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必見!早稲田大学法学部新入生のための完全攻略マニュアル

早稲田大学法学部へ合格されたみなさま、おめでとうございます!
これで春からキラキラのキャンパスライフですね!と言いたいところですが、早稲法にはいくつか罠があります。この記事では現在早稲法に通っている筆者(編集時新2年生)が、1年生の春に遭遇しがちなトラップを避けるための裏ワザを紹介します。これを参考に楽しい早稲法ライフを送りましょう!

*この記事は筆者が独自に書いたものです。この記事を読んで起こった損害等について、筆者は責任を負いかねます。また、筆者が所属するサークル等とは無関係です。

第一の罠・外国語

最初に決めることはなにか、それは確実に外国語の履修についてであると言えます。「法学部なのにいきなり外国語?」と思うかもしれませんが、語学にはクラスというものがあり、これがかなり重要なのです。というのもこのクラスのメンツで第二外国語と英語をやるので週5コマ一緒になるからです。単純に新入生の頃はこの語学のクラスのメンバーと一緒にご飯を食べたり授業を受けたりすることが多くなるでしょう。

語学の重要性は理解していただけたでしょうか。ということでさっそく第二外国語をなににするか選びましょう。一応言っておくと第二外国語というのは英語以外の外国語の事です。早稲法の第二外国語は必修です。「英語ですら手一杯なのにもう一個外国語やるなんて勘弁してくれよ」という声も聞こえてきますが必修なもんは仕方ありません。早稲田大学外国語学部などというあだ名まで付けられていますが、やらなければ卒業できません。二年生になれば語学の授業は減るので一年の間は我慢するしかありません。  

早稲法ではドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語・朝鮮語(韓国語)・ロシア語の6つの外国語が用意されています。とはいえ大半の新入生は「この中からお前の好きな外国語を見つけな」と言われても困ってしまうでしょう。私もその一人でした。しかし、だからといって第二外国語は適当に選んではいけません。言語によってクラスの雰囲気や難易度、男女比、実用性は大きく異なります。それではそれぞれの言語について見ていきましょう。

*言語はクラスによっても異なります(特に難易度)。内容は主観的な部分が大きいです。

ドイツ語

  • 雰囲気:落ち着いている

  • 難易度:やや難

  • 男女比:男子多め

  • 実用性:普通

なんとなく地味と言われがちなドイツ語ですがドイツ以外でもオーストリアやスイスでも使われているのでヨーロッパ内での実用性は高い方だと思います。(おそらく)ロシア語の次に男子率が高いのでむさ苦しいとの声もよく聞きます。文法が難しいという声も多いです。

フランス語

  • 雰囲気:普通~華やかめ

  • 難易度:やや難

  • 男女比:普通

  • 実用性:やや高い

フランスのほか、ベルギーやスイスおよびかつてフランスやベルギーの領域だった国を中心に29ヶ国で公用語になっており、英語の次に公用語として使われている言語でもあります。国連やEUの公用語でもあります。そのため実用性は高い方でしょう。

スペイン語

  • 雰囲気:明るめ

  • 難易度:普通

  • 男女比:普通

  • 実用性:やや高い

サッカー好きがやたら多い印象があるスペイン語。スペイン以外では中南米で広く使われています。母語話者は4億2000万人であり、早稲法で選べる第二外国語の中では中国語の次に話者人口が多い言語です。ドイツ語・フランス語・ロシア語などと比べると文法が簡単と言われがちです。ヨーロッパの言語の中での実用性で言えばフランス語といい勝負をしています。

中国語

  • 雰囲気:多種多様

  • 難易度:やや簡単~やや難

  • 男女比:普通

  • 実用性:話者人口世界一、ビジネスなどにも需要が高く実用性は最も高い

早稲法で一番多いのは中国語選択で、かくいう筆者も中国語選択です。発音はかなり難しいですが文法はそうでもないと思います。クラス数が多いため雰囲気や先生の難易度もまちまちです。ちなみにめちゃくちゃ厳しいと噂の悪魔のような先生が1人いるようですが、筆者の先生はかなり甘いです。早稲田周辺には中国の人がめちゃくちゃたくさんいるので日常でも使うことは比較的多いのではないでしょうか。

