ChatGPTでExcel操作の自動化プログラムをつくる3つのパターン
ChatGPTをはじめ生成AIの登場により、プログラミングの世界も一気に変わりました。
非IT職=ノンプログラマーであっても、これまでより圧倒的ラクに学習でき、活用できるようになりました。
Excel操作を自動化するプログラムをつくりたいときはVBAという言語を使います。
これまで、プログラムをつくるときは、自分でコードを組み立てる必要があったのですが、ChatGPTを使うと爆速でつくれるようになりました。
そこで、今回はプログラムをつくる際の便利なパターン3つをお伝えします。
①手順を指示する
「選択範囲を新しいシートにコピーするVBAプログラムを作成したい」という要望があったとき、このままプロンプト入力してもそこそこ作ってくれます。
ただ、ときにうまく動かないときがあります。
僕の場合は、①新しいシートをつくる→②選択範囲を変数にコピーという手順のプログラムができました。
これだと、新しいシートをつくったときに、もともとの選択範囲が解除されてしまって、うまく動きません。
ですから、上記プロンプトの後に
「# 手順
選択範囲を変数にコピー
新しいシートをつくる
新しいシートに貼り付け」
というように手順を情報として与えると、そのとおりにつくってくれます。
②質問をしてもらう
あるExcelシートのメンバー表について、メンバーのうち年齢が30歳以下のものを別のワークブックにコピーするというプログラムをつくりたいとします。
「Excelのメンバーリストのうち年齢が30歳以下のものを別のワークブックにコピーするVBAプログラムを作成してください。」
これでもわりと作ってくれちゃうのでChatGPTすごいのですが、ワークブック、シート、列構成など、ChatGPTが仮で仮定した情報をもとにプログラムがつくられます。
・ワークブックは現在のワークブック
・シートはSheet1
・年齢のデータはB列に入っている
などです。しかし、実際はそれと異なるのであれば、プログラム内のその部分を見つけて直す必要があります。
そこで上記プロンプトのあとに「必要な具体的な質問をしてください。」の一文を加えます。
すると
「
どのワークブックからメンバーデータをコピーしたいですか?
メンバーデータはどのシートにありますか?シートの名前は何ですか?
データのどの列に年齢が記録されていますか?その列の番号は何ですか?」
など、必要な質問をしてくれます。
これに以下のように回答すると、そこを反映してつくってくれます。
「
現在のワークブック
Sheet1
2」
プログラムをつくるさいにどの要件を伝えればよいのか?というところまでChatGPTにお願いすることができちゃいます。
③ファイルをアップロードする
2024年5月のChatGPTのアップデートで、回数制限はあるもののFreeプランでもExcelファイルをアップロードできるようになりました。
先ほどの30歳以下のメンバーを抽出するという例も、ファイルアップロードしてしまえば、ワークブック、シート、列構成などの情報はChatGPTが勝手に解析してくれます。
やり方は、「クリップ」アイコンから、またはドラッグ&ドラップでファイルをアップロードして、その後依頼プロンプトを入力するだけ。
Excelの状態を伝えるのはけっこう面倒なので、超便利です。
おすすめは③なのですが、①②もとても有効な局面があるので、ぜひ覚えておいてください。
VBAの基礎さえ身につければあとはChatGPTのおかげでExcel仕事はガラリと変わるはず。ぜひ体験してみてくださいね。
耳から聴きたい方はこちら!
↓↓
ChatGPTを使ってExcel VBAをラクに楽しくマスター&お役立ちプロンプト集もついてる拙著、8/21発売予定です~
予約開始しておりますので、ぜひ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?