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メルボルンでのお仕事探し② -8/1000-

返事待ちの毎日

「英語を使って仕事がしたい!」そう思っていた私は、日本でも少しだけ経験があったため飲食店での求人に絞ることに決めました。ジャパレス(日本食レストラン)に比べて採用のハードルが高いと言われていたローカルの仕事でしたが、経験もあるし、日本の国立大卒だからという意味のない自信もあったので速攻で決まるものと思っていました。まずは試しにとwebサイトから5件ほどアプライして返信待ちをしてしました。しかし1日が経ち、2、3日と経っても不採用の通知どころか返信すらなく、しっかりと送られているのか不安になっていました。求人にアプライするにはレジュメの他にCVと呼ばれる志望理由書を添付する欄があったため1つ1つ言葉をかえて添付するのもかなり手間でした、そうはいってもそこで諦めることはできず、次は10件ほどアプライしました。がそれでも一件も返信は来ず、50件ほどアプライしたときに初めてUnfortunately(残念ながら)から始まる返信が合計で2通ほど送られてきただけでした。一般にレジュメはwordで書くことが多いなか、少しでも目を引かせようとわざわざイラストレーターでデザインし、英語チェックもホストマザーに頼んだのにも関わらず燦燦たる結果となってしまいました。

いざ、直接訪問へ

文書を送るだけでは埒が明かないと思い、ここでようやく重い腰を上げて自分を売り込みに行くことにしました。オーストラリアの仕事探しみたいなHPから会話例文集みたいなものを覚えて臨みましたが、最初はなかなか慣れずうまく話すことができませんでした。しかし何回か繰り返していくと、その中で自分に合った表現に変えていき自然と話せるようになっていきました。それが以下の流れです。

<会話文>
① Hi, Ahh,,, I'd like to work here! Are you hiring now?
② (if yes) Could I talk to the manager?
③ (if yes, to the manager)
        Here is my resume! Any time and any position available for me!
④ I have a working holiday visa and it is my contact number!
  (If there are some questions, answer them)
⑤ Thank you for taking time for me! See ya!

<訳>
① こんにちは!ここで働きたいんですけど、求人募集していますか?
② マネージャーさんとお話したいのですが。
③ これが、レジュメです。いつでもどのポジションでも働けます!
④ ワーホリビザで、ここに書いているのが私の連絡先です。
⑤ お時間いただきありがとうございます。さようなら。

ちなみに当時は語学学校でIntermediate(一般的にローカルジョブはUpper-Intermediate以上推奨)であったので複雑な会話ができませんでした。しかがって、マネージャーが居ないときは従業員にレジュメを渡すだけとなってましたが、本来はマネージャーのいる時間を聞いて直接手渡しすることが望ましいです。最初は緊張してうまく話せませんが、最悪、Are you hiring now? というフレーズとレジュメを持っていれば、求人目当てであることは察してくれるので会話は成立するので、もし英語に不安がある方はこれも一つの学びだと思って一度トライしてみるといいと思います。案外なんとかなるものです。

結果は・・・

すこし脱線しましたが、レジュメを配り始めて3日目、訪問件数は合計で40件を超えたころ、ついに転機が訪れました。それまでは店の数が多い中心部に近いところばかりを狙っていましたが、灯台下暗しとはこのこと、自分の住んでいたアパートから徒歩4分のところに声がかかりました。それは日曜日の午後16時頃、ちょうどディナーの用意をしているところでした。お店に入るとマネージャーらしき人と料理長らしき人、その他スタッフが話し合っていました。私が例のならってレジュメを渡しその場を立ち去ろうとすると、背後から、よく聞き取れなかったけれど英語で引き留めるような声が聞こえました。するとその場にいた人たちで何やら話し合いが行われた後、マネージャーが一言「Can you work from now?」と尋ねてきたので私は返す刀で「yes!」と返答しました。それからその場でトライアウト(適性検査)としてピザ生地のようなものを切る作業をしたのち、晴れて採用ということになりました。それまではローカルのレストランならどこでもいいと思って下見をせず、アプライし続けていたのでわかりませんでしたが、どうやら私が採用されたレストランは中東系の主にレバノン料理を提供するお店であったことは採用された1週間後に調べて初めて知ることとなりました。これも後になってわかったのですが、私が採用された理由はたまたま同じ時期に仕事のできる韓国人の英語も日本語も流暢なスタッフがいたおかげで、会話には困らないだろうという判断からでした。
本当にご縁というものはどこで繋がるのかわからないものですね。

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職場は毎日明るく、職場でスタッフ同士で口論になるところは海外らしいなと思ったけれど、自分の意見しっかりと主張するスタイルに異文化の面白さを感じたのと、なにより今日は何をするのかとワクワクした気持ちで毎日楽しく働くことができました。あれからもう2年も経つけれどあのとき私を雇っていただいたこと本当に感謝しています。ありがとうございました。

I really miss the moment. It was the first time to work in Australia.
 Although I suddenly decided to go Cairns for second visa, I wanted to continue to work at the place more. Because the restaurant gave me precious memories and experiences. Thank you very much for accepting me!

それでは今日はこのあたりでまた明日!

今日の一言:
日本だけでなく世界でもコロナの影響があって、お世話になったレストランも経営に苦しんでいるのではないかと思いを巡らせると、世界ってたしかにつながってるんだなと実感します。

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