日記(2023/11/14)コメンタリー #まじ日

ムビチケが余っていたので、おそらく最後になるだろう「お前の罪を自白しろ」を見に行った。

HELLO!MOVIEというアプリを使ってオーディオコメンタリーを聞いたアプリを起動しておくと、映画の音に合わせてイヤホンからコメンタリーが流れるという代物。中島健人くんとプロデューサーと監督のコメンタリーを聴きながらみた。

撮影の裏話や演技論、シーンに込めた意図、キャラクター解説を大きなスクリーンで味わうのはなかなか贅沢な時間だった。
とくに、演者や監督からリアルタイムで見どころ説明されるのはおもしろかった。表情に集中すると、以前より物語が深いものに思えた。
登場人物についてもきっとこういう人なのだろうと想像していたものの答え合わせができて楽しかった。方向性は概ねあっていたが、感じとるポイントは私が思っていたより多かった。

新しい映画の楽しみ方として、アリだなと思ったと同時に、とてつもなく野暮かもしれないとも思った。解説は確かにとても面白く、解像度をグッとあげる行為だった。一方で、これを1回目から拾う/拾わせるには、どうすべきだったんだろうとも思った。きっと、説明を聞かずに感じとる方が、コンテンツとしては正しいと思う。もしかしたら間違ってる可能性もあるけれど、本来は作品そのものから得られるメッセージが全てのはずだし、それを狙っているはず。こちらのリテラシーの問題か、作り方の問題か。
今回は、出てくる人も多いし派閥も頭に入れなきゃいけないし馴染みのない政治の世界で裏の意図を想像しなきゃいけないし、テンポが良くてごまかされていたけど、思ったより理解するのに必死だったんだなと気づいた。とりあえず話を理解するために、最低限必要な情報以外は削ぎ落としていたのかもしれない。といった気づきは、それはそれで面白かった。

しかしまぁ、同じ映画を4回見ることは、もうあんまりないだろう。不思議な経験だった。

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