日記(2021/12/23) ZARA #まじ日

また今日も、ZARAでなにも買うことができなかった。

わたしはZARAで買い物をしたことがない。いや、正確には、鞄を1回買ったことがある。でも、1回だけである。街に行くたびにZARAに行くのに、1回しかものを買ったことがない。

いい加減、ZARAに私の欲しいものはないのだと気づいたほうがいい。

ZARAで売ってるものはおしゃれで、少し変わってて、着こなすとハイセンスに見えるという思い込みがある。だから、私は毎回毎回ZARAに行く。

でも、実際のZARAで、いいなと思うものに巡り合ったことがない。シワッとしてナヨっとした服が、色別に、ぎゅうぎゅうに詰まっている様子を見ると、なにがいいか全くわからなくなってしまうのだ。これがいい服なんですよと言われないと、判断がつかない。だから、海外系のファストファッション自体が得意ではないのだが、ZARAは殊更よくわからない。本当にいいものを見つける目がないのだと突きつけられている気持ちになる。

そもそも、「少し変わったオシャレな服」みたいなものが、あんまり似合わないのも、一因である。昔、その筋の人に、とにかくシンプルな服を着ろ、装飾に勝てる人種じゃないと言われてからとくに、無地の服ばかり着ている。嫌いじゃないのでいいのだが、にしても、無地の服ばかり着ている。ZARAはどうだろう、目を疑うような柄のジャケットが売ってたりする。そうでなくとも、見慣れない位置に切り返しがついていたり、ボタンが主張していたり、サイズがよくわからなかったりする。ハンガーを手に取って、体に合わせてみても、いまひとつ、しっくりこない。手持ちの服ともしっくりこない。そういう気がする。気がしてしまう。

それでも毎回ZARAはどこ?って言って、一応、店に入って、なんとなくぐるっと回って、出る、ということをしている。石原さとみはZARAでなにを買うのだろうか。ていうか、みんな、ZARAでなに買うの?まじで。

私の中で、ZARAと線対称なのが、ユニクロである。ユニクロは、わかりやすい。基本的に無地しかない。サイズも見慣れている。没個性である。テンションはあがらない。面白みもない。それでも、ユニクロで服を買ってしまう。こうして、おもしろみのない服ばかりが溜まっていく。ZARAで服を買えないのだから仕方ない。

今日も、なにも買えなかった。マネキンが着てたセーターはかわいかったけど、売り場が分からなかった。ワンピースを試着した。フェイスカバーがゴワゴワで悲しくなって、そのまま店を出た。ZARAとの距離は縮まらない。

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