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令和2年1月時事解説・時局分析/第48回NSP時局ならびに日本戦略講演会

私たちNPO法人日本再生プログラム推進フォーラム(NSP)が毎月開催している勉強会・前半/藤原直哉理事長による時事解説・時局分析のテキスト版(口語体)を、令和元年11月開催分より共有しています。
私たちの暮らしに関わる「生命・生活・経済」について、世の中では今どんなことが起きているのか、ぜひご活用いただければ嬉しいです。

はじめに

皆さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。令和2年は、慌ただしく始まった感じがいたします。平成2年と同じく、株価は年初から暴落であります。平成2年がそうでしたね。平成元年の頭で上がって、平成2年から暴落が始まって、それっきりになりましたけども。まぁ、今年も基本的には、そういう感じで始まったかなと思います。

ものすごく大きな変化が始まったなと見ております。中東の話もしますが、どうも私ずっと見ていてですね、今のアメリカは日露戦争に負けた時のロシアにそっくりなんじゃないんでしょうか。どうもそんな感じがします。この後ですね、アメリカ軍がちゃんと引けばいいですよ、全部。東アジアとそれから中東から全部撤退すればいいけども、どうも何か見ていると、まだ未練がましいこと言っていますよね。そうすると、次はですね、米軍の命を狙ってミサイルが飛んできますよね。今回だってですね、アメリカ側がミサイル15発で、死傷者ゼロって言っているんだけど、イラン側はあれ22発で80人死んで200人怪我したって言っているんですよね。どっちが本当かはわからないんだけれども。

もしですよ、戦死者が大量に出たって話がアメリカ国民に知れると、ロシア革命の時のニコライ二世皇帝と同じように、殺されちゃうんじゃないですか、国民に。要するに、あの時ロシアは日本を見くびっていたわけですよ。「そんな日本みたいな国が、ロシアを敗れるわけないだろう」と。上から下まで見くびっていて、同時にロシアの方は、ロシア軍は、弱り切っていたんですね。実際に決戦となったら、陸戦でもロシア負け、海戦では大敗北になって、その結果、要するにそのロシアで革命が起きて、ニコライ二世達は殺されたわけですよ、ロシア国民に。どうも私はそうなる予感がします。

米軍の現状は、非常に惨憺たる状況でありまして、一方イラン軍と北朝鮮軍は士気旺盛ですよね。当時の日本と同じで、とにかく愛国心と敵愾心に満ちていて。それから、あらゆる可能性に対処して、準備しているように見えますね。今のアメリカ軍は、本当にあの日露戦争のロシアと同じで、「そんな弱い国に負けるわけない」という前提で全てが動いていますね。しかし、イランや北朝鮮は、「この敵を倒さないと、国の未来がない」ということで、あれ一致結束してように見えますね。アメリカも下手なことをやっていると、革命になる可能性がありますね。というか、革命になるんじゃないのかな。

今回のその事件の後を見ていると、まだまだ未練がましいんですよ、アメリカが。次は、これから話ますけども、イラクにいる米軍全部にミサイルが落ちるだけじゃなくて、ドバイとハイファにミサイルを落とすと言っていますよね、イランは。次の報復があった場合は、UAE のドバイとイスラエルのハイファにミサイルを落とすと言っていますよね。ほとんどの人は、信用してないんだよね。でもそれって、日露戦争の時のロシアと同じなんですよ。まさか負けるわけないと、勝手に思い込んいでますね。私はなんかね、大きな間違いをアメリカがおかしているように見えますね。そうなるとですね、例えば80人死亡でも5000人死亡でも、誰がイランと開戦としたんだという話になりますよね。誰がイランと開戦したんだと。議会は認めてないと。「この戦争どうしてくれんだ」って言うと、トランプは逃げ場を失いますよね。トランプ以上に、米軍は逃げ場を失いますよね、米軍は。

要するに、その当時のロシア軍と同じですよ。日本に完敗したわけですよ、陸戦でも海戦でも。それで、ロシア軍はもう内部崩壊していくわけですよね。そうすると、もうアメリカの戦争屋も何もないですよ。もう終わりですよ、これで。決戦とはそういうものですね。その前は、ネルソン提督率いるイギリス海軍が、当時のイスパニアでですね、無敵艦隊をトラファルガー海戦で破るわけですよ。それで、そのスペイン軍は、スペイン海軍が壊滅して、イギリスの時代が来るわけですね。開戦というのは、大決戦ってあるんですね。大決戦でボロ負けすると、それっきりになることがあるんですよ。

どうも私はこの様子だとですね、アメリカはどっかで決戦に負けるんだと思います。決戦に負けた直後から、アメリカ国内は大混乱に陥って、ドルの暴落はまだいい方で、鉄砲の撃ち合いになっちゃって、大統領も引きずり下ろされて、もう誰が大統領であれ引きずり降ろされちゃって、大混乱に陥るんじゃないかと思うんです。

サクソバンクというですね、デンマークの銀行がありまして、ここは前からよく予測を出すんですよ。去年の末だったか、年始だったか出しまして、私もそうかなと思ったんですが、次の大統領はあのエリザベス・ウォーレンだと言っているんです。200万票の圧倒的な大差で、トランプに勝つと言っているんですよ。ドルは大暴落していると。ヨーロッパは崩壊しているとも言っているんですね。私は、あり得ると思う。あり得ると思いますね。

ですから、その当時の日本に相当するのが、イランと北朝鮮ですよ。イランと北朝鮮で、これはしてやったりですよね。そうすると今度は、その時そのロシアが崩壊していて革命が起きてきますよね。だから、そのアメリカの属国は、みんな大変なことになります。特にですね、あの日露戦争の時は韓国がそうだったんです。韓国は、今もそうですけど、あそこは誰につくか。例えば、ある連中は日本につき、ある連中はロシアに頼り、ある連中は中国を頼り、ある連中はフランスを頼りと。とにかくですね、それぞれ自分の好きな外国の味方を頼りにしてですね、争っているのが韓国なんですね。まぁ、今も似たような状況になっていると思いますけどね。

韓国は、日本も侵略して出ていきましたから、大揺れに揺れていたんですけれども、日露戦争の時に大体はロシアが勝つと思っていたんですよ。ロシアが勝つと思っていたんですよ、ソウルは。まぁ、それはそうですね。だって、日本がですね、当時世界最強だって言われていたロシア艦隊を破るなんて、誰も思ってませんもの。ところが、ロシア負けましたでしょう。大混乱に陥っちゃうんです。その大混乱に収拾がつかなくなって、最終的に日本が併合しちゃうわけですよね。これが何か、北朝鮮が韓国を併合するっていう流れなんじゃないの。

まさか、北朝鮮がアメリカに勝つと思っていませんよね、今の韓国ね。日本人もそう思っていますよね。大抵の日本人は。まさか、北朝鮮がアメリカに勝つなんて思っていませんよね。でも、北朝鮮が勝ったらどうなるのかっていうと、韓国はあっという間に吹き飛んじゃって、北朝鮮に併合しちゃいますよね。他に方法ないですよね。

日本なんかの場合も、大混乱で。アメリカが勝つという以外に考えてないんだから。アメリカが海戦と空戦で負けたって話になったら、それはもう自衛隊だって何だって、右往左往になっちゃって、ドルは大暴落で、みんな右往左往で、あの日露戦争の韓国みたいになるんじゃないですか。でも、この国をどっか占領しようなんて人はもう来ないし、相場やっている連中だって、別に日本の企業なんか賠償したって何を出てこない、みんな帰る一方ですから。まあ、幕末から明治の初めと同じですよ。政府がないような感じになっちゃって、要するに流れ解散ですよ。明治維新から始まった日本政府が流れ解散になって、しばらく混沌するんじゃないですか。

その次に、やはりアメリカでエリザベス・ウォーレンが出てくればですよ、もう同じように山本太郎みたいな人が出てくるわけですよ。昔、日本にですね、民権主義ってあったのをご存知ですか、明治時代に。自由民権運動って。民権の反対の言葉に、国権という言葉があるんですよ。国権か民権かというのが、明治の大きな戦いだったんですね。まぁ、大正や昭和のはじめもそうだね。日本政府は、当然国権主義でいくわけですよ、薩長政府はね。大隈重信なんかは、民権ですよね。板垣退助も。この民権というのは、今で言うならば、今の新聞や海外の言葉を使うなら、あれがポピュリズムですよね。

ポピュリズムという言葉が、多分当時の民権という言葉に一番近いんだと思うんです。ポピュリズムって、悪口のように西洋人は言うんだけれども、そうじゃないですね。民権のことですよね。私はだから、アメリカが決定的敗戦を被って、ロシア革命の時のロシアみたいになっちゃって、それこそ大統領が殺されるような事態になった時に、もう完全に世界は、民権に移行するんだと思うんですよ。国権の消滅だと思うんですよ。西側の世界において。

イランとか北朝鮮の場合。北朝鮮は、韓国が崩壊すれば、まぁそれは一緒に併合しようとかなるでしょうけども。別にイランがですね、そのまま中東全体を取っちゃうかというと、それはロシアがいるから、そういうことは無いと思うんですよ。ロシアがそういうことをさせないし、ロシアは膨張主義でもないし、要するにあれはもう捨て置きだと思うんですよ。「勝手にせい、お前らの国はお前らでやるんだ」と。

そうすると、これから世界で何が起きるかというと、よほどしっかりしたリーダーが出てくるところはちゃんと物事が動くけれども、もう右往左往ってなっちゃうと、日露戦争が終わって韓国日本が併合するまでの6年間と同じように、どうにもならない大混乱になってくんじゃないかと思うんですよ。

ですから、今やですね、我々のこの世の中が要求しているリーダーの資質には、ただ単なるヨコ型リーダーシップだけではなくて、大きな戦略が必要です。だからね、立て直しが遅れれば遅れるほど、次のリーダーに要求される資質が増えてくるんです。そのただ単に、みんなの声を聞くだけでは、やはりもう足りなくなってきて、もうここまで来ると。要するに、どこに道を開くのかと、戦略論ですよね。戦略とは戦争のことではないですよ。英語で言うと、ストラテジーですね。ストラテジーをしっかりしない限り、リーダーはもうそれが政府だろうが、民間だろうが、全く務まらないということにたぶんなるんじゃないかと思うんです。

それから、それに拍車をかけるように、実は今ですね、日本では、地方財政がどんどん行き詰っているんです。新潟県とか新潟市は財政非常事態宣言を出しましたね。同じような話がたくさんあるんです。昨日ですね、新潟県の長岡市に居ました。長岡市の知り合いの議員が言っていました。長岡市は、積立金を取り崩していて、あと3年で積立金がゼロになるんですって。ところが市長はですね、全然支出を切り詰めようとしないで、何て言っているかって言うと、交付金がなくなっているからこうなっていると言っているだけで、今年選挙だから減らしそうにないんですって。そうすると間違いなく、底をつきますよね。私ね、長岡はまだ良い方だと思うんです。多くのところが、今そうなってんじゃないかと思うんです。もうすぐ財政は底をつくと。あるようなふりして、どこにもないのよ、そんなもの。

だから、それは今度また別の意味で、日本国内を大きな混乱に陥れるっていうか。混乱は混乱なんでしょうけども、もう平成の先送りは続かないよ。貯金を取り崩して、後先考えずに、貯金だけ取り崩して、今日一日だけ、今だけ金だけ自分だけをやることは通用しないよっていうことが、誰の目にも明らかになる時だと思うんですよね。

どうも私は、こうやって令和は、平成とは全然違うと。前から申し上げている通り、最初の2年間が勝負だと申しましたね。最初の2年間が終わる頃、今年の年末くらいになると、「平成とは全然違うじゃないか、令和って」と。100年前と同じで、100年前はそれまでの王様の秩序が第一次大戦でぶっ壊れて、ロシア革命が起きてソ連が出来て、世界大恐慌が起きて、続いて第二次大戦が起きて原爆が起きてという大きな流れになってきましたよね。まぁ、そう言うと、今回はちょっと違うかもしれませんけども、とにかく全く世界情勢が変わったわけですよ。私は、今回もそんな感じがするんですよね。

国権が崩壊して、民権しかないということになると、いよいよブロックチェーンですわ。ブロックチェーンの世界は、去年が大発展しまして、一昨年まぁビットコインとか結構騒がれて。去年ぐらいがですね、ブロックチェーンの応用が各分野でどんどん進んだんですね。日本は、ほとんどやっていないですよ。ブロックチェーンの応用ってことはですね、ブロックチェーンを使ったイノベーションという意味です。技術じゃなくて、技術を使ったイノベーションが、世界で去年から始まり始めたんです。これは、完全に民権世界の移行ですよね。

いろいろ読んでいると、これから50年後って何だろうかと。何が世界の価値かというと、考え方・思想のデモクラシーだって言うんですよ。要するに、みんなで考えて意思決定をする時代が来るんだって言うんですよね。私もそう思う。これいよいよ民権の時代だと思うんですね。そうすると、企業の経営もみんなヨコ型で、民権に変わっていくんだと思うんですよ。それがなんか、華々しい形で、この数年間、我々の目の前に展開してくんじゃないでしょうか。だから、国権が消滅した後は、民権しかないから。それをちゃんとやらない限り、単なる混沌だけが広がっちゃうという、凄まじいことにどうもなるんじゃないかという感じがしてんですね。

やっぱり、戦争って凄いですよ。何十年の矛盾を一気に表面化させて、じわりじわりやれば10年、20年かかることを、3日で前に進めちゃいますよね。それが戦争でありますから、どうもなんか今回の中東の一件と、それから去年の末の北朝鮮の発表を見ていると、「あぁ、もうこれは、一旦これちょっとアメリカは革命だな」と、私は思いましたね。

まず、ちょっとこれを皆さんにご覧いただきたいと思うんですね。これはですね、アメリカのヘリテージ財団がですね、毎年出しているアメリカ軍の実力評価なんですよ。(Conclusion: U.S. Military Power/Oct 30th, 2019 The Heritage Foundation)アメリカ国内で、アメリカ軍の実力はどうなんですかという評価をしている人たちがいるんです。毎年レポートを出していて、「今、アメリカ軍の実力どうなんですか」っていうと。まず、これから見ていきましょう。アメリカ陸軍は、5段階の3です。5段階の3程度なんです。能力は、弱いになっています。下から2です。対応力は強いんだけども、総合力で言ったら3で、全体としても陸軍は3なんですよ。

それから、今度は海軍、海軍は3です。大きさとしては弱く、下から二番目の2です。それから、空軍、これ全部3ですよね。それから、海兵隊も総合力は3ですよね、キャパシティはウィークで下から2番目ですよね。それから、核戦力もいくつか上から2番目があるんだけども、下から二番目もあって、総合力は3ですよね。それから、全体として見たときも、3なんですよね。

みんなアメリカ軍は強いって思ってんですよ。強くないんですよ、ちっとも。5段階の3なんですよ、これ。ちっとも強くなくて。あの日露戦争の時のロシア軍と同じで、自分たちで強いと油断してるんですよ、兵隊たちが。将校も兵隊も全然戦争をやる気がなくて。例えば、あの奉天会戦の時なんかですね、ロシアの兵隊が30日間かけて滑車で連れてこられるわけですよ。どこに行くかもわかんないで連れてこられて、「お前ここで戦争しろ」と言われたんですね。何で戦争するかもわかんないわけ。しかもそうなんです、なんでここで戦争しなければならないのかも、わらかないわけ。

それで、日本軍が攻めてきたわけですよ。それで結局、奉天で負けますよね。なんか今のアメリカ軍を見ていると、そんな感じがするんですよ。今のアメリカ軍、本気でイランを倒そうと思っている人が何人いますか。本気で北朝鮮という国をひっくり返そうと思っているアメリカ兵が何人いますか。将軍でも士官でも、或いは、その国の中の政治で本当にイランを倒さなければならないって真剣に考えている政治家が何人いますか、アメリカに。いないと思うよ。北朝鮮もそうだよね。

例えば、日本政府もそうですよ。「中国がけしからん」と、みんな言ってますがね、新聞に載っているでしょう。IRの汚職で50人も金を貰ってんじゃないかって出てますよね。沖縄の基地推進の賛成派と反対派がいますよね。「反対派は中国と連んでいるからけしからん」と、結構賛成派が言っていたんだけど、なんのことはない。推進派が、中国企業からIRの賄賂を貰っていたんですよ。基地推進派が、「反対派は中国と連んでいる」と言っておきながら、自分たちが中国から賄賂を貰っていたんですよ。あれが、今のアメリカとその属国の現実なんですよ。本気で戦おうなんか、誰もちっとも思っちゃいないで、俺たちは強いからやられないから、この強さの偶像を利用して金儲けをしようとしてんだね、あれね。これは弱いね。これは弱い。

だからやっぱり、イランだとか北朝鮮と決戦になったら、それは一発でやられると思います。一発でやられて、それっきりなっちゃうと思うんだね。ロシア革命のロシアなんじゃないかと思うんです、今回は。この年末年始からずっと今日までを見ていてね、どうもそんな感じがしてます。だから、まぁ韓国は北朝鮮に併合されちゃうよ。

それから、日本は、要するに敗戦直後っていうか、あの明治の戊辰戦争の跡みたいになっちゃって。しばらくは、誰もこういないような状態になるんじゃないですか。それから、当然これはドル大暴落だから、日本の金融界とか輸出業界は放心状態ですよ。放心状態になっちゃって。そもそも、「アメリカが戦争に負けた」という現実を突きつけられた時に、ほとんどの日本人は、全てではないですよ、ほとんど日本人は放心状態になるんじゃないですか。昔の韓国みたいに。日露戦争の後の韓国みたいに。

それから、中国ですけども、トランプはやっぱり中国を締め上げてるね。今回の第1回目の米中合意は、中国にとっては極めて屈辱的なんですよ。あれもですね、日露講和の時の日本によく似てる感じがするんです。日露戦争っていうのは、日本がですね、まぁ陸戦・海戦で勝って、しかしその日本の軍事力っていうか、そのもう限界に達してた、体力はね。ロシアの方もですね、西の方で革命騒動が始まってるわけですよ。だから、戦争を長引かせるわけにはいかんのですよ。それで、アメリカが入ってきてですね、そこでそのまぁ仲裁して、斡旋して、日露講和をするんですが、皆さんご承知の通り、あれは賠償金が取れないですね。賠償金が取れなくて。樺太も全部軍事占領したんだけど、上半分・北半分を返すことになったわけですよ。それで、国民も怒って、軍も怒っちゃって、兵隊なんかもね、将校も兵隊も政治家もみんな怒りだしちゃったっていうのが日露戦争の時の話ですよね。言っている話と違うわけですよ。

中国は、今回ですね、絶対越えるべきではないと言われたラインを越えて、第一段階の合意をやっているんですよ。それは、知的所有権のことです。知的所有権で譲歩したんですね。それから、制裁についても譲歩したんですね。ですから、構造問題・知的所有権・制裁について中国は譲歩していますね。だから、中国国内では、これ本格的に報道していませんよね。トランプは、無理やりですね、これ1月15日に調印すると言ったんですよ。副首相がワシントンに行くと。ところが、昨日のロイターを見ると、「いや、まだ合意はできていない」と言っているんです。合意したってことになると、日露戦争の講和に怒った日本と同じように、中国の中で激昂すると思うんですよね。

中国って一番最後は、排外主義が出てくるんですよ。あの日露戦争の時は、義和団の乱というものがありましたよね。北清事変って言って。あれも完璧な排外主義なんですね。要するに、あれが中国人の考え方なんだね。最後に国が行き詰まった時には、「外が全部けしからん」ということになるわけですよ。どうもそれに火をつけるんじゃないかと私は思うんです。今回の第一段階の合意っていうのは。

「なんだ、こんなに譲歩したのか」と。トランプは、無理やり突き付けたいんでしょう、中国に。「お前らこんなに譲歩したぞ」ということをね。でも、しかしアメリカも恐慌・革命騒ぎになっちゃうんだろうから、中国も同じようになるんじゃないかと思うんですよ。だって、ドル大暴落してね、金融も全部止まっちゃいますから、中国って金でアメリカと繋がっていて、貿易でアメリカと繋がっていて、投資でアメリカと繋がっているんだから、それはアメリカがコケた時に最初にコケるのは中国ですよね。私は、中国も大混乱じゃないかと思うんですよ。結局私はですね、考えてみると、トランプが悪いってよりも、他に道はなかったんだよね。

全部投げ捨てて帰ってくるのが、唯一の道なんですよ。「全部置いて帰る」と、だからそのことはロシアもイランも北朝鮮もずっと言っているわけ、「早く帰れ」と。あれが唯一の道だったんですよ。早く帰って、前非を悔いて、国民にも全部謝って、「もうやり直します」っていう風に言えば、何とかなったかもしれない。しかしまだ、「俺たちは、強い」って言い張っていますよね。まだ「制裁だ」とか言い張っていますよね。もう終わりだと思うな。

それから、このヘリテージ財団には、いろんな面白いエピソードが載っていましてね。なんか、今のロシアって、マッハ27の大陸間ミサイルを持っているんですってね。マッハ27、空対地ミサイルなんですって。飛行機から打ち出すミサイルで、大陸間弾道弾で、ロシアのモスクワの方から上げるんでしょう、アメリカ大陸まで30分で届くんですって。これを護る方法が、今のアメリカ軍には無いんですって。どうするかって言うと、しょうがないから宇宙に衛星を上げて、センサーを上げるんですって。打ったことを早く知ることぐらいしか方法がないんですって。

それで、今回のイラクの事件の直後ですね、ロシア海軍がまた黒海で演習をやったんですよ。そこはですね、マッハ10のミサイルが出てきました。マッハ10の弾道ミサイルですね。中国は、マッハ5を持っているでしょう。アメリカは無いですよね。イージスなんて何の役にも立たないですよね。ですから、今回のこの事件ね、一連の去年の暗殺から始まって今回の事件だけど、プーチンは終始笑顔なんですよ。プーチンは、終始笑顔で、とにかくですね、してやったりとばかりで、ずっと笑顔の顔が新聞に出てるわけ。このプーチンが去年の12月ですね、「今やロシア軍は、世界のすべての競争相手に対して、武器で優位を持った初めてそういう状況になった」って言っているんですよ。

例えばですね、日本海海戦の時ですね、あれはどういうことだったかって言うと、装備で言ったら、量で言ったら、ロシアの方が多かったんですね。軍艦の数とかは、ロシアの方が多かったんですよ。しかし、それまでのその日露戦争が始まってからの海戦で見ていて、東郷平八郎司令官はロシアの様子をよく見ていたんですね。「ロシアは、射出の間隔が長い。命中率が低い」っていうことをしっかり見抜いているんですよ。それからずっとそのヨーロッパからアフリカを廻ってきますから、30日間ぐらいかかってずっと来るわけね。こんな長旅を何十隻の戦艦でやったなんて、史上初めてのことで、全然知らないところへ疲れ切ってやって来るということで、あの人はすごい戦法を取るんですよ。

正面から向かい合ってきて、直前で180度ターンして真横から攻撃するんですね。あんな戦法は誰も思いつかないんだね。そんな直前でターンしたらですね、もろ向こうの船がやられるんだろうと思ったんだけど、あれ後に東郷さんは言っているだね。「絶対大丈夫だと思ってやったんです」って。「絶対やられない、敵前で回頭した時には、それはもう絶対向こうの弾は当たらない」と。8,000メートルぐらいの距離で、確か回頭を始めるんだよね。しかし、向き直ってからは、いきなり弾は撃たないんですよ。向こうは、撃って来るんだけれども。6,000メートルまで縮まってから弾を撃ったら、ものすごく当たったんですよ。要するに、8,000メートルではほとんど当たらないけれど、6,000メートルなら当たるって、ちゃんと計算していたんですね。そこまで訓練していたんですね。それで当たったんですね。だからあれは奇跡の勝利と言われたこともあるかもしれないけれど、緻密な計算があれはあったんですね。

そういうの考えるとですね、今回ね、例えばイラクでですね、イランの弾道ミサイルが飛んできて、イラクの基地がぶっ壊れましたよね。あれって、全然防備ができてないってことですよね。防備ができてないわけですよ。防備ができていないなら、直ちに全部撤退すると同時に、日本だってもうダメだっていうことだよね。日本だって。このアメリカ軍の装備が全く役に立たないってことは、去年の9月13日にわかったわけですよ。サウジアラビアの石油精製基地に、イランのミサイルとドローンが飛んできて炎上しちゃった時に、全くアメリカ側は対処できなかったわけですね。実は、この日が金融市場も転機だったんですよ。

ちょっとこれをお見せしますけれども。この日が金融市場の転機で、全ての転機で、ちょっとこれをご覧いただきたいと思うんですが。(Fed Liquidity Injections/Jan 9th, 2020 Tyler Durden ZeroHedge)株だけ高いですよね。FRBが、死に物狂いで資金注入しているからなんです。これはですね、アメリカの中央銀行 FRBが、流動性供給をやっているその量のグラフなんです。金融緩和とは全然別に、言ってみれば、金融機関救済のために、金融システム救済のために、ドンドコドンとお金を入れているんです。ここの一番端がですね、去年の9月11日です。これはだから、サウジ攻撃の前。9月14日(土)攻撃で、日曜日をはさんで、16日(月)から大混乱になって来るんだけど。これは18日(水)のグラフだけど、もうその直後から、FRBがドンドンドンドン資金供給をしているんですよ。この金が巡り廻って、株を上げちゃっているんだよ。だから、完全に今これは、FRBの救済資金でしか市場は動いていないわけ。

それで、何が起きたかなんだけれども、去年に国際決済銀行の分析が出まして、JPモルガンが、サウジの事件の直後、銀行に貸していた金を全部引き上げて、国債に移したわけ。それで、民間の銀行から金を借りていたヘッジファンドなんかも一気に金がなくなっちゃって、大混乱が始まったという。それはどういうことかわかりますよね。民間の銀行に貸しておくと、明日倒産するかもしれないじゃないですか。それだったらまだ国債の方がいいわけですよ。国債だったら、まぁ明日倒産はしないから。民間の銀行に貸したか金を全部引き上げて、代わりに国債に持って行っちゃうということは、明日その銀行でもあの銀行でも、どの銀行でも存在しなくなる可能性あるからですよね。それがここで起きたわけですよ。それが全然おさまっていない。収まらずに、ドンドン増えていっている。多分、これは革命まで続くんじゃないかな。アメリカの革命まで、これは続くんじゃないのかな。

どこかでショートするんですよ。一気に、そのヒューズが飛ぶようなことが起きて、プッと終わるんでしょう。こういうのは。これを終わりにしたら、その瞬間に全部が終わっちゃうから、FRBは終わりにできないわけね。どこまでも、どこまでも、ドンドンと上げていくわけ。これは、どういうことかというと、FRBから金を借りられない連中がたくさんいるってことですよ。FRBが金を入れないと金融機関の経営が全然保たない状況が、ドンドン拡大しているということでしょう。この様子というのは。それで、これは治ることはあり得ないわけですよ。実際にイランの決戦で負けたわけでしょう。これから本格的に撤退しなければ、いよいよ本当に敗北するわけだから、多分その最後の決戦のときまで、これは続くんだと思いますよ。ある時に、その決戦で、大量の死者がアメリカ軍から出て、全部終了じゃないですか。どうも今回は、そういう展開じゃないかと思うんですね。だから、今回はもう逃げるが勝ち。逃げるが勝ちと同時に、まぁ色々なことが起きますからね。気を確かに持っていないと、まずいと思いますよ。

だから、何度も言いますが、日露戦争の時のロシアにそっくりだと思うんですよ。まさか負けるはずのない戦争に負けて、革命で王様が殺されるんだから。日本軍が殺したのではないですから、ロシアのニコライ2世は。革命で殺されたんだから。多分そんな風になるんじゃないと思うんですね。

ちょっとまた話を戻しますけども、イランの経過を振り返ってみたいと思うんですね。もともとですね、2003年にアメリカがですね、イラクに踏み込むわけですよ。その時は、ご承知の通り、イラク全体で金儲けをしようとしているわけですね。だから、イラク侵攻の前から、「これから侵攻したら、イラクは我々のものになるから」ということで、石油の利権の配分とか、通信の利権の配分とか、イラクにあるあらゆる産業を自分たちが全部接収してバラ撒こうということで、利権配分会議を開いていたわけですよ。この様子をマイケル・ムーアがですね、映画にして「華氏911」として流したでしょう。あれは強烈なインパクトがあったんですよ。マイケル・ムーアはですね、「このイラク戦争は、金儲けの戦争じゃないか」と。利権配分会議の若い社員が、「我々は、戦争は良いことないだよ。大変な人もいるけれど、我々には良いことなんだよ」って、「華氏911」で喋っているんだよね。それをやっていたのが、イラク戦争に入る直前ですよね。

だから、イラク戦争というのは、とにかく利権の配分以外になにものでもなかったんだよね。それで入っていたんですよ。ロシアの戦法だから、ロシアって日露戦争の時もそうだけど、とにかく戦線を長引かせるんですよ。戦略的後退なんですね。その予定の後退って言って、ずっと奥まで引き込んでいくんですよ。それで、援軍が届くまで絶対に決戦をやらないんですよ。決戦をやらないで、ずーっと退いて行って、奥深くまで行ってから、援軍が届いてから、バッとやるのがロシアの戦法ですよね。全くそうだったんですよ。アメリカ軍がドンドン南から入って行って、ほとんど大きな戦いなくバクダットに行っちゃうわけよ。そこから地獄が始まったわけですよ。

そこから地獄が始まっちゃって、止まらなくなっちゃって。当時のブッシュ大統領は、「帰る」と言い出しますよね。しかし、利権分配に入ったわけで帰るわけにはいかないんですよ。それで、アルカイダが出て来るんですよ。アルカイダも行き詰まったら、今度はISISが出てきたんですよ。彼らの仕事は簡単で、治安を回復させないことなんです。治安を回復させないで、米軍の駐留を長引かせることだったんですね。ISISの場合は、シリアにも入っていっちゃって、シリアの東の方の油田も取っちゃうわけですよ。だから、自分たちで自活できる関東軍の満州みたいにしちゃったわけですよ。本国に関係なく自分たちで金儲けできる態勢を作っちゃったのが、あのアメリカですよね。

それで、もう一つこれでわかると思うんだけども、なんでイラクにそんなに基地があるかですよ。ISISと戦うために基地がたくさんあるわけでしょう。マッチポイントだってわかりますでしょう。ISISに、「はい、ちょっとやって」と言って、「ここに守備のために基地があります」と、どんどんと基地が増えていったわけですよ。だから、アルカイダやISISを使って、どんどん利権を拡大していったんですよ、アメリカは。これが、いわゆる戦争屋の手口なんですよ。だから、単なる武器屋じゃないんですよ。わざと戦争を煽って、そして本国から金を取って来るのが仕事なんですね。

でも、同時にですね、最近のアメリカの戦争は、戦車がたくさん出るとさすがに大変なんですよ。これが言ってみれば、勝ち戦と負け戦の境目がありましてね。勝ち戦の時はね、戦車は英雄なんです。負け戦は、政府の被害者なんですよ。政府の犯罪被害者なんですよ。これで、アメリカにイランが本当に爆弾を落としちゃって、米軍が大量に死ぬとですね、彼らは英雄じゃないですよ。だって、この戦争はアメリカの負けなんだもの。英雄じゃなくて、トランプに殺された、軍に殺された犯罪被害者だから、「倒せ!」ということになるんですよ。

これが勝ち戦だと、こういう英雄がいて、それで我々は戦いに勝ったという話に変わるわけ。英雄か犯罪者かの境目があるわけですよ。もうアメリカは、ベトナムで懲りてますから。ベトナム戦争での泥沼化のことをアメリカは最初言わなくて、すごい泥沼になった時にバレちゃって。例えばですね、帰還兵がアメリカに帰って来ますよね。でも仕事もなくていると、市民から罵声を浴びせられるんですよ。「なんでお前はそこにいるんだ」と。帰還兵が罵声を浴びせさせられたんですよ、ベトナム戦争の帰還兵というのは。負け戦とはそういうものなんですよ。犯罪者なんですよ。「お前のおかげでアメリカが酷いことになった」とね。イラク戦争に行って数年後には、そうなっているわけね。

それで、ISISが出て来て、シリアの方へ広げていったんですよ。これをやっていた元締めがヒラリー・クリントンだよね。彼らのそのやり方をですね、まずはシリアに広げていったでしょう。リビアに広げたでしょう。それから、アフリカ一帯に広げるわけですよ。それから、ウクライナに広げたわけ。だからもうこうやって、わざと平和を壊して、わざと治安を悪くして、金儲けをする方程式をどんどん広げていったのがクリントンとそれに繋がるアメリカの戦争屋ですよね。軍の連中や民間の企業の連中ですよ。それで堪り兼ねちゃって、ロシアも堪り兼ねて、キッシンジャーが出て来て堪り兼ねて、「これを全部ひっくり返すんだ」と言って出て来たのがトランプですよ。

それで、トランプは公約通り、全部ひっくり返しに来たわけですよ。例えば、イラクの基地にものすごい米軍基地があって、ミサイルでやられたって話が今回ありましたよね。でも皆さん考えてみてくださいよ。イランは、30年前から弾道ミサイルの開発をやっていますよね。30年前からミサイル開発をやっているのに、なんでこんなのん気に国境に近いところアメリカ軍はたくさん基地を大事な基地を置いているわけか。

日本もそうだよ。北朝鮮があれだけの武器を持っているのに、なんで日本列島にこんなにたくさんアメリカ軍やCIAが基地を置いているわけか。何かおかしいと思わないか。普通は置かないよ。向こうから撃って来たら、すぐ当たっちゃうからね。撃ったらすぐに当たっちゃうでしょう。何があるんだと思いますか。それは、撃たないという約束になっているんでしょう。撃たないことになっているんでしょう。

だから、北朝鮮の裏には、ついこの間までCIAが入っていたじゃないですか。それを金正恩が追い出したわけでしょう。テポドンなど北朝鮮の機器を利用して、安倍政権の支持率を嵩上げして、これでアメリカの戦争屋が利権を得ていたわけでしょう。それで、「あの武器を買え、この武器を買え」と。全部フェイクでしょう。

それで、イラン側にアメリカに通じた人がいたんだよね。それが、ソレイマニ司令官だったということだよね。結果論としてね。ソレイマニ司令官というのは英雄で、抵抗運動の花形ですよ。アメリカとイスラエルと戦う抵抗運動のヒーローですよね。中東のね。すごい人で、彼はいくつもあるイラクの軍の司令官ですからね。ものすごい地位を保っていた人なんですね。そうすると、そういう人と話が通じていればだよ、弾を撃ってこないと思うよね。イランはね。本気でミサイルを撃ち込んでは来ないと思いますよね、そこと連んでいれば。

だから、それを良いことに、ISISが危ないなどと言って、あちこちに基地を増殖させて、アメリカの戦争屋は飯を食べていたわけですよね。シリアの方でも。しかし、それをロシアがどんどん圧迫して来て、ロシアとトランプが連んで全部潰していくわけですよ。最後にソレイマニ司令官がやられたんだけど、数時間前に遺書みたいなのを書いているんだよね。「神様、私を受け入れてください」と遺書みたいなものを書いているわけですよ。だから、わかっていたんじゃないかな。

ソレイマニ司令官を殺すなんてことは、ロシアのOKがなければ、絶対できませんよね。だってさ、今の世界情勢って、ロシアが一番強い武器を持っているんでしょう。アメリカ軍の強さは、5段階の3ですよ。アメリカ軍に頼って行動することはできないわけだよね。5段階の3でしょう、アメリカ軍は。無理だよね、それ。ロシアに勝てるわけがないでしょう。だから結局、そのクリントンではなくてトランプになって、この現実を受け入れたわけでしょう。「ロシアには勝てません」と。だから、ISISは崩壊したわけですよ。ISISは崩壊して、北朝鮮にいたCIAも追い出されて、世界が平和になって来たんですよ。

ロシアがOKを出してソレイマニ司令官が殺され、大変なことになったんですよ。要するに、いよいよこれでイランがアメリカに遠慮する必要がなくなったんでしょう。イランがアメリカに遠慮することはなくなって、「よし、やったれ」ということになったんでしょう。もう全部グリーンライトが出て、GOサインが出て、OKになったんでしょう。それで、ソレイマニ司令官が殺された翌日の夜ですよね、バクダットのアメリカ大使館の広い敷地、Google Earthで見ればわかりますけれども、そこにミサイルやロケットが飛んでくるんですよ。

ソレイマニ司令官が死ぬっていうことは、それはアメリカ人はよく分かってるわけですよ、現地の連中はどういうことなのか。ソレイマニ司令官が死んだら、単に軍事攻撃だけでなくて、ただ道を歩いていることすら危ないですよ。或いは、アメリカ国内にいるイスラム教徒に自爆攻撃される恐れもありますから。あのソレイマニ司令官の葬式にですね、200万人以上の人がおそらく来ているんだよね。‎ルーホッラー・ホメイニ師なみの人が葬儀に参加しているんですよ。それを怒らしちゃったんだから。軍の攻撃なんてごく一部で、道歩いているだけだって、家を一歩出るだけだって、危ないですよね、アメリカ人は。特に、軍服なんか着ていたら終わりだよね。

それで、まず一日目バクダットの大使館前にですね、ロケットが落ちるんですよ。今までは、ああいうところにはそう簡単に落ちなかった。昨年末は、そこに抵抗勢力が、武装勢力が入って、一時敷地を乗っ取るんですよ。乗っ取って大騒ぎになったんだけど、撤退したんだ。でも、そのあと今度はミサイルを撃ち込んで来たんだ。二日目も撃ち込んで来たんですよ。三日目になったら、現地の(米軍)海兵隊司令官が「撤退する」という手紙を出したんです、イラク政府に。皆さん、見ましたよね。NHKも報道していたでしょう。英語とですね、アラビア語の手紙を出したんですよ。それはですね、イラク(駐留)の海兵隊司令官からイラク軍の司令官に宛てた手紙なんです。

何が書いてあるかというと、「イラク首相とイラク国会の要請に基づき、我々はイラクの主権を尊重して撤退します」と書いてあるのです。「撤退には、しかし数週間かかるから、この間は重いものを運ぶヘリコプターが飛びます」と。「機種は、これとこれとこれと」と3つくらい書いてありましたよ。「この辺によく飛びます」と。同時に、「これはイラクの人たち迷惑をかけないために夜間に行います。決してこれは新たな増強のための撤退ではない。これははっきりと申し上げます。ISISとの戦いで、もし後に何かご要望があれば我々も来ますから。では、さようなら」って書いてあるですよ。

これを三日目の夜に出したわけよ。そうしたら、これがワシントンに伝わるんだね。ワシントンの米軍のトップは、みんな否定するんですよ。「こんなものは出していない」と。「そんな撤退なんかしない」と言ったら、その日の朝にミサイルが落っこったんです。アメリカ側の発表だと15発で、アメリカの死傷者はゼロなんだけど、イランの国営テレビが報道したのは、22発でアメリカ人が80人死んで200人が怪我をしたと言うんですよ。どちらが正しいのかは、わかりません。

そうしたら、トランプは何と言ったかというと、「All is Well.」と言ったんです。まぁ、英語の先生だと、「そんな英語はない」って言いますね。トランプの英語ですから、「全てうまくいっている」と言ったわけですよ。要するに、一発目は、一応公式発表だと、イランは受け入れましたから、アメリカの兵隊は狙っていないっていう風になっているんだよね。「一発目の攻撃は、アメリカを狙っていない」と。それに対し、その撃ち込んだ直後で、2回あるんですよ。二派に分けてイランはミサイルを撃ち込んで来たんですね。その三派目の前にミサイル攻撃が止まった時にイラン側が何と言ったかというと、「次、もしこの二派の攻撃に対して、アメリカが反撃するなら、次はイラク全土の米軍をミサイルで全部やっつけると同時に、UAEのドバイとイスラエルのハイファにミサイルを撃ち込む」と言っているんです。

それで、私はどうするのかと思って見ていたら、こんなもん全部時事刻々とインターネットに出ますよ。イランだって、アラビア語の記事がたくさん載りますから。Google Chromeなど使えば、あっという間に英語になりますから、言葉の壁なんて全然ないですよ。ワシントンの様子から、それからバクダットの様子から、それからベイルートの様子から。何から何まで基地の周りもね、エルビルの現地の人たちも、「ミサイル飛んで来たぞ」「ミサイルが落ちたぞ」と、すぐに動画をあげますからね。Twitter で。もうだからね、リアルタイムでこの展開がわかるわけね。今すごい時代ですよ。タダですよ、これ全部。

「次はドバイとハイファを狙う」と言ったわけね。今までのアメリカ軍なら反撃しますよ。もしヤラセの戦いであったら、すぐやりますよね。今回どうするのか見ていたんですよ。そうしたら、民主党のナンシー・ペロシ下院議長がリポーターから「どうするんですか」と聞かれたときに、「米軍の安全が確保できないから、イランとの戦争に反対だ」って、はっきり言っているんです。「あぁ、勝負あったな」と思いましたよ。

要するに、アメリカ軍をイランのミサイルから守る方法がないんです。だから戦えないんです。だから直後でした。その日そのままトランプがですね、夜に演説する予定だったんです。いよいよイランとの開戦だということで、演説する予定だったんですけれども、演説の予定が取り消しになったんです。明日の朝になったんです。それでもう終わったんですね。終了です。翌日にトランプが演説をしますが、もうこの間の事情はですね、ロシアがやっぱり詳しく報道しました。イラクはロシアが強いですから。アメリカが踏み込む前から。

例えば、これですね。ロシアテレビのHPですけれども。アラビア語のページも持っているんですね。何かよくわからないんですけれども、昔からですね、英語の記事にはならないけど、アラビア語の記事が多いんですよ。アラビア語の記事だけ、本当のことをよく書くんですよ。ロシアテレビって。あれ不思議なんだね、ロシアテレビって、各国語内容が全て違うって知っていますか。ロシア語・英語・日本語・アラビア語などニュースの内容が全部違うんですよ。特に、中東の際どい話はアラビア語のニュースにしか載らないんですよ。英語のニュースにはならないんだよね。

それで、翌日になって、これはもう戦争終わりだからどうするのかなと思っていたら、出ましたよ。イランが何て言ったかというと、タス通信(イタル・タス通信)の記者がイランの国連代表に、「どうするんですか」と聞いたら、「報復は終わった。釣り合った」と言ったと。ソレイマニ司令官暗殺で被害が出たわけで、これの埋め合わせが出来たと言ったんですね。従って、報復は終了したと。イランの国連大使が言ったと、ロシアテレビのアラビア語のニュースに出たんです。

では、埋め合わせとは何かというと、イラン側は一貫して言っていて、中東からアメリカが撤退することなんです。イラクから米軍が徹底するのではなくて、中東全域からアメリカが撤退することなんです。これは、日露戦争で言えば、東シベリアから東を全部ロシア軍が帰れという意味だよね。南満洲はもちろんのこと、北満洲も含めてシベリア全部からロシア軍を出したみたいな話ですよね。

それで、イランはそれを受け入れたと言っているんですよ。ということは、トランプは約束したんだよね。約束したから、向こうは、「報復をやめる」との指令を出したんでしょう。だから、トランプは「帰る」と言ったんだと思いますよ。でないと、絶対に引っ込めませんよ。大変な英雄の暗殺の報復を引っ込めるなど絶対ありえませんから、そんなことイラン政府でも出来ませんから、トランプは言ったんだと思いますよ。それで、さっさと帰ればいいのに、今のところイラク国内のNATO軍・ヨーロッパ軍はどんどんと帰っています。アメリカ軍は、撤退の準備を始めているようです。だから、ISIS掃討作戦は中止です。数週間かかるから、ご承知の通り、撤退が一番難しいんですよ。撤退する時に弾を撃ち込まれますからね。だから一番撤退というのは、危険な作業ですよね。しかも政治的な影響も大きいですからね。

だから、まだ居るとか撤退するとか言わないで、撤退準備をしていると思うんですけどね。当然、車両も飛行機も入れないといけないでしょう、装備を持って帰るんだから。それにどうも納得しない人たちがいますよね。「帰らない」と納得しない人たちが、様子を見ていると明らかにいますよね。「いや、まだまだいけるんだ」とか、「イランなんてたいしたことはない」とか、あるいは「イランにまた制裁を課す」とか言っていますよね。トランプもあんまり踏み込むと、アメリカの中で反乱が起きてしまうから、ギリギリの線があるんでしょう。トランプのできる、ギリギリの線があるんだと思うんだよね、軍に対して。

それで、先ほど出てましたけれども、ウクライナ航空機の撃墜事件ですよね。イランが撃ち落としたということにして、誰かが落としたんじゃないですかね、記事によると。イランの仕業にして、誰かが落としたということなんじゃないですか。その証拠を掴んだんじゃないですかね、イランが。これは、マレーシア航空17便と同じですよ。ウクライナで撃墜されたマレーシア航空17便の事件と同じで、あれはロシアがやったと言いましたよね。でも、その後何年かして、ウクライナの将校が、「実はあれは、当時のウクライナ大統領・プルシェンコとイギリスの諜報機関でやった仕業なんだ」と告白したんですよね。ドキュメンタリーになっていますよね。

当時のウクライナは、戦争屋側なんだよ。これをトランプがひっくり返したんだよね。今だから、ウクライナはトランプ側なんだよ。だからイランは、ブラックボックスを今回ウクライナ政府に渡しましたよね。あれは、トランプ側だから。戦争屋側ではないから。そうすると、だんだんと分かってきたんじゃないかな。誰が撃ち落としたのかと。まぁ、イギリスの諜報機関かイスラエルの諜報機関がわからないけどさ。でも見ているとですね、必ずしも撃墜かどうかもわからないわけ。何か機体がトラブっていた可能性もあるような飛び方なんですよ。離陸直後の軌道を見ると、何か最初からトラブっていた感じもするんだね。まぁ、よく分からないんだけど少なくても、イランは何か掴んだような物の言い方ですよね。

そうするとですね、あの時を覚えていますか。マレーシア航空17便の時は、オランダの人たちがたくさん乗っていたんですよ。それで、オランダが「ロシアけしからん!けしからん!」と先方にたったでしょう。今回は、カナダの人たちが乗っていたのよ。ところが、カナダのトルドー首相はあまりそれを言わないんだよね。「けしからん」と一言は言うけれども、まぁ大変な犠牲者が出たんだけども、要するにイランを攻撃する道具は持っていないですよね。そう言った意味では、諜報も不発ですよね。

その前のマレーシア航空370便の話は、もう私は最初から分かっていて。というか、「あれしかない」と分かっていて、あれはやっぱりクアラルンプールに飛行機をすり替えて突っ込ませる予定が、すりこませる飛行機が撃墜されるんだよね。撃墜というか墜落しちゃうんですよ。あれは、イランの仕業にするはずだったんだよね。中国とイランを怒らせて離反させて、東アジアを戦争に巻き込むのがあれだったんですね。2014年でしょう。だから、あの直前に安倍政権だって、「もう早く憲法改正だ。早く戦争準備だ」と叫んでたでしょう。あれで戦争を始める予定だったんでしょう。だから、早く戦争の準備をして来いと日本も言われていて、あんなに焦っていたんでしょう。それで、あれで失敗したわけだよね。(マレーシア航空)370便の事件は失敗して、そのあと今度は17便の事件があったわけですよ。あれもマレーシア航空でしたよね。今回マハティールさんが言いましたよね、「いやぁ、ソレイマニ司令官まで暗殺されたのであれば、俺もヘリコプターで攻撃されるかも」と、半分冗談のようなことを言っていましたよね。

だからこれ、私はですね、大変なことになる予感がするんですよ。アメリカは、革命じゃないかと思うんですよ。だから、今後の様子は注意していく必要がありますが、まぁどう見てもですね、まだ諦めきれていないでね。当時のロシア革命の前の日露戦争でのロシアはですね、皇帝がとにかく強気の一本だったんですよね。ニコライ2世がね。それで武断派と外交派がいて、外交派はその外交で治めようとするわけよ。武断派が戦争だとどんどんと突っ込んじゃったわけですよ。今回のアメリカの場合は、トランプは戦争反対だよね。負けるのがわかっているんだから。だから、戦争屋がいてさ、これがもう戦争だって軍を動かして突っ込んでいくわけよ、メディアも動かしてさ。彼らは、メディアも持っているから。それで、トランプ側は止めるんだけれども、結局反乱軍だよね。反乱軍が、結局最後は終わるんだけども、その時に、国民はそんな難しいことはわかりませんから、アメリカ軍に大量の死傷者が出たと革命で終わりですよ。そういうことなんじゃないでしょうかね。なんか、令和は激しいと思うんですよ。

(1) 米戦争屋の行方

・ ソレイマニ氏排除で中東の情勢が一転
・ イランの迫力と強烈なミサイルに米国が譲歩
・ イランの要求は中東一体からの米国の退去だが
・ 親米アラブ諸国とイスラエルの行方

それで、今日の資料ですけれども、アメリカ戦争屋の行方とはそういう話なんですよ。まぁ、もうアメリカは勝てないと。だから次はミサイルが本当に米軍の人の上に落っこちたら、それっきりですよね。それから、中東一体からのアメリカの撤退については、これをやらないと最後は敗走ですよ。負けて逃げるということですよ。でもこうなると、今度は、親米アラブ諸国のイスラエルが投げ出されますね。イスラエルなんかは、前からイランの核兵器が気になってしょうがないわけね。単独でも攻撃すると前から言っているわけですよ、何度も、何度も。さぁ、最後にアメリカで革命が起きた後ですね、アメリカ軍に大量の死傷者が出たアメリカで革命が起きた後、イスラエルが単独でイランを爆撃する勇気があるかどうかだね。勇気がないかどうかは、わらかないよ。やるかもしれないよ。だから、ここは最後までわからないところ。でも、サウジだとかUAEだとか、バーレーンだとかは、もう終わりじゃないですか。もう終わりだと思うね。その後どうするのかは、誰もわからない世界だと思うんですよ。

(2)東アジアの行方

・北朝鮮は自力更生で制裁を打破
・東アジアの米戦争屋の行方
・台湾総統選と香港光復革命の先にあるもの
・中東も東アジアもロシアが安全保障の要

それから、東アジアですけれども、昨年12月はですね、金正恩が長い長い四日間にわたる総会をやりましてね。その結論を文章で出したんですよ。なかなか立派な文章ですよ、はっきり言って。要点を言うと、自力更生で制裁に対決するということです。どこまでも自力更生で、この制裁の枠組みを破ってみせると。その宣言は12月末で、アメリカが先送りすればするほど、北朝鮮は強くなると書いてあるわけですね。実際に、その宣言は12月末で、12月から制裁は実質的に緩和されていますよね。特に、中国からどんどんと物資が入り始めていますよね。日本もなんか、沖縄に北朝鮮の船が来て、本来であれば国連の制裁決議の通りやっていれば、それを拿捕しなきゃいけないのに、スルーして出航させていますよね。だから、もう実際には、北朝鮮の意向を受けて支援する体制に入っていますよね。金正恩体制をね。

金正恩のところは、核兵器はやるって言っていますよ。今回イランのことを見ればわかるでしょう。いきなり撃ってくるからね。それ以外にも暗殺とかやるからね。そりゃあ、核兵器でも持っていないと危ないと思うのもあるよね。核兵器をはじめとした兵器の開発で、先進国並みの技術を持ったと言っていますよ。だから、やっぱりなんか彼らが一番進んでいるのは軍事技術で、戦前の日本と同じだよね。軍事技術が一番進んでいるわけですよ。

しかし、彼の話だと、一番問題は経済だと言っています。それは国防の話で、政治・外交・国防はしっかりやって、アメリカに絶対負けないようにすると。しかし、国の立て直しの話を言っていて、それはやっぱり経済だって言っているんですよ。国の立て直しの基本は経済だと言っていて。二つあって、一つは、政府機関の立て直し。政府機能が全然ダメなこと。それから、経済の生産力とクオリティが全然ダメなこと。これを何とか変えるしかないって言っているんですよね。あれって、何か明治の日本みたいなもんだよね。本当に明治の日本政府みたいなものですよね。

明治は、奉天会戦と日本海海戦ですよ。日本がロシアを打ち破りますよね。特に日本海海戦は圧倒的でしたよね。あれを世界はどう評価したかっていうと、日本の教育の成果だと言うんですよ。日本人の明治になってからの愛国心を含めた日本全体の教育の成果が日露戦争で、特に日本海海戦で日本を勝利にもたらした最大の要因だってこと世界が認めるんですね。精神教育があって初めて勝てたってこと。逆に、ロシア側のですね、それがロシアに全然なかったから負けたって司令官が言っているんですよ。装備じゃないんだと。要するに、皆やる気がなくて、何のために戦っているのかわからないんだと。それから、将校は享楽に耽りですね。まぁとにかくそこからして勝てる状況ではなかったんだと。だから、北朝鮮やイランというのは、明治の日本と同じだね。本当に一丸となって敵を倒すことをやっているんだね。だから、見くびっちゃいけないですよ、ああいう国は。燃えているんだから。ちょっと待てばいいわけ。今の日本みたいに全部忘れちゃいますから、そんなこと。50年くらい待っていると、そんな話をみんな忘れて享楽に耽るようになりますから。だから、戦う必要はないよね。

日本だって、当時のような愛国心の欠片も存在しないじゃない。今なんか、日本だって、それこそロシア革命のロシアみたいなものでしょう。だから、弾を撃ち込まないでお金を渡しておくと、そのうち蕩けるのよ。だから、それをトランプはやろうとしたんだね。日本が戦後そうでしょう。アメリカに日本はお金を渡したでしょう。支援物資を渡して、それから貿易ができるようにお金を渡して、あっという間に蕩けちゃったじゃない。戦前の鬼畜米英とかさ、明治以来のね、アメリカ・イギリス憎らしいととにかく肉弾戦をやった日本人がだよ、ギブミーチョコレートから始まってさ、アメリカの属国であることが最大の国益だってなったわけでしょう。鍵は、アメリカがお金を渡したことでしょう。軍事戦力で日本人を怒らせたことを屈服させたことではないでしょう。お金を渡したからでしょう。あれをトランプになってからやろうとしたら、体良く断られたわけだ。俺はその手に乗らんぞと。

イランもそうだよね。要するに、制裁を緩和してほしければ、あれ譲れこれ譲れと言ってるわけだ。制裁緩和=金渡せということでしょう。でも乗らないわけよ。やっぱり日本を見ているわけだ。日本なんて先に蕩けちゃったから、まぁイランや北朝鮮はしっかりしていますよ。乗らないわけよ。まぁ、このまま行きますよ。だから、その間にアメリカが転けちゃうよね。そうすると、東アジアでもどこかで全面撤退だね。米軍のですね、Military Timesを読むと、もう現場の兵隊は戦々恐々ですね。特に中東はね。イランのミサイルの威力を目の前で見せつけられちゃって、これはもう命あっての物がねだっていう感じで、完全にビビリ上がっていますよね。要するに、そういう記事をずっと昔から読んでいるとわかるんですよね。勝負あったで。

日本列島も全然ダメよ。北朝鮮のミサイルだって、すごい高性能で、アメリカが開発しないから日本が独自に北朝鮮の高性能ミサイルを対処するための技術開発から始めるとか言っているよね。要するに、守れないんだよ。勝負あったなんですよ。要するに、日本の領土にある米軍とかCIAの基地は、もう守れないんだから。だから、どうしようどうしようと言っているんだけど、決定的なことがあればすぐに逃げちゃうよね。ソ連が崩壊した時のソ連軍と同じように。その前の帝政ロシア崩壊の時のロシア軍と同じですよね。そのまま逃げちゃいますよね。そこから、新しい日本が始まるということでしょう。

それから、中国ですけども、先ほど言ったように今回の貿易協定は、中国にとっては劇薬ですよね、トランプの。あれを認めたら、要するに中国は属国になるってことですよ。だから、イランや北朝鮮と同じ立場に立たされているわけ。とにかく、「お前が我を折れ」と。そうすれば、お金の関係は続くんだから構造協議でもやれと、日本もやっただろうと。日本なんかですね、自らアメリカの意向を受けるようになったんだと。村山首相以降ですね、アメリカの対日要求書を実現することが政府の最大の仕事って言って、言った通り全部やってくれたんだと。ああいう風にやれば全部上手くいくぞ、戦争はないぞって言っているはずなんだよね。アメリカはね。それを飲むかどうかですよ。今の中国が飲むかどうかだよね。わからないですよ、どちらに転ぶかは。あれも相当お金を届けた国だからね。でもやっぱり、中国でもかなり不景気が広がっているから。これは、やばいことになる可能性はありますよね。

そこに拍車をかけているのが、台湾の総統選挙と香港の革命ですよ。今日、台湾の総統選挙ですよね。もうこれは、今の蔡総統の再選は間違い無いですよね。これで、一国二制度は拒否すると。習近平の面目丸つぶれで、一国二制度は拒否ですよね。香港の革命の方は、とにかくその光復香港と言っていますから、香港の回復だから、まぁあれは中国からの独立しかないですよね。表向きに独立と言ってないだけで、このまま行ったら一国二制度は50年で終わりだから2047年に終わっちゃうわけでしょう。そうすると、自分たちの子孫の世代に、中国共産党に取り込まれちゃうから、あれはもう独立革命しかないですよね。もうみんな気合入っちゃって、やっていますよね。だから、これはもう始まったわけだ。

そうすると、その光が中国内部にも射してきますよね。この後、まぁ中国がどんなかたちになりますかね。私はもう共産党は無理だと思うよ。例えば、中国こそ誰か習近平を殺してごらん、えらいことになりますよ。例えば、今回アメリカと第一段階の協定を結んだと、中国は譲ったと国民の目の前にさらされますよね。そうすると、中国政府や軍の内部に激昂する人が出てきますよね。「裏切ったな、そんなことするなら、一線交わるべし」と思う人がいると思いますよ、少数でも。だから、もうガタガタして中国政府は止まらなくなりますよね。だから、そういうのを見ると、中国も様子見ですよね。ですから、中国共産党がどうなるかですね。

そうやって見てくると、結局ですね、中東も東アジアもロシアが安全保障の要だということです。もう、力と力の対決の世界は、一番強い奴が勝つんだよね。力と力だったら、誰が一番強いかっていう話でしょう。一番強い奴には、絶対に逆らわないですよね。一番強い奴の言うことをきくんだよね。力と力の世界、力しか信じない人たちは。一番強い奴が大事なんですよ。だから、荒くれ者が集まると最終的に喧嘩して、誰が一番強いか見極めをつけるんだよね。それで、本当に喧嘩する奴は、弱い奴なんだよ。本当に強い奴は、喧嘩しないでわかるわけですよ。だから命が繋がるわけ。本当に喧嘩すると殺されるからね。本当に強い奴は、戦う前に見ていてわかるわけ。だから、今だとロシアが一番強いよね。誰も逆らえないですよ。

それで、プーチンは賢いから、帝政ロシアとソ連の失敗はしないのよ。帝政ロシアとソ連は、膨張主義をやって失敗したわけですよ。膨張主義をやって。だから、日露戦争直前なんかは、満州にどんどん来るでしょう。今の北朝鮮の方にまで、彼らは軍事占領地を広げていたんですよ、ロシアは。結局戦争を起こして、最後革命になって、全部吹っ飛んじゃったわけですよ。ソビエトの場合は、アフガニスタンですよ。アフガニスタンへ攻め込んじゃって、あれが墓場になっちゃって、すべて吹き飛んじゃったでしょう。

イランもこの間ソレイマニ氏が死んだから、もうあまり膨張主義をやらない可能性がありますよね。まぁ、攻められればやるんだけれども。攻められない限りは、もう膨張主義はやらないじゃないのかな。要するに、今や世界では、国権の発動たる戦争による膨張はできない時代に来ているんですよね。国家としての膨張は、戦争はもちろん経済ですらできない。例えば、Amazon は去年分から日本でも税金を払うんでしょう。日本でも初めて税金を払うでしょう。要するに、多国籍企業は経済の膨張、経済の世界でどこまでも膨張していったわけ。強いところや、データを持っているところが。でも、これも世界が止めに入りましたよね。だから、遂に軍事でも経済でも膨張はできない時代になったんですよ。

(3)バブル崩壊の行方

・世界中でバブル崩壊が進展
・バブル崩壊が中国共産党と米大統領選に及ぼす影響
・産業恐慌が生活恐慌に波及し、各国で政治が不安定に
・最終的にバブル崩壊の損失を補填する資本がない

それで、その先は民権の時代なんですよ。国権ではなくて、民権の時代で、民が民として生きる時代で、それを支えるインフラとしてブロックチェーンもあるという。そっちに、いよいよ来るんじゃないでしょうか。それで、バブル崩壊の行方なんですけれども、先ほど申し上げましたように、今株が高いのは、ただ単にFRBがお金を入れているからだけです。他に、何もありません。経済の統計を見ても、そこら中で悪い話ばかりですよ。国内もそうですよ。不景気なんか相当なものですよ。不景気の中には、人手不足もありますよね。人手不足があるから商売ができないと言う話も結構多い。

しかし、何れにしても、車が全然売れないわけであります。世界中で車が売れないから、産業はもう腰砕けになり始めているんですよ。だからもう、今までの輸出産業中心の、すなわちグローバル経済になるものを前提にした経済は、ダメなわけね。だから、当面はニッチが良いんですよ。逆に今度は、ニッチが良いわけ。政治のレールに乗っかって量でやるというのがダメだから、今度はニッチが良いんですよ。「ここに良いものがある」と。だから、これからは中堅以下の会社が強くなりますよ。中堅以下の会社や個人には、いくらでもチャンスがありますよ。だって、そこら中で穴だらけで、そこら中で困っている人がいるわけだから。

問題をどのように解決するか、ソリューションを提供できるのは、これからは中堅以下の会社ですよ。小さいから皆ヨコに組めば良いわけよ。大企業は壊れていくから、あれも小さい単位に壊れていくわけよ。まさに経済も民権の時代ですから、独占資本・寡占資本が、その支配をするということができなくなりますから。中堅以下の会社はヨコに組んで、色々なことをやっていけば良いわけですよ。例えば、今ですね皆さんご承知のとおり、農業とか畜産とかSEと組んで、インターネットを使った農林水産業って結構ありますよね。今度これをブロックチェーンに乗っけて、国際的なサプライチェーンやろうとかどんどんやっているじゃないですか。だから、第1次産業とITは、相性がいいのよ。こういうのは、一社がやるのではなくて、いろいろな会社が入ってやるわけよ。まさに、手をあげて、「やりたい!」という人たちが集まって、皆コンソーシアムを組んでやっているわけですよ。もうどんどん始まっていますよね。

もう会社の社畜みたいなことはダメだとなっているわけだから、democracy of thoughtsですよね。考え方のデモクラシーで、皆の合意を取りながら物事を進めていくわけですよ。だから、本当のヨコ型リーダーシップが大事ですよね。実は、来月のNSP勉強会でやるリーダーシップ・シミュレーションゲームは、私が作ったゲームなんです。15年以上前に作って、1,000人以上の人たちがやっています。ヨコ型リーダーシップを経済の側面によってご理解いただくためのゲームで、ちょっと奥が深いんですよ。民権の時代というのは、上に立って誰かが支配できないから、対面ヨコに手を繋がなければいけないわけ。これが今までの力学と違うわけです。タテでなくてヨコだから。自分で考えて、皆で打ち合わせてやるんだから、誰かの言うことを待っていたり、誰かに指令すればいいとかではないんですよ。

しかしそれ以上に、当面の戦略が必要で。例えば、ドルが大暴落してアメリカが全部帰ったらどうするという話は、これもまたヨコに繋がるしかないのです。明治の話と同じです。戦後の話と同じです。物の分かった人たちが全部集まってやるしかないのです。今はまだ敗戦の前です。アメリカも含めて始まっておりません。革命らしきことは、始まっているんだけれども、まだ大統領もちゃんといますよね。それから金融市場の方も、まだお金が入っているから、まだドルには値段がついていますよね。それが終わった瞬間から始まるんですよ。ほら、警察に追っかけられている人は、警察に捕まるまでは全く縁がないわけよ、刑事とか検察官とか。捕まった瞬間から縁が始まりますよね、弁護士とか。あれと同じで、この瞬間が来ないと、新しい縁が始まらないのよ。だから、今はまだ誰が良い誰が悪いって言ったって、始まらないですよ。誰がどこにいるか程度で良いんですよ。いよいよとなった時に、スルスルスルっと自己組織化的に動いていきますから。というか、それしかないんですよ。いよいよという時には。だから、まぁそれはそういうものだと思って、今は様子を見ておけば良いと思いますよ。

実際にミクロで見ると、バブル崩壊は進んでいましてね。例えば、CLOという日本の企業がたくさん投資をしていた投資商品に値段がつかなくなってきた。国によっては、不動産価格の下落が相当激しくなってきたということですよね。このバブル崩壊は、仮にイランとの決戦がなくても、相当なストレスはやっぱり与えるはずで。まぁ、こうやって(Fed Liquidity Injections/Jan 9th, 2020 Tyler Durden ZeroHedge)一生懸命支えているんですけれども、できなくなった時が問題で。だから、先ほど言ったように、サクソバンクは「次は、エリザベス・ウォーレンだ」と言っているんですよ。これは全面的な革命というか、半分革命だよね。もう民主的社会主義で、ルーズベルト大統領登場みたいなものですから。金持ちをメッタ斬りに富裕税でお金を取り上げて、ばら撒くと。それから、海外から全部撤退ですから、米軍は。それを秩序立ててやるとしたら、エリザベス・ウォーレンか、バーニー・サンダースが勝つということですし、それが出来なければ、もう全面的な連邦政府の崩壊だよね。そのどちらかですよね。

しかし、最大の問題は、産業恐慌が生活恐慌に波及して、各国で政治が不安定になることなんですよ。中国も同じなんですよ。結局、ご飯が食べられなくなったら最悪なんですよ。今のこの状況というのは、みんなレバレッジが高すぎるんですよ。どこも借金が多すぎるわけ。家計の借金も、企業の借金も。特に、世界はものすごいですから、国の借金も企業の借金も個人の借金も。これが、既に返済不能がどんどん広がっているわけだ。だから、中国なんか去年は国内の債務だけで2兆5千億円のデフォルトですよ。去年の中国国内の人民元の債務だけで、2兆5千億円のデフォルトが出ているわけよ。ドルのデフォルトもやりましたよ。あれは、天津市の大手商社ですよ。去年はアメリカドルのデフォルトも結構大きいのをやっていましたよ、中国では。いよいよ金を払えなくなっているわけだ。

そうなった時に、その政治の影響は大きいですよね。日本も大きいですよね。先ほど言った50人聴取されたという話。どんなことかは、よく知りませんけれども、もう桜も散ったでしょう。安倍内閣だけでなく、自民党が崩壊ですよ、本当に50人がお金を貰っていたら。自民党崩壊で、あとは山本太郎しかいないよね。大きく変わりますけれども、しかし私に言わせれば、(他の人が)総理大臣になったって、物事はそう変わらないのよ。総理大臣になって官邸に行ってごらん。役人を使って仕事をしているでしょう。切れない包丁でさ、刺身は作れないんだよ。穴の開いた鍋では、煮物はできないんだよ。火のかからないコンロでは、魚は焼けないんだよ。そこが最大の問題なんですよ。だから、コックが居たって、包丁がない、鍋がない、コンロに火がなければ、何もできないわけじゃないですか。まぁ、象徴的な意味はあるんでしょうけど、あんまり関係ないのよ。要するに、官邸に籠って何かできることなんか、ないのよ。もう官僚システムなんて壊れちゃっているわけだからさ。安倍政権は、最後全部溶かしちゃったわけだから。

しかも、この小選挙区制で登場した政治家を見てごらんよ。小選挙区制での選挙を何回やったって、まともな政治家は出てこないよ。平成になってから、何回やった?何回やったって、まともな政治家は出てこないですよ。だから今頑張っているのは、中選挙区制からの政治家じゃないですか。二世、三世、四世だって、中選挙区制の余韻で今はばっているだけでしょう。二階氏も昔からの中選挙区制からの時代でしょう。安倍氏も世襲議員だし。一人もいないですよね、小選挙区制で入って、今この国の大きなところを見ている人が、一人もいないじゃないですか。枝野氏の篭城戦とかさ。だから国会へ行ったって、官邸へ行ったって、何もないじゃないですか。先ほども言ったように、切れない包丁と穴の開いた鍋と火の出ないコンロですもん。だから、やっぱりここはヨコに手を組むしかないんですよ。その道具はいくらでもあるんですよ。

それで、問題は、最終的にバブル崩壊の損失を補填する資本がないことです。これは、いよいよドルが暴落ということになったら、日本はドルを全部たたき売って、ゴールドでも買うと良いんだよね、最後はね。中国人も投げ売るだろうから、ゴールドを買えば良いんだよ。今回は、ゴールドが上がると同時にビットコインも上がったんですよ。今ね、投機通貨は、円とスイスフランだけでなく、ゴールドとかビットコインまで投機通貨になっているんですよ。すごいですね、ビットコインも成長しましたね。誰がやっているわけでもなくて、発行体がない通貨というのも投機通貨となるということは、時代も変わっていますよね。だから、そういう話でお金の話は切り抜けると。

でも、国内で大地震が起きても、日本の場合は債権国だから、海外に置いている資産を売って国内に戻すから、不幸なことが起きても今度は円高ですからね。円安ではありませんから。債権国というのは、海外にある資産を売って国内に戻すんですよ、国内で危機が起きると。だから、全部円高なんですよ。東日本大震災の後も、円高になったでしょう。日本とスイスフランは、強い一方だよね。アメリカが大変だって言った瞬間に円高が来たでしょう。全部そうですから、最近は。もうこの10年くらい、ずっとそうですから。だから、逆に言うと、すごい円高が来ているうちは、ハイパーデフレにはなるけれど、ハイパーインフレにはならないよね。ハイパーインフレは、通貨が安くなっている国で起きることだよね。だから、アメリカとか。イギリスもどうなるかね。まだちょっと先行きが全くわからないですね。ヨーロッパが崩壊するかもしれませんよね、サクソバンクが言っているように。まぁ、最後の損失の穴埋めができるかどうかだよね。日本の銀行も相当経営が行き詰まっていますよね。

でも私が一番危ないと思うのは、国債資本だと思うな。結局、じゃあアメリカで何かボーンっと行った時に、国債は投げ売りなんじゃないかと思うんですよ。仮に、自民党50人全員がお縄になったと、仮にするとしますよね、私は国債暴落じゃないかと思うんですよ。自民党の崩壊でしょう、それって。日本の国債が暴落するんじゃないかと思うんですよ。すなわち、不景気なのに、国債金融だけ跳ね上げるんじゃないかと思うんですよ。長期金利のリスクは大きいと思うんだよね。要するに、これだけ債務を発行しちゃって何が起きるかというと、戦前と今の一番の違いは、国が債務国か債権国かの違いですよね。昔は債務国で、今は債権国ですよね。今回は、国内にお金があるんだよね。デフレだから物の値段は上がらないんだけど、でもどこかで出てくるはずですよね。私は、国債が大暴落するんじゃないかと思うんですよ。国債の値段が。国に金は貸せないということで。だから、国債の金利が大暴騰すると思うんですよ。

そうすると、国、地方、大企業の社債は、買い手が真っさらになっちゃいますよね。資金調達もできなくなりますよね。だから、逆に今度は大きいところが大変です。その債権市場が暴落して金利が上がるから、大きいところで社債・地方債・国債を発行しているところが、突然資金調達ができなくなりますよね。一方、銀行からお金を借りているところは、長期プライムレートがリンクしているけれど、私は日本の今の銀行が長プラを上げるだけの力はないと思うよ。今の銀行は、これからサバイバルモードだもの。ドルが大暴落してごらん、みんな潰れちゃいますよね。そうしたら、やっぱり貸している融資先を守って、そこから得られるお金でしか生活できないじゃないかな。住宅ローンを貸していた、企業向けローンとかを貸していた、細々でも金利をもらう以外に生きる道がないですよね。

簡単に金利は上げられないと思いますよ。債権者と債務者の力関係があるから。今度は、銀行側が圧倒的に弱くなると思いますよ、債権者として。金利を上げられないと思うんですよ。だから、今度はやっぱり中堅以下の人たち。銀行から直接お金を借りている人たちの方が、安全だと思いますね。債権はかえって危ない。一発で来ちゃうから、金利が上がっちゃうと。それで、最終的に足りないところをどうするかという話では、全く目処が立ちません。全部をチャラにするということはありえますよね。全部なかったことにすると。資産も負債もなかったことにすると。すなわち、パソコンのゲームだったら、リセットを押しちゃうんだね。リセットを押して、なかったことにすると。他に方法はあるかな。所謂、溶け合いということですよ。売り方、買い方、溶け合い以外の方法がありますかね。

(4)日本の行方

・どんなにボロボロになっても解散したくない安倍内閣
・米戦争屋排除が日本の政治経済に及ぼす影響
・イノベーションをまったくやってこなかった日本の近未来
・崩壊、解散、それから再生、政権

それで、日本の行方のことですが。とにかく、今の安倍内閣はどんなにボロボロになっても解散したくないようですね。もう中曽根氏が死んじゃったから憲法改正はないと、中国の国賓の話もこのIRの話でもう終わりでしょう。だから、もう他に何もないんだよ。でも、まぁ解散するとみんな困るから解散したくなくて。安倍家としては、加藤勝信氏に次をやってもらいたいんだね。親戚づきあいもあるようですが、なかなかそうもいかないでしょう。安倍氏の言うことを聞くのが岸田氏ですよ。情けない人だね。それに対抗しているのが石破氏ですよ。だから、もし石破氏が政権を取ったら、三木武夫になりますよ。田中角栄を追い落として逮捕に持って行ったのは、三木武夫でしょう。安倍氏がひっくり返って、次に石破氏になったら、石破氏が三木武夫になりますよ。第二次東京裁判ですよ。

アメリカがもしずっこけたら、そうなりますよ。イランがアメリカに本当にミサイルと撃ち込んで、何百人何千人と死んで、アメリカの全部撤退となったら、その次の瞬間にすぐにそうでしょう。向こうは崩れる一方なんだから。だから、石破氏はすごい仕事をするかもしれない。根性があるかないかはわかりませんが。だから、アメリカの戦争屋排除は、大きな影響を及ぼしますよね。韓国なんかも、ボロボロだと思うね。

それで、一番大切なことが、イノベーションをまったくやってこなかった日本の近未来です。何も新しいことをしないことが正しいことだと、どれだけ多くの人たちがやってきたと思いますか。この平成に入って、特にこの20年。新しいことは何もしない経営ってどうやるのかっていうと、人が作ったマーケットに安値で参入するんですよ。人が作ったマーケットに安値で参入することが経営であると、新しいことは一切やらない、たまにやったら皆が損をしたと、これだったから、何もないのよ。何もないですよ。

だから、トヨタの章雄社長がスマートシティと言ったって、3年は遅いよね。今頃、あんな長閑な話をしていたら、あれはトヨタじゃないよね。要するに、車の未来なんて分かりませんよ。空飛ぶ車も世界中で実験をやっているでしょう。日本のなんか変なヘリコプターもどきみたいな、ずいぶん不安定に見えるよね。エアバスだって、もっと良いものを作っていますよね。自立運転だって、電気自動車だって、AIだって、随分すごいじゃないですか最近の車って。世界を見ているとさ。テスラだって、随分と頑張っているじゃない。昨日車関係の人が言っていましたよ、「テスラとソニーが組んだら、すごい車ができるんじゃないか」と。車業界の人がね。全然日本はやってないじゃない。

それから、微生物の活用だって全然やってないしさ。また水を撒くとか言っているでしょう、福島も。イノベーションを何もやっていないんだから、ヘタレこみなんですよ。幕末と同じだし、それから昭和20年の終戦直前と同じで、何もやっていないんですよ。全部やり直しですよ。日本はだから、リーダーを全部入れ替えですよ。入れ替えって言うか、逃げ出しちゃうんだと思うんですよ。事の次第に慌てふためいて、「もうやっていられない、怖い」と。ゴーン氏だって、日本から逃げ出しちゃったでしょう。逃げ出しちゃうと思うんですよ、みんな。それで、「そして誰もいなくなった」というところまで来るから、民権に移行すると思うんですよ。

だから、今回の革命騒ぎというのは、所謂リベラル派の政治というのは、国権によるリベラルではないんじゃないかと。民権によるリベラルだと思うんですよ。民主的社会主義は、国権による社会主義、すなわちソビエトや中国共産党のようなやり方ではなくて、民権によるものなんじゃないですか。これは、前代未聞の事態ですよ。これは、前代未聞の世界で、本物の共生社会の始まりでもあるし、一つ事を間違えたら大混乱になりますからね。民の実力が一番試される時なんですよ。他に受け皿がないということですから。だから、まぁ今年は戦争モードに入ったから、動くときは一瞬ですから、本当に気をつけていくべきときだなぁと、そんな感じがしています。

ですから、とにかく先ずはヨコのネットワークですね。それから、こういう時代において、自分たちが何をすべきか、何が自分たちの役割なのかということを常に適宜考えて方針はいくつか持っているということ。それから、臨機応変に動くということです。動かないと追い詰められます。動かないと追い詰められますから、いつでも動くという覚悟と準備は要ると思いますね。

質疑応答

質問:中国から日本国内の企業買収や土地の買収や、移民が増えてきているような目先の問題への具体的な対処をどうあるべきですか。

中国共産党もグリップが効かなくなってきて、日本政府もグリップが効かなくなってくれば、そこは対処も何もないでしょう。逆にお金がなくなったら、みんな売って帰っちゃうでしょう。中国だって、どこだって、アメリカだって。だから、お金があれば、投資でもっと買ったり、もっとリターンを貰ったりするんだろうけども、自分のところに火がついて全財産を投げ売って、それでも資金繰りがつかなかったら全部売っちゃうと思いますよ。ゴールドも何も。中国は、蓄積の大きい国ではないから、企業だって。だから、今は買ったとか言っているけれども、いよいよ資金繰りが詰まったら全部売るんだと思うんですよ。

だから、むしろこれから世界は日本を含めて、中国人の売りが大変になるんじゃない。売り嵐が。そこら中でみんな売り出しちゃって、とにかく一銭でも現金化しようと売りが出てきちゃった時に、株価でも不動産でも値下がりが止まらなくなるんじゃないかと思うんですよ。むしろそちらの心配をする時期じゃないかと思いますよ。ドルが大暴落した瞬間からですよ。それこそ、この3年くらいの間には、本格化するんじゃないでしょうか。

質問:アメリカの革命は、誰がどういう革命を起こすのでしょうか。

暴動ですよ。国家に裏切られたと思って。アメリカ政府に軍に裏切られたと思って暴動になるんだと思うんですよ。「よくも、うちの可愛い息子を戦場で殺したな」と。「よくも、うちの大事な旦那を戦争で殺したな」と。「よくも、本当のことを全部隠していたな」と。それは、もう大変なことになると思うんですよ。アメリカ政府に対して、アメリカ軍に対しての暴動だと思います。今ですね、昔のロシア革命の時のようなレーニンみたいな革命家はいないですよね。だから、まぁ暴動でしょう。それが暴動でなければ、そこまでいかなくても型がつきそうであれば、バーニー・サンダースかエリザベス・ウォーレンですよ。すなわち、憲法を動かしながらの維新になりますね。憲法を表面的にも動かしていれば維新という形になりますから、「もう憲法もへったくれもあるものか、銃で倒せ」ということになってしまうと、本当の革命ですよね。内戦ですよね。

でも、かつて市民戦争をやりましたからね、南北戦争を。あれは、明治維新の直前なんですよ。この間の市民戦争、南北戦争というのは、桜田門外ノ変と明治維新の間ですからね。あの時アメリカは、すごかったのですよ。だから、かつて内戦をやったことがあるんですよ。どうなるかは、やってみないとわからないですよね。去年の秋にね、ベティン先生から手紙が来たんですよ。陸軍の特殊部隊で、ベトナム戦争の時に当時米軍史上最年少で大佐になった人なんですけれど、てっきり私はトランプファンだと思っていたら、トランプ大嫌いで。手紙の内容は、「今のアメリカは大丈夫なんだろうか」と悲観論一色。トランプだけを非難しているわけではないんですよ。今のアメリカを見ていたら、アメリカ建国の父の言っているアメリカと全然違ってしまうと嘆きの慟哭の手紙が来たんですよ。だから、その雰囲気はわかりますよ。あらゆるところですからね。まぁ、今年が勝負ですよ。

質問:エリザベス・ウォーレン氏が政権に就いたら、革命的なことになるのでしょうか。

私は、次はトランプで、エリザベス・ウォーレンとかオカシオ・コルテスとかは、次の次の大統領選挙だと思っていたんですよ。しかし、繰り上がる可能性があるよね。先ほど言ったデンマークのサクソバンクは、200万票の差をつけてエリザベス・ウォーレンが勝つと言っているわけね。確かに繰り上がる可能性はありますよ。エリザベス・ウォーレンがなったら、資本主義的なるものを全否定するわけではなく、自由経済を全否定するわけではないけれど、お金持ちの横暴は抑えると。だから、経済界は神妙にしろということですよね。お金持ちはお金を差し出せと。それっていうのは、進駐軍が日本でやった戦後改革みたいなものですよ。財閥解体とかやったでしょう。臨時財産税を取り立てたでしょう。ああいう風なことでしょう。エリザベス・ウォーレンやバーニー・サンダースがやるとしたらね。それは、ある意味では革命だよね。憲法は使っているけれども、ある種革命みたいなものですよね。

質問:銀行や金融の業務のほとんどが審査業務で、そこにAIが取引審査をしていくことになると、今まで審査をしていた人たちが要らなくなったり、無店舗化やインターネット決済などになり、銀行がどんどん危機的状況で何万人もリストラをしていますけれども、もう既に始まっているホワイトカラーの大リストラ時代の今後はどうなると思いますか。

良い質問ですね。まず銀行はですね、預金を預かって貸し出しをするという本業は、みんな赤字ですよね。各業態全部赤字で、銀行業の本業では食べられない時代が来ていますよね。投資などを売ってなどしていたけれど、それも今回アウトでしょう。だから、銀行はもう道がないわけですよ。一方で異業種も入ってきて、おっしゃった通り無店舗化とかスマホ決済とか広がっていますから、銀行の未来はあまり見えないですよね。そうなった時に、銀行員も大量に解雇されますよね。実際に、去年はヨーロッパで7万人くらい解雇されていますでしょう。すごい量ですよね。去年はヨーロッパがものすごかったですよね。でも、これは銀行に限らないんですよ。第三次産業全体が、もう人がいらない時代が来ているわけですよ。そもそも、非正規の人たちを集めて仕事ができること自体が、要するに考えなくても仕事ができることになっているわけね。もうそうなったら、機械に置き換えることは時間の問題じゃないですか。今は、第一次、第二次産業で人がいらないっていうことで、第三次産業へ入って雇用を支えているんだけれど、これも人が要らなくなるわけですよ。

そうすると、これでいよいよ脱産業化時代になるわけですよ。産業に就職することが社会人ではない時代が来るんですよ。企業に勤めることが社会人ではない時代が来るんですよ。勤めても良いけれど、そうではない道も生まれてくるわけ。それが、社会貢献ということですよね。その社会貢献でどうやって飯を食うかというと、ベーシックインカムとか色々考えられていて。今の若い人たちを見ていると、そんな感じがしますよね。あとは、今の第一次・第二次・第三次が実空間の世界だけれど、これから多くの人たちは仮想空間の仕事に行くかもしれないよね。仮想空間の世界は、ビットコインを見ればわかるように、ビットコインは1つ1つコピーできないデジタル資産だということをご存知でしょうか。デジタルはコピーできるものと皆さん思っていませんか。コピーできないデジタル資産が今はたくさんあるのです。この世に唯一しかないデジタル資産があるのです。これが出てくると、仮想空間は一気にまた変わってきます。

所詮コピーでは、今はないのです。仮想空間に、唯一無二の資産を作れる時代が来ていて、それが既にもう流通しているわけですね。そうすると仮想空間における、色々な働きや仕事はどんどんと広がるでしょうね。だから、日本人なんかももっとその辺のところを考えて、イノベーションとかテクノロジーが雇用を支えるでしょうね。でもね、所詮仮想空間は仮想空間だからね。やっぱり第一次・第二次・第三次の実空間のところは、原点に戻るんだと思うんですよ。それこそ、何をどんな道具を使って作って、どんなおもてなしをするか、一番基本的な人間の能力の部分と、体力を向上させる・健康を向上させるかという極めて人間のアナログな能力の部分と、こちらはこちらでものすごい情熱が入ってきますよね。そうなってくると、たとえ就職しても、お金儲けのために給料をもらっている人は社会人ではないんだよね。単に給料をもらうために働いている人たちは、社会人ではないんですよ。企業も生活のためにやっているか、社会のためにやっているか。だから、社会人と言った場合には、社会のためになんらかしら、企業に属しているか属していないかは関係ないんだよね。若い人たちの感覚はそうでしょう。だから、それをみんなが食べていけるようにまとめていくことは大事で。

しかし、何事もツボというものがありますよね。ツボの部分に来た時に、「やっぱりこれからは拡大主義・膨張主義では取れない」ということになると、残るエネルギーは各個人の持っている実力、土地の持っている実力、歴史の持っている実力、すなわち今眠っているエネルギーを掘り出してやるしかないんだよね。取りに行くということができない時代なんだから。個人の能力もどんどん開発する、土地の力もどんどん見出す、微生物でもなんでもよく活用して、ますます触媒を活性化させて、無から有を作っていく、こういうところでエネルギーを確保していくしかないですよね。だから、ものの考え方が違ってきますよ。奪うのではなく、生むというわけだから、社会の体制も相当変わるのではないでしょうか。

したがって、当面のことなんですけれども、和戦両様の構えが要りますよ。このままラッキーなら会社に居られるかもしれないけど、アンラッキーだと会社を離れなければならない。どうやって飯を食うのか。その最初のところは、もうとにかく縁に頼って、色んなことをやってみるしかないですよね。すなわち、今まで眠っていた遺伝子を自分でオンにするしかないんですよ。寄らば大樹の陰で云われた通り、なんとか座っていて給料もらってた、全部その遺伝子がオフになってますよね。だから、黙ってじっと座っているんですよ。しかし、それができないとなったら、眠っている遺伝子をオンにして、自分で稼がなければいけませんよね。色々な人と会って、色々なことをやって、色々な方法、色々出会える中で、全部で稼いでいかなければいけませんよね。

一連のドラマをスタートさせなければいけないじゃないですか。一発では決まりませんから。色々なドラマがあって、未来があるわけだから。この遺伝子をオンにしなければならない瞬間が、みんな迫っているんですよ。私に言わせると。迫っていて、そうなった後にどうするかは、今が一番勉強のチャンスだよね。今なら、まだ勉強をいくらでもできるわけ。始まったら、みんな忙しいからね。今年はなんかあると思いますよね、この様子だと。最初の一発で全部ということはないと思うんだけれど、多分この様子だと今年何かありますよね。

質問:アメリカの今の戦争を見ますと、トランプの役目が終わったように思うんですが、大統領選挙は変わる可能性はありませんか。

5年後の選挙が前倒しになってきて、エリサベス・ウォーレンかバーニー・サンダースですよ。要するに、一気にトランプの次まで行くわけですよ。要するに、民主的社会主義が一気に来ちゃう可能性がありますよ。もう、戦争屋は戻れませんよ。だから、クリントン氏やバイデン氏とか、ブルームバーグ氏とかはダメですよね。論外になってきましたよね、これで。

質問:アメリカの戦争屋が排除されると、どんどん日本も変わってくると思うのですが。

激変ですよ。だから、ソビエトが帰った北朝鮮みたいになっちゃいますよ。下手すると、「あー、みんないなくなっちゃった」と東ドイツみたいになっちゃいますから。まぁ、やっぱり日本は歴史の長い国だから、よく未来のことは考えないと。要するに、もう自力でやるしかないから。腹を括って、ヨコに手を繋いで、道を決めてやるしかないんですよ。そういう時代の始まりですよね。

質問:ロシアが世界最強の軍事力を持ったのち、外交や経済という政策でどういった動きになるのでしょうか。

今を見ていてわかりますけれども、ロシアに逆らうと大変ですね。例えば、ロシアからガスを買っている国が、「ロシアけしからん」と言えば、すぐにガスのコックが止まりますよね。お付き合いの難しい国ですから、昔から。ロシアは軍としては強いんだけれども、果たして世界経済の運営ができるかといえば、それは違うよね。経済は彼らも苦しいから、軍事的にはロシアが出てきて暴れん坊を鎮めるんでしょうけれども、世界経済の運営や政治の運営については、また別の話になるのではないでしょうか。

質問:ここという国が主導権を持っていくという形は、しばらくないのでしょうか。

覇権というものは、ないでしょうね。スーパーパワーというものは、もうないんだと思いますよ。

質問:2022年にアメリカが沖縄撤兵・2026年アメリカ撤退完了ということを10年前から聞いているんですけど、仮にそういうことが予測されますと、日本は今の考えている防衛及び対策は、すべて一変して考えなければいけないのかと思いますが。辺野古で揉めていることなど茶番劇のように思っているのですが、いかがでしょうか。

全く同感ですね。私は、2027年に全部撤退と聞いているんですよ。それに向けて動いているんだと思いますよ。おっしゃる通り、辺野古については茶番で、話にならないですよね、あんなことをやっていてもね。だから、国防というものをどう考えるのか。やっぱり自国だけではできないんですよね。ミリタリーとは、バランスがありますからね。それで、ロシアが圧倒的ですから。だから、ロシアやみんなと早く話していかなければいけないですよね。何もやっていませんよね。ですから、私はここに書きました通り、「崩壊・解散・再生」だと思うんですよね。開国の後の江戸幕府みたいになっちゃうと思うんですよね。ですから、私はそう簡単にはいかないと思いますね。大変だと思います、正直言って。

質問:社会インフラが相当ボロボロになっていて、地方の建設業や地方財政も厳しくなっていくこの状態は、もっと酷くなっていくのでしょうか。

今のところはですね、インフラの老朽化は止まるどころか、どんどん進んでいますから、毎年のように「あそこは、もう通るのも難しい」とか、「あそこは危険だ」というところが出てきていますよね。直すお金がないと、もうそれっきりになってしまいますよね。同時に既存のところもですね、もう水害で水が来るところだとか、土砂崩れが危ないところだとか、津波が危ないところだとかあるわけですよ。ですから、この際、住む場所から始めてインフラを全部作り直ししなければダメですよね。新しい技術をもって。日本だと、戦後ですね、昭和30年代から近代化という言葉が出てくるんですね。お手洗いが、汲み取りから水洗に変わるとか。高速道路・高速鉄道作るとか。近代化という名の下、全部変えていったわけだけれど、あれに変わる新しいインフラの考え方を前に持ってきて、全部作り直す必要がありますね。要するに、どこに投資すれば未来があるかですよ。おっしゃった通り、辺野古の軟弱地盤に、30年かけて泥を入れたって、石を入れたって、何の意味もないわけね。そのあたりを、これこそ合意形成がいるわけですよね。その一連の大変な作業をやるまでは、残念ながらその衰退は止まらないですよね。早くやらなければいけないと思っているんですけれど。

要するに、どこに投資すれば未来があるかですよ。おっしゃった通り、辺野古の軟弱地盤に、30年かけて泥を入れたって、石を入れたって、何の意味もないわけね。そのあたりを、これこそ合意形成がいるわけですよね。その一連の大変な作業をやるまでは、残念ながらその衰退は止まらないですよね。早くやらなければいけないと思っているんですけれど。

ご参考

先ほどですね、武漢で一人亡くなったって言うニュースが出ましたよ。例のコロナウィルスです。新型肺炎が、武漢で始まりましたでしょう。あれは、コロナウィルスですから治療法も薬もないんですよ。MARSやSARSと似たような類で、一人の死者が出て中国政府は発表したわけ。あれだって危ないんですよ、万が一大きく拡大するようなことがあったらですね、オリンピックもへったくれもないですからね。ですから、何が起きるかわからないですよね。そんなことで、今年はそういうことも考えなくてはいけませんから、皆さんとにかく走りながら行きましょう。和戦両様の構えです。和戦両様の構えですから、色々なところに網を張って、色々と考えていきましょう。それが必ず、後で必ず実を結びますからね。損することはないですから、頑張ってまいりましょう。

音声・動画は、NPO法人日本再生プログラム推進フォーラム(NSP)サイト内のアーカイブページをご覧くださいませ。


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