泉の水仙」ニコボックスの広告で初めて聞いた曲だけど素敵すぎてずっと聴いてた話

知らない人のために解説しておくと
ニコボックスとはニコニコ公式の音楽再生アプリです。つまり、ニコニコ動画で投稿された曲を聴けるアプリです。ボカロの新曲とかが好きな人におすすめです。

話がそれましたが、私はいつものように移動中にイヤホンでニコボックスでボカロやアニソン歌ってみたを聞いてました。そして広告…いつもの感じだと「運営のアナウンスCM」か「ユーザーがおすすめする動画の広告(音声のみ)」が流れます。

そして今回はタイトルが示す通り後者が流れます。

「15秒間我慢すれば聞きたい曲が聴ける…時を待つのじゃ…」

そして広告が終わる15秒後、

「え?いま滅茶苦茶凄い曲聞こえて来なかった?!!?」

過ぎ去ってしまったを振り返るべく私は聞きたかった曲をやめ、再生履歴内の広告内容を思わず確認しました。

(※広告では音声とタイトルとユーザーしか表示されず、マジで音声のみの勝負になります)

黄泉の水仙/thus feat.初音ミク【オリジナル曲の心算】

と書かれており、広告の15秒の間を振り返ってみると「ピコピコ音の寂しさを感じさせる旋律」がとくに印象的な前奏。そして聞き取れた歌詞は「大地震、娘を誘拐した※※(以下聞き取れず)」という歌詞が聞き取れて「え…?震災モチーフの曲?」と勘違いしてタップしたのが事の始まりです。


最後まで聞いてみるとヨーロッパの民謡の様なテンポで初見で感じた寂しさは次第に誰かを待っているのような雰囲気になっていきました。(※まだ歌詞を見てない)

3回くらい聞いてから「そういや投稿主コメントまだ見てないな」と気づき、読んでみたところで、やっと曲の意味に気づいたのです。

【投稿主コメント一部引用】
水仙の花言葉をご存じですか。一言で表せば「自己陶酔」です。只、花言葉の面白い所は色によって花言葉が異なる物。黄色い水仙(黄水仙)特有で「私の元へ帰って」「私の愛に応えて」という花言葉があります。その由来は、ギリシャ神話の弌つであるペルセポネ誘拐神話に由来するそうです。冥王ハデスが一目惚れした(豊穣神の)娘ペルセポネを誘拐する為の罠として黄水仙を咲かせ、娘の悲鳴を聞いた母が向かうと黄水仙だけ残されていたとか。【引用終了】

ハデスとペルセポネって
ゲームさんぽで解説されてたあの神々ですか…

脱線しつつ歌詞を調べてわかったのが、
「ハデスに見染められた花を摘んでいたペルセポネが、冥界に落ちた。母のデメテルは誘拐されたと嘆き、帰ってきてほしいとずっと待ち続ける(※サビは黄色の水仙の花言葉『私の元へと帰って』にとられている。)」という1番の歌詞の内容です。

2番では
「ハデスは誘拐したものの、ペルセポネの愛を掴めず彼女は毎日故郷を思い泣き続けた。困ったハデスは泣かないで欲しいと黄色の水仙を手向ける。
(黄色の水仙の花言葉は、『私の愛に応えて』)」という内容。

3番では
「母のデメテルは憤り悲しみ、地上への実りをもたらさなくなり大地は荒れ、生命は枯れた。娘のペルセポネを思い窶れた。
(※またサビは黄色の水仙の花言葉『私の元へと帰って』にとられている。)」

4番では
「ハデスの優しさに気づいた頃、地上の使いがペルセポネを迎えに来た。ハデスは『数粒の柘榴』(黄泉の食べ物=(食べると冥界から出られなくなる)と『黄色の水仙(花言葉:私の愛に応えて)』を手向けた。
(※サビでは『私の愛を受け取れ』を3回繰り返した後、『さぁ帰れ故郷へ』と続く)」

ラスサビでは
ハデスが
『私の元へ帰れ』を2回繰り返し、
『だが今は私に構わず』
『さぁ帰れ母の元へ』と終わる。


…正直言おう、ギリシャ神話特有の理不尽がありつつとてもデメテルの愛と、ハデスの愛がとても深く没入感の深い曲である。(個人的にハデスが誘拐した側であるが真面目に向き合ってるところがすごく解釈一致でした…)そして初音ミクさんがこれを歌う事でとても淡々と、しかし聞く人に想像を引き立たせるとても素晴らしい楽曲だった。素敵な楽曲を作ってくださり本当にありがとうございます。_:(´ཀ`」∠):_

ちなみにこの曲は「モミアゲヲ投稿祭」という雑学を主題にした投稿祭の出展曲らしいです。気になった方は是非見に行ってくださいね!✨

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