日記(2023/06/25) #リバー流れないでよ #まじ日

昨日、財布を買ったことに浮かれて書くの忘れてたけど、ヨーロッパ企画の映画「リバー、流れないでよ」を見たんだった。

以下ネタバレある、かも。

2分間(ガチ)のループものということで、これは、まじで、2分間をひたすらループしていた。
ヨーロッパ企画の面白いところの一つは、世界観に馴染む早さだけど、実際意外とそれくらいで馴染んでくるのかもしれないな、と思った。具体的にはループ5回くらいで受け入れて初期位置の説明するあたり。こういうもんだと思うしかない人間の順応の早さは生きるための力なのかもしれん。
というおかしみに加え、今回は、普通にいい話だった。大団円に至るまでのあれこれ、最後力を合わせて困難を乗り切る姿は普通に胸を打たれた。
ロミジュリよろしくラブコメ要素にびっくりしたものの、テーマとしては普遍的であるからこそ、感情も理解しやすかったし、なにより、貴船の閉塞感(という表現はされていない。とにかくフレンチだと)は身に覚えがある、と思った。実際、貴船は知らんけど、京都は特有の閉塞感がある。
恒久の時間が流れているからこそ、ちょっとやそっとでは変わらない世界に、安心もするし、嫌になる気持ちもわかる。残るものと飛び立つものの
交わらない世界線の間に生まれた2分の逃避行はとてもロマンチックでかわいかった。

前作や他のヨーロッパ企画の劇に比べて、企画要素や台詞の応酬は控えめだと思った。その代わりに、人間味がじわじわと染みており面白かった。いや、2分をループし続けるってかなり企画要素は強いんだけど、登場人物と同じように、早々に馴染んでしまうため、それ以外の部分に目が奪われるというか。喧嘩したり、仕事したり、推しの脱退に心を痛めたり、環境の変化が精神に影響を与えたり与えなかったりする様子が人間臭くて良かった。ヨーロッパ企画の演るものは、細かいところで、ぜんぶ人間なのが面白い。

にしても、たくさん階段をかけあがり、見ている方が息切れしそうだった。雪の貴船はめちゃくちゃ綺麗だけどめちゃくちゃ寒そう。
いい季節に訪れたいなと思った。

おもしろかったです。

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