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原点回帰できる場所

ふと突然空港に行きたくなって、
羽田空港第3ターミナル(国際線)にやって来た。

大学3年生の秋に台湾へ行くために来た時、
それが記憶上、私が最後に空港へやって来た時だった。

私が初めて空港へ足を運んだ時。
悔しくもその瞬間を鮮明に覚えているわけではないのだが、物心ついた時から、空港特有の未知なる世界に向かう直前の高揚感に溢れる雰囲気が私はとても好きだ。

不思議なことに、自我が一層強くなる。
自分の身と精神は自分で守ること、生き抜く力を養いなさい、自分の心に素直に従いなさいと言われているような心地になる。

日々頭を巡らすことは、未来のこと。
その未来は今この瞬間の積み重ねの延長線上にあること。だからふとした迷いや答えの出ない問に対峙した時の焦りや不安に落ち着いて向き合ってみる。
1人静かに、でも闘志を燃やせる場所でじっくり考えてみる。

考え込むことがある反面、その時の勢いですぐ行動に移すことができる自分がいることも知っている。
その感覚、もっとより良い方向に研ぎ澄ませていきたい。

今、私の目の前に広がる空港の景色は、ガラッとした、ちょっと寂しさに包まれている。これでも、状況はきっとゆっくりと戻ってきているのだろう。これから日本を発つ人々がアルファベットのゲートに集まっている。
電子版には、フライト情報が集中している。
世界は想像のうん十倍も広いのに、なんてちっぽけだ私は。

私が知っている空港は人々のエネルギーに
溢れ、大志をも抱かせてくれる場所。


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