朝鮮語

  • 雰囲気:キラキラ

  • 難易度:簡単~やや簡単

  • 男女比:普通

  • 実用性:K-POPなどの韓国文化が好きなら結構高いかも?韓国人は日本にもたくさんいるので使うシーンはあるかも

実は朝鮮語のみグローバルエデュケーションセンター設置科目で法学部に設置されているわけではありません。そして、朝鮮語と英語の授業は別で行われるため、クラスメンバーと顔を合わせる回数は少なくなるでしょう。ただし韓国語は文法が日本語に似ており一般的に学習しやすいと言われています。もっとも、簡単さではなく純粋に韓国文化が好きだから選んだという人も多いようです。

  • ロシア語

  • 雰囲気:謎

  • 難易度:難

  • 男女比:だいたい男子(2022年度は本当に男子しかいなかったらしい)

  • 実用性:普通

2022年はロシア語にとって厄年でした。ご存じの通り2022年2月24日にロシアはウクライナに侵攻、第二外国語を決めるのは3月ですから相当な悪影響を与えられたことは間違いないでしょう。ですがそんな中でもロシア語を選択した勇者たちが居ました。・・・8人。新入生約800人中、8人。しかも全員男子。まさに絶滅危惧種です。2023年度がどうなるかはわかりませんが相変わらず少ないのではないでしょうか。なお筆者はこの8人の内たまたま2人と友達なのですが2人ともロシア語をやめて中国語に移ってしまいました。しかし、逆風の中を突き進んだ者にこそ栄光はある・・・と信じたいところです。

さて、第二外国語は決まりましたか?次は英語についてなんですが、早稲法では外国語の必須単位が18単位と決められています。ここで第二外国語を10にして英語を8にするのか、その逆なのかを選ぶことができます。つまり、第二外国語と英語どっちをがんばりたいかってことですね。なお、英語を受けず英語以外の外国語を二つ取ることもできます。ただしこれはかなりのレアケースですし、普通に英語の方が楽だと思います。

実際のところはかなりの割合の人(おそらく9割くらい)が英語を10単位とるコースを選んでいます。このコースでは、Tutorial Englishという英会話の授業を後期に受けなければなりません。これは生徒4人+ネイティブの講師で行われる授業で、それだけ聞くと面白そうと思うのですが正直かなり評判が悪いです。毎回予習課題があり、あまり楽しくないテキストをやらさせるからでしょう。ただ稀に盛り上がってるクラスもあるようです。とはいえ単位を取るのは簡単な方で、出席さえしていれば結構良い評価を貰えるのでコスパが良いという側面もあります。ちなみTutorial Englishを受けるにはなぜか追加で43000円も払わなければいけません。まあネイティブの講師を雇うためでしょうが・・・。

第二外国語を10単位とるコースは二年生になるとよりレベルの高い第二外国語の授業を受けることになります。Tutorial Englishを受ける必要はないものの、あまり人気はないようです。

第二の罠・法律科目

さて、外国語にかなりページを割いてしまいましたがいよいよ法学部のメインディッシュ、法律科目の話に移ります。まず、1年生の法律系の科目は憲法・民法・刑法・導入講義・導入演習の5つです。そして、導入演習以外は自動登録、つまり勝手に決められてしまいます。

「別に誰先生でもよくない?」と思うかもしれませんが、授業内容と試験難易度は先生によって大きく変わるのです。というのも、高校までと違い大学の授業は先生が自由に内容を決めることができます。そのため、先生によって違う範囲をやってたり試験がやたら難しかったりするのです。

