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2023シーズン

水戸ホーリーホックで取締役GMをしている
西村です。
シーズンが終了して2週間ほどが経ちました。
今季ついての話を少しだけしようと思います。
2023シーズンは、自分が水戸ホーリーホックへ、来て戦った8シーズンの中で、一番苦しんだシーズンとなった。
様々な要因があったと思うが、ここでひとつ、ひとつ、語るよりも、
今の率直な気持ちとして、お伝えしたいのは、
「申し訳なかった」という一言に尽きる。
様々な準備をして、期待を持って臨んだシーズンであったが、
このような結果になってしまったことを悔しく思うし、原因のすべては自分の力不足である。
「自分が甘かった」
今シーズンを時系列で思い返してみても、
この一言に集約される。
多くの人の期待を裏切ってしまった。
申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

監督への批判が多かったので、1度だけ触れておくと、それも含めて
私のせいだ。今季それを決めたのは、
紛れもなく、私であり、
来季においてもそれを提案したのは私である。
この時点における批判がもしもあるのならば
それは私にすべてを向けてもらえたらと思う。

今季崖っぷちに追い込まれ、そこで感じたこと、気付いた事、思いついた事、やってみたこと、やってみた中で、できたこと、できなかったこと、様々なことがあった。初めてここまで追い詰められ、追い込まれ、だからこそ、見えたもの、見つけたものを胸に刻み、無駄にしないこと。
今シーズン苦しい時も、応援をし続けてくれた人達が居てくれた。
希望を信じてくれる人人達が居てくれた。
叱咤激励してくれた人達が居てくれた。
支えてくれる人達が居てくれた。
今季の低迷があったからこそ、成長があった、前に進むことができた、
強くなれた、という日がくるように、
努力をし続けることはお約束します。

何を伝えて良いか、すごく悩みましたが、
2023シーズン終了の翌日に現場スタッフ、選手に伝えた内容の一部紹介します。

      ~~~~~~~~~
まずは今シーズンお疲れ様でした。
本当に、結果が良くない時期が多かっただけに、プレッシャーもかかったし、批判もあった。今季は様々な立場で様々な選手がいた。
大きな怪我をしてしまった選手、
なりたくてなったわけではないけど、
大事なところで、インフルエンザ、
コロナにかかってしまった選手、なかなか努力が報われず、試合に出れなかった選手、色々な立場で苦しんだ、選手、スタッフが多かった、
そんなシーズンだったと思います。
2023シーズンのチームの結果、個人の結果は改めて、各々の立場で振り返ってもらいたいと思っています。
本当に残念ではあったけど、22チーム体制になってから、12年間の中で2番目に悪い順位であった。これは、まさしく私の責任であり、すごく悔しいし、自分自身に対して、憤りを感じている。
でも私は今こう考えているし、みんなにも、
今年というシーズンを
どう捉えるかの参考にしてもらいたい。
長くこのプロの世界にいれば、必ず良い時も
あれば、うまくいかない時もある。
大切なのは、うまくいかない時に、
どんな在り方をするかです。
良い時の在り方も先に伝えておきます。
それは、「謙虚」であるということです。
そしてまさしく今年のように、
うまくいかない時。
それは、この悔しい結果、シーズンを経て、
それを契機に、
何を感じたか?何に気付いたか?そして何を変えようと思ったか? 
それが一番重要である。
人生は常に前に向かっていくし、進んでいく。
だからこそ「これから」を大切にしていかないといけない。
「これから」を大事にしていく上で、
自分の中で、忘れられない出来事がある。
今季の最終結果はもちろん、
11月4日 41節 アウェー磐田戦。
自分はこれからも、この先もあの敗戦を絶対に忘れない。

プロの世界は「結果」がとても、とても
とても、重要だ。
しかし、それは毎回コントロールできない。
「結果」は信用に繋がるけど、「姿勢」は信頼に繋がる。
だからそこ、大切なのは日々の「姿勢」なんだ。
「姿勢」とは、「行動」である。
そしてその「行動」の動機は
最後の最後は、2つの想いのどちらかに分かれる。
そのひとつが「不安」で、もうひとつは「愛」である。
愛とは、ポジティブなものであり、注ぐものであり、与えるものである。
だからこそ、うまくいかないときの「姿勢」「行動」の動機が大切だ。
結果が出ないとどうしても、批判が集まる。
そして防衛的になって、卑屈になり、「不安」の気持ちになってしまう。
結果が出ないときこそ、「愛」に基づく、決断をし続けて
明るい未来をつくっていってもらいたい。
「夜明けの直前が一番暗い」
磐田戦はまさしく、真っ暗だったけど、清水戦は一寸の光が見えた試合だったと思います。
自分の意思、行動、姿勢で、未来を明るくしていって欲しいと思います。
今シーズンお疲れ様でした。
      ~~~~~~~~~

本当に、本当に、苦しいシーズンでしたが、
水戸ホーリーホックを想う
皆さんの「愛」のおかげで、なんとか踏みとどまることができました。
今シーズン味わった、様々な感情を、決して忘れることなく、無駄にすることなく、すべてを糧にして、進んでいこうと思います。
このクラブを
もっと、もっと良くしていきたい、
もっと、もっと強くしていきたい、
もっと、もっと、多くの人に、応援され、
愛されるクラブにしたい。
そのためには、自分はどんな動機で、どんな在り方をするのか?
それを強く自分に問い続けていきたいと思う。

最後になりますが、改めて、今シーズン、期待を裏切ってしまって本当に、申し訳ありませんでした。






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