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〜一人の勇気と行動が命を救う〜救急救命セミナーレポート 4年 八重樫美桜

今回の救急セミナーでは、日本体育大学保健医療学部救急医療学科の鈴木先生、学生のみなさんの協力のもと、AED、胸骨圧迫について学びました。

 救急車は通報後平均8.7分で到着するとされており、到着までの間、救急隊員に受け継ぐまでに、傷病者に対して適切な処置を行う必要があります。
 その場に直面した場合、まずは周囲の安全確認を行います。これは自分の身の安全のため、二次被害を防ぐために必要な事です。

 次に、傷病者に対して呼びかけを行います。反応がない場合は、近くにいる人に応援を呼ぶとともに「119番通報」「AED要請」「記録」をします。

119通報をすると、「火事」か「救急」かを聞かれます。その後住所、状況、自分の名前などを伝えます。目の前で起きていることにパニックになってしまうと、とっさに言葉が出てこないことがあるため、いかに冷静に連絡することができるかが重要です。

「AED」は応援の人に指示をして持ってきてもらいます。AEDは、蓋を開けスイッチを入れると音声で手順を指示してくれるので、落ち着いて行えば難しいものではないことがわかりました。
電気ショックの際は傷病者から離れることが二次被害を防ぐこととして必要になります。

倒れた人に対して呼びかけをしたところ反応がない・・・この時に胸骨圧迫をするべきかという、判断ができることが重要になります。
その際には傷病者の呼吸を確認し、「呼吸なし」「死戦期呼吸」「わからない」のいずれかが当てはまれば、胸骨圧迫を行います。

なお死戦期呼吸とは、口をパクパクしたり、顎をしゃくりあげたりする呼吸で、突然の心停止後に見られることがあり、一見呼吸をしているように見えることから、呼吸ありと判断されてしまうことがあり、注意が必要となります。

また、傷病者の呼吸が普段通りかどうかの確信が持てない場合には、胸骨圧迫を行います。
胸骨圧迫により、傷病者に害を与える可能性は少ないといわれています。また、胸骨圧迫が必要なく、正常な人であれば、痛がったり、振り払ったりします。「本当は必要なのに胸骨圧迫しない」より「不要かもしれないが胸骨圧迫する」方が救命につながるということを頭に入れておく必要があります。

 傷病者の症状記録については何時に何が起きたなどを時系列に書いておくことで、救急隊に引き継ぐ時に役立ちます。

 セミナーを行う前は、発生時にやるべきことや、迅速な判断ができるか自信がありませんでした。
しかし、今回のセミナーで学び実践したこと、胸骨圧迫が必要かどうかの判断の仕方、死戦期呼吸がどんなものなのかをしっかりと振り返り、緊急時に直面した際には、自信をもって行動できるようにしたいと思います。

今回協力して下さった日本体育大学保健医療学部救急医療学科の鈴木先生、学生の皆様、ありがとうございました。

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