もし自分が難しいと言われている先生の授業に当たってしまった場合はノートやテスト対策に気を付けるようにしましょう。逆にめちゃめちゃ簡単と言われている先生もいるので、科目間で時間の掛け方のバランスを取るようにしましょう。

次に導入演習について見ていきましょう。一年生の法律系の科目で導入演習は唯一自分で選択することができます。導入演習というのは数十人の小規模な授業で、ディスカッションなどインタラクティブな授業であることが特徴です。分野は先生によって大きく異なりますが一年生向けの授業ですのでどの授業もやさしめです。

30個くらい授業があるので選ぶのは大変だと思いますが正直どれを選んだからと言って一年生の後期以降になにか大きな影響があるわけでもないので気楽に選んでもいいのではないでしょうか。ただ導入演習は希望者が多いと抽選になるので人気がありそうな授業ばかり希望すると全部外れてまったく興味のない授業に割り振られたりします。なのである程度確実に取れそうな安パイを入れておいた方がいいでしょう。

ちなみに筆者の周辺で評判の良かった授業はH・K先生の法哲学の授業です。議論が活発で毎回いかにも法学部といった熱いディスカッションが繰り広げられていたそうです。授業がすべて英語という非常にレベルの高い授業なんかもあります(めちゃめちゃ人少ないそうですが)。筆者はD・M先生の授業だったのですが、内容があまりにつまらなかったのでみんな内職とかをしていた思い出があります。課題などはかなり楽なんですがね。まあ正直具体的なことはマイルストーンを見たほうが早いと思います。

第三の罠 教科書

六法といえば法学部生の象徴ですが、買う必要はありません。1kg近くあるのでどうせ持ってこなくなるし開くこともなくなります。そもそも六法で条文探すよりデジタル庁がやってるe-Gov法令検索というサイトで検索したほうが早いです。司法試験受けるつもりの方は別かもしれませんが、だいたいの学部生にとって六法はただの筋トレグッズかインテリアにしかなりません。

それから、法律の教科書を買いたいときは成文堂に行きましょう。成文堂は大隈講堂の近くにある小さな本屋なのですが、二階がすべて法律書コーナーになっており、早稲田大学法学部の授業で使われる教科書が「○○先生 ○○法用」といったようにわかりやすく売られています。しかも学生証を出すと10%引きになるので生協で買うのと同じ値段になります。教科書は普通に数千円するのでかなりお得です。それに生協のブックセンターより8号館から近いので便利です。

もっと安く済ませる方法もあります。メルカリです。大抵の教科書はメルカリで定価の半分くらいで売ってます。ただし版が古いと授業で言われたページがどこかわからなくなったりするのでそこは気を付けてください(実体験)。

あとそもそも教科書を買わなくていいケースがあります。シラバスや初回授業で教科書を指定しているのにぜんぜん使わないケースです。これは普通にもったいないのでとりあえず教科書なしで授業に出て必要があれば買うと良いと思います。ただし語学は買わないとダメです。法律科目も基本は買うことになると思います。買わなくていいケースが多いのは一般教養です。

第四の罠 法律サークル

早稲法の特徴の一つは法律サークル、いわゆる法サーが活発なところです。最大手の法サーは新入生の半分が加入するという緑〇会です。法サーの目的・活動内容はさまざまですがよくあるのは試験対策です。早稲法は試験が難しいからちゃんと対策しないと落ちるみたいな怖いことがネットには書いてありますよね。そのため新入生はビビって法サーに入るわけです。

しかし、これが罠なのです。実際の所は入っただけで活動に行かなくなる人のほうが多いのです。理由は主に3つあります。

1.法サーで配布される試験対策プリントは友達伝いに流出することが多く行かなくても恩恵を受けられるから。(本当は多分ダメですよ)

