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    「彰往考来」

水戸ホーリーホックでGMをしている西村です。

        「彰往考来」
      (しょうおうこうらい)

キャンプ前に今季を戦う選手達に、「水戸ホーリーホックとは?」という
レクチャーを行い、
その時にこの言葉を紹介させてもらった。
流動化が激しい水戸ホーリーホックでは、
大切なことだと考えている。

       「彰往考来」

   “歴史を明らかにして未来をひらく”

我々のエンブレムである徳川家に
所縁のある言葉である。

現代おいては今ある情報はあっという間に古くなり、過去の考え方、今までのやり方がすぐに通用しなくなる。
どんどん、情報をアップデートしこれまでにないやり方を考案しては、試し、修正しながら進んでいかなければならない。
サッカー界も例外ではなく、どんどん未来に向かって、加速度的に進化を遂げている。
しかしながら、過去において決して忘れてはならないものがある。
それはおそらく「想い」である。
方法論や、考え方などは、どんどん革新されていくが、「これまでの想い」だけは紡いでいかないといけない。

水戸ホーリーホックでは毎TR後に、選手が背番号順に一言とともに、練習終了の手拍子の音頭を回していく事が恒例になっている。
1月8日から始動したチームは一周巡って、PSM前日の2月12日は偶然にも本間幸司にその役が
回ってきた。
そこで1-2分の時間ではあったが、いばらきサッカーフェスティバルの歴史とクラブへの想いを簡潔に、でも熱く語り始めた。
そして最後は「歴史を変えよう」という言葉と共に締め括った。メンバーから外れることが、わかった直後でも、この言葉と、熱を伝えられるのだからやはり彼は特別だ。
その言葉をキャプテンの新里は、キックオフ直前のロッカールームを出る際に繰り返し、皆の士気を高めて入場したのだ。
選手達は強靭なメンタルで、勝利への執念を示し続けた。
また監督はハーフタイムには勝利を予言する言葉と、その根拠を強く投げかけ、選手に「勝利」が近づいて来ている事を認識させた。その後は卓越した戦術眼で見事な采配、交代を施し、勝利を
手繰り寄せた。
そしてやはり、サポーターの存在。
あの冷たい雨の中、600人もの方々が集まり、
「想い」を、「念」を送り続けてくれたことが
最後のピンチを凌ぐことに繋がったのでは。
中山開帆のコメントにもあったが、現地からの熱い気持ちが(テレビ観戦や、結果を気にかけてくれた方々を含む)間違いなく乗り移り、そして
その想いを選手、スタッフはしっかり背負って戦えたんだと思う。

       「彰往考来」

サポーターの皆さんにひとつ提案があります!
水戸ホーリーホックとのこれまでの関わりについて想いの詰まったエピソードをTwitter,noteにて教えてもらえないでしょうか?
全員とはいかないかもしれませんが、それを題材に選手にはMake Value Project の中で、紹介したいと思います!
サッカー選手にとって、サッカーはどこでやっても、サッカーである。
しかしながら、そこで戦う意味は、多くの方々の想いに触れてこそ、醸成され、深く刻み込まれていく。
水戸ホーリーホックの選手には多くの方の想いを背負って戦う、真のプロフェッショナルになってもらいたい。

#彰往考来水戸ホーリーホック

で是非発信してもらえたらと思います!

2022シーズンのJ2リーグがいよいよ、始まる。
多くの方々の想いを背負い、闘っていきたいと思う。

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