今さら聞いてもいいIT用語 #17: 「API」

ときどき、ChatGPTのニュースの後半で見かける「OpenAI API」。開発者向けなので非ITのみなさんはスルーしちゃってるかも知れません。

OpenAI APIがあることによって、ChatGPT以外の場所でもChatGPTと同じAIモデルGPT-4が使えるようになるという画期的なものなのです。

APIとは「Application Programming Interface」の略で、「アプリケーションを外部からプログラミングして操作できる窓口のしくみ」のことです。

窓口であるOpenAI APIに「ちょっとこれ頼むわ」と依頼すると、APIは「よっしゃ任せとけ」とGPT-4にその依頼を渡してくれます。ほどなく、AIでテキストが生成されますのでそれを「ほらできたよ」と窓口から渡してくれます。こんなしくみです。

APIはOpenAI API以外にもLINE、Slack、Chatwork、kintone、freee、X、Notionなどなど多数のサービスで提供されています。

プログラミングできなきゃなら非ITには関係ないと思われるかも知れませんが、ノンプログラマーでも十分に扱えます。

たとえば、Google Apps Script(GAS)はAPIの扱いがとても得意。ノンプログラマーのみなさんも、以下のようにいろんなAPIをバリバリ活用しています。

・スプレッドシートのセル内容をプロンプトとして隣のセルにAIが生成したテキストを表示
・今日のゴミ出し情報をLINEで通知
・書類未提出の社員にSlackでリマインド

APIはみなさんがふだんから行っているある操作と同じしくみを使っています。

その操作とは、ブラウザでURLを入力してWebページを開くのと同じしくみです。

ブラウザというソフトはURLを入力すると、そのWebページを持っているWebサーバーに「くださいな」とリクエストをして、「はいどうぞ」とその返事としてレスポンスを受け取り、その中にあるWebページのデータを展開して表示するということをしています。

APIも同じ。プログラムで決められたURLにリクエストすると、それを待ち受けているWebサーバーに「これこれこうして」と依頼ができます。ときに、依頼内容によって「はいどうぞ」とレスポンスを受け取ることもできます。

APIは遠い存在のように見えますが、実はとても身近であちこちで活用されている技術です。見かけたら、気にかけてあげてくださいね。

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