CES ASIA 2019 参加メモ

ntaiji

CES ASIAは、毎年1月に米国ラスベガスで開催されるテクノロジーショーであるCESのアジア版。今回が5回目の開催。主催は、全米民生技術協会(CTA)。2018年06月13日 ~ 2018年06月15日に上海で開催。

ものすごく大雑把に言うと、消費者向けのデジタル製品の展示会です。

匠新社のツアー(具体的には、半日の案内と最終日の交流会)に参加しました。ここでのメモは、ツアー中で見聞きした内容を含んでいます。特に、ツアーの案内をされていた美谷 広海氏が解説された内容を含んでいます。

机にプロジェクタで写した画面がタッチパネルのように操作できる。私は驚いたのだけど、この技術自体は昔からあって、むしろ、どこで使うのか、が課題らしい。確かに机の上ならタブレットでなくてプロジェクタでなければならない理由はあまりない。

レトロなデザインやかわいいデザインの展示が多かった。昨年に比べて、技術的におおーと驚かせる展示が減って実用志向になった傾向と、上海という土地柄あるらしい。

確かに上海の街中を歩いていると、歴史的に古い建物、列強が建てた古い欧風の建物が街の至る所にある。ついでに昔ながらの路地も多く、なるほどこの街で育った人は独自のアイデンティティを持つだろうなと感じた。

電気自動車の展示では中国のメーカーの展示が山ほどあった。電気自動車はエンジンに高い技術力が必要なガソリン車と違い、そこまで技術力が不要なためメーカーが乱立する、という話は聞いたことがあるが、それが現実となっている。今まで大手の自動車メーカーがコンセプトカーを展示してきたが、出尽くされたというか、今回は新しいものというより中国メーカーのキャッチアップが目立った。

ガスとは違って、電気自動車ならではの特徴として、ダッシュボードの工夫や細かいところでは、エンブレムは、LEDで光るようなタイプが多いという。

LiDARと呼ばれる技術にかかわる展示も多かった。LiDARは光センサーで空間データを取得して空間情報を内部で生成して処理に使えるような処理を行う仕組みであり、コア技術を開発する会社がライセンス提供している。顔認識や配送ロボット、自動掃除機などLiDARを搭載した製品は数多くあった。

自動運転ではBaiduがApolloというOSを開発していて、日本の自動車メーカーが組んでいる例もあった。中国では政府がAIの戦略を立案しており、分野ごとに企業を決めており、自動運転分野はBaiduになっている。

言語の分野ではiFLYTEKという会社が指名されている。iFLYTEKには無料の翻訳アプリがあって、かなりの精度が出る。ホテルでお湯が出ないと受付に電話したら中国人のおばちゃんが部屋にやってきた。英語を話せないおばちゃんは、iFLYTEKのアプリに言葉を吹き込んで、翻訳の英語を見せてきたが、早いし、英語は自然なものだった。

日本のドローンの分野でのベンチャー、エアロネクストの話も面白かった。この会社はドローンを安全に飛ばすための技術開発を中心にしていて、多くの特許を取得し、規制が緩い中国で多くのユースケースを試すために、深圳に法人を作っている。とにかく試して、売っていく、という点に関しては、特にドローンの分野では中国企業が圧倒的なようだが、安全性を追求するという動きはまだまだのようで、自動車などと同じく、この分野は日本人が得意そうだ。

深圳の話を聞くと、平均年齢が30ちょっとという、圧倒的に若い街であり、若いノリがあるように感じられた。デジタルの普及が圧倒的な中国の中でさえ、ちょっと特殊な街のようだ。こうした街から生まれた制度や文化が広がっていく、ということが今後たくさん起きてくるのだろう。と同時に、ほかの街に住む人たち、特に外国(日本含む)では、いやあ、それはちょっとキツイなあ、ということも増えてくると思う。このあたりについては別途まとめてみたい。

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