日記(2021/04/18) #まじ日

念願の美容院に行く。
今の美容室は4年くらい通っており、少しマンネリに陥っている。おまかせで適当に切ってくれるところと、施術が早いところが気に入っているが、常連が多く全体的にノリの軽い店内で浮いている感は否めない。重ねて、美容院が徒歩10分ほど離れた場所に移転することになった。これは潮時かもしれない。ちょうど、別の美容院がいいらしいという評判を聞く。乗り換えどきである。が、今行っている美容院は、会計時に次回来店の予約を取るシステムがあり、鞍替えが難しい。Twitterで意見を募集したところ、「ここ数ヶ月は仕事が忙しくて次回のタイミングがわからないので後日連絡する、と言えばいい」と言われる。なるほど、その言葉を胸に今日は朝から美容院に向かう。
いつものように髪を切られる。新装開店した店内はバタバタしており、ぎこちない高揚感に包まれている。いつものように簡単な要望を伝える。いつものようにこざっぱりとした感じになる。中学生女子のような垢抜けなさが感じられるがまぁいい。さすがに中学生女子には見えない。
会計時、用意してきた言葉を頭の中で反芻する。バタバタした店内、いつもと違うアシスタントに会計をされる。いまだ、というときに発せられた言葉は、「ありがとうございました、お出口までお送りします」だった。
4年間通って初めて、次回予約を聞かれなかった。これを神通と言わずになんと言おうか。こうして晴れて自由の身になった。単にアシスタントが忘れていたのだろう。もしかしたらアシスタントは後ほど注意を受けるかもしれない。しかし、そんなことは微塵も関係なく、こちらは解放感に身を委ねるのであった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?