2.試験対策を教えるのは主に二年生だが、所詮二年生の教える能力はたかがしれてるから。

3.別に入らなくても大抵単位は取れるから。

一番大きいのは最後だと思います。試験対策サークルに入らないと試験が解けないなんて授業はまあありえないわけで、授業のプリントと教科書があればだいたい十分だからです。わざわざ法サーの試験対策に行く人の方が少ないです。

二番目の理由に関連してですが、某法サーでは過去に間違った内容を教えてしまい単位を落とした人が大量に発生したらしいです。そんなことは滅多にないと思いますがやはり学部の二年生では限界があります。自分で解くのと教えるのは違いますからね。

ちなみに筆者もサークル加入料3000円ほどを支払ったにもかかわらず結局一回も行きませんでした。そういう人は結構多いです。

しかし、法サーにもいろいろあり、民法研究会や刑事研究会、公法研究会、国際法研究会など、より具体的な法律をテーマにして活動しているサークルもあります。こういったサークルでも試験直前期には試験対策勉強会をやっていることは多いですがあくまでメインの活動は別です。こういったサークルでは模擬裁判という裁判ロールプレイのような活動を行っているものも多いです。詳しくはググってほしいのですが模擬裁判はキッザニアのようなものではなくかなり本格的なものです。真剣に法律と向き合ってみたい方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。座学ではなく実際に法律を使うということがどういうことなのか理解できると思います。

一方で、名前は出しませんがとくにこれといった法律に関係する活動もなくダラダラしているだけの法サーもあります。ゲームやスキーなどそれはそれで楽しいようですが・・・。

ちなみに筆者は早稲田大学国際法研究会というサークルに所属しています。このサークルは年数回国際法の模擬裁判の大会に参加しており、2022年度も国内大会で優勝しています。2023年にはワシントンDCでの世界大会へ出場する予定です。こんなこと書くと成歩堂龍一みたいな奴しかいないのかとビビってしまうかもしれませんが実際は和気あいあいとしてるので安心してください。

詳しくは公式ホームページ(https://www.wasedawilc.com/)や公式Twitter(https://twitter.com/waseda_wilc)、Instagram(https://www.instagram.com/waseda_wilc/)を見てください。

一応筆者も新歓スタッフなのでもし興味があればお気軽に筆者のTwitter(https://twitter.com/NtaLaw_)か公式SNSのDMに連絡してくださいう。ちなみに新入生じゃなくても大丈夫です。

新入生の方が来てくれると非常に助かるのでよろしくお願いします。


まとめ

・第二外国語をどれにするかとTutorial Englishを受けるかどうかは慎重に選べ!
・法律科目は先生によって天と地ほどの差があるから気を付けろ!
・導入演習はそんなに大外れすることはないから安心しろ!
・六法は買わなくていい!
・試験対策用の法サーは入らなくてもいい!

長々と書きましたがぶっちゃけここだけ覚えてくれれば大丈夫です。

ちなみにこれは法学部以外の全早稲田生にも言えるのですが、マイルストーンは絶対買った方がいいです。サークル、ゼミ、授業、早稲田周辺の美味い店等早稲田でのキャンパスライフに必要な情報はだいたい載ってます。特に授業を選ぶときは授業の面白さや単位の取りやすさなど訴訟されないのかってくらい赤裸々に書いているのでめちゃめちゃ重宝します。2023年は3月10日から発売されるそうです。

そうはいってもマイルストーンにも書いてないようなことが気になるときもあると思います。そういう時は遠慮せずTwitterで先輩に聞きましょう。正直先輩からの情報が一番信頼できます。ほとんどの先輩は快く教えてくれると思います。

ただし女子の皆さんは知らない男の先輩から「困ってることとかない?なんでも教えるよ😁」みたいに話しかけられたらあんまり信用しすぎない方がいいです。ただの下心で迫ってきてる可能性があるからです。

非常に長くなってしまいましたが、新入生の皆さんが早稲田大学法学部でのキャンパスライフを楽しめることを願っています。ありがとうございました。

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