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#はたらいて笑顔になれた瞬間

Jリーグの水戸ホーリーホックでGM(人事)をしている西村です。
ある企画の題材にのって話を展開してみようと思う。

#はたらいて笑顔になれた瞬間

「笑顔」だけでなく、「はたらいて~笑顔」ということがやはり抑えないといけないポイントだろう。

ただ笑顔になるだけであれば、美味しいもの食べたり、何か子供が成果を出した時にも笑顔になる。
ちなみに、自分がプライベートで笑顔になるときは、家族ができてからはやはり子供の寝顔ですかね~。
特に、冬だと柔らかく、温かい布団の中に
「ギュッ」と包まれている時なんかは、
「布団って気持ちいいよね~」
という共感とともに、ほっこり笑顔になります!これが、夏だとやはり肌触りの良い、
タオルケットに包まれているときになりますかね。(もちろん、他にもたくさんありますが…)

本題からそれてしまったので、
戻すと「はたらいて〜」ということは
そこに対価が発生しているので、
我々が提供した商品(サービス)に対しての
お客さんのリアクションによって、
その仕事は、お客様に満足を与えられたのかと
いうことが、はかられるのだろう。
そう考えると、職種上もあると思うが、
本来的には「お客様の反応」
によって決まるということになろうか。
つまり
「お客様が笑顔になれた時」
という定義になる。

水戸ホーリーホックは2022年2月13日に
プレシーズンマッチでJ1の鹿島アントラーズに
初めて勝利し、
水戸ホーリーホックを心に想う人々を
これまでにない「笑顔」にすることができた。
その時には当然そこに関わる我々も
「最高の笑顔」
を振りまくことができていたことになる。

しかしながら…。

開幕戦が流れ、2月27日の初戦から、3月18日までの約3週間は「笑顔」になる機会はなかなか作ることができなかった。
もちろん厳密に言えば、1日の中で笑っていることもありますが、本当の意味での心からの笑顔ではなかった。
スポーツは勝負事なので、毎回勝ち続けることは不可能で、勝って笑顔になることだけを味わいたいなら、選手である当事者なら、
世界で一番強いチームにいくしかないし、
関わる立場の人ならば、世界で一番強いチームを支える、応援すれば良いことになる。
だが、そういうことではないですよね。

なかなか勝てないときに、ずっと考えていた。
勝って皆が笑顔になり、自分も笑顔になることをまずは目指さねばと。
そんな時、ある人と話をする機会があり、
その人から言われたのだが、
最大限の努力をしていることは前提で、
でもスポーツは勝負事。
かりに勝った時にだけしか示せない価値があるとして、
でも逆に負けた時にでも示すことができる価値というものは何があるのだろうかと?
非常に深い問いを投げかけられた。

また改めて最近は、この産業の特殊性、
また特異性を感じている。
「多くの人に集まってもらって、多くの方々の
感情を揺さぶって、凄く珍しい、職種だとつくづく思う」
「毎年順位つけられて、毎週勝ち負けを経験する企業っていうのも、なかなかない」
ということを言っていたのは、大学の同志。
by 佐藤伸也(湘南ベルマーレフットサルGM)
〔大学の一応ひとつ先輩で密かに尊敬している〕

スポーツビジネスの現場において、短いスパンの中で、勝敗が常についてまわる企業。
そんな職種上の特徴もあり、感情とはいつも隣り合わせだ。
一喜一憂、喜怒哀楽、常時、感情の波にさらされながらも、我々は前に進んでいかないと行けない。
まずは勝つ確率をとことん高める内部での仕組み作りとともに、
かりに負けた時にも示せる価値を持ち合わせることは、持続的にクラブが前進するためには、
やはり必要だ。

まずは地域の方の笑顔、そして社員の笑顔、
家族の笑顔、自分の笑顔。
働き盛りの45歳。(今年)
これからまだまだ、働く時間が続いていく中で、
「働いて笑顔になれた瞬間」
の笑顔の質の追求を
さらに、さらに、していきたいなと思った。


#はたらいて笑顔になれた瞬間

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