美しい月の日にやってきたお姫様
ある夜
山下〇〇は夜道を歩いていた。
〇:ふぅ…バイトきっちぃな…
でも、頑張らんと
?:あぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!
〇:ん?
〇〇が上を見上げると…
ドテッ!
〇:痛ってぇ…あぁ!大丈夫ですか?
?:あぁ、すいません。こっちは大丈夫ですけど
あなたこそ大丈夫ですか?
〇:こっちも大丈夫です。
あのこんな夜道ですし、送っていきますよ。
家、送っていきますよ?
?:ないんです…
〇:え?家が?
?:私は家出をしたんです。
月にある私の家から。
〇:月!?すげぇところから、家出したんだな。
?:はい…
〇:まぁ…家は僕のところにしよう。
?:ほんとですかぁ?やった!
〇:まあ、あとそれと名前は?
?:え?名前?
〇:え?ないことはないだろ。
たとえば俺の名前の〇〇とか。
?:忘れてしまったんです…
けど!記憶喪失ではないので、安心を!
〇:じゃあ、名前付けましょ!
今後、呼びやすくするために!
?:わかりました!なんていう名前にします?
〇:う〜ん…
美しい月の日にやってきたから"美月"で!
美:美月!良い名前ですね!
〇:じゃあ、俺ん家に帰りましょう!
美:はい!
そうして2人は〇〇の部屋へと帰った
美:結構、良い部屋ですね!
〇:そう?俺が綺麗好きだからかな?
美:料理もするんですか?
〇:毎日ってほどじゃないけど、料理はするよ
美:じゃあ、これからは私が毎日作ります!
〇:え?料理できんの?
美:あ〜バカにした!ぶぅ…
私、これでも月にいるときは料理やってたんですからね!
〇:じゃあ、明日からよろしくね。
美:はい!
〇:じゃあ、それに合わせて部屋のルールも決めよう!
あと、美月の部屋も案内しないと。
美:そうしましょう!
〇:まず、料理は基本は美月。
けど、できる時があったら俺も作る
あと、風呂などの洗うやつは俺がやる。
掃除も俺やるのが好きだからやる。
あと、敬語とさん付けはやめよう!
距離を感じるから
美:わかりました!名前は言えるよう努力します!あとは料理だけですね!
〇:じゃあ、早速だけどお願いできる?
美:ラジャー!美味しいものを作るぞ!
それから、美月は料理を始めた。
美:♪〜
〇:今日は何作ってるの?
美:みづきたん特製のカレーだよ!
〇:へぇ、美味そう!
美:あとちょっとだから待っててね?
〇:わかった!
美:す…うん上出来!
できた!
〇:おぉ、美味そう!
美・〇〇:いただきます!
モグモグモグモグ
美:どう…かな?
〇:うん、うまい!このスパイスがよく効いてるよ!
美:本当!よかったぁ〜
美・〇:ごちそうさまでした!
〇:俺、あとやっとくから美月は風呂入ってな?
美:わかった!
〇:じゃあ、やるか…
その頃美月は風呂に入っていた
ジャァ…
美:ふぅ…めっちゃ気持ちいいなぁ…
あと、私は何日ここに入れるんだろう。
〇:カタカタカタカタカタカタカタ…
美:ふぅ…上がったよ。
〇:あ、わかったよ。
そういって〇〇はパソコンを閉じ風呂に入った後
〇:良い湯だったなぁ
美:ねぇ、この人誰?
〇:ん?どの人?
美:この人!
〇:あっ、この人はね…俺も知らね!
美:ぶう…
〇:うそうそ!この人は志村けんさん。
俺