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『私にとってソフトテニスとは』 2年 星野 司苑

今回noteを担当させていただきます、日本体育大学2年の星野司苑です。今回は今の自分と向き合って、私にとってソフトテニスとは何か考えてみました。
 
私はソフトテニスに対して具体的な方向性や目標はありません。ただひたすらに楽しいという理由で続けてきました。ソフトテニスの魅力は、個人競技であることです。昔から他人に興味がなく、集団で何かをやるということが苦手でした。そのため、チームではあるものの、個人で競い合っていくことに楽しさを感じていました。
 
私は姉の影響でソフトテニスを始めました。好奇心旺盛で、何にでも興味を持ってきたので、目の前の与えられたことをひたすらに取り組んできました。そのため、勧められたものですが、すぐに夢中になることができました。
 
また私は双子で、常に比べられてきたので、人一倍負けず嫌いで、強くなるたびに周りに認めてもらえることに喜びを感じていました。そんな気持ちから、遊ぶことよりも練習を優先して打ち込んできました。
 
練習すればするほど成果が出るというのは本当で、手の届かなかった相手にも勝つことが徐々に増えていきました。喜びも悔しさも経験することができ、さらに楽しいと思えるようになりました。
 
小学校からずっとやってきたソフトテニスですが、大学に入学するタイミングで、このまま続けるべきか真剣に悩みました。自分のプレーが通用しないことも、楽しいだけでやっていけるはずがないことも、自分が一番分かっていました。しかし、自分の学びたい分野があるこの大学で、流れに身を任せて続けてみることにしました。動機は不純でしたが、やる気だけは人一倍ありました。
 
日本体育大学に入学してからは、レベルの高いプレーについていくのに必死でした。覚悟はしていたので、最初のうちは何も気にせず、ガムシャラに目の前のことをこなしていました。しかし、いつまでも周りに追いつけず、勝てないことが続く苦しさや、人見知りの性格が邪魔をして、上辺だけの関係に疲れてしまうことが多くなりました。
 
兄弟が多く、小さいころから人の反応をよく気にしていたので、周りの人から自分は必要ないのではないかとも思うようになりました。無邪気で無神経なふりを続けていましたが、苦しいことのほうが多かったです。
 
そんな時に、辞めたかったら辞めてもいいんだよと親に言われ、気持ちが楽になりました。それと同時に、辞めることで自分の中から何かがなくなることや、期待に応えられない恐怖を感じました。そのおかげもあり、負けず嫌いの性格に火が付き、踏みとどまることがで
きました。
 
ただただ楽しいという気持ちだけでソフトテニスを続けてきた私にとって、自分の中でソフトテニスとは何なのか未だによく分かりません。しかし、ソフトテニスを通して大切なことをたくさん学んできたのは確かです。
 
今の私は周りの人たちのように、チームの一員として大きなことは出来ていないかもしれません。それでも楽しくてソフトテニスを必死になって取り組むことができています。それぞれの人生なのでどんな道を選んだっていいと思います。それでも人生やり直せるなんて言葉は弱虫の戯れ言だと思います。うまくいかないことも、辛いこともこれから先たくさんあるかもしれませんが、得られるものはゼロじゃないはずです。

だから私は、今しかできないソフトテニスをガムシャラに楽しんでいます。ソフトテニスとは私にとって、自分自身を示してくれる場です。苦しくなっても、やっていて良かったと笑えるように、これからも全力でプレーしていきます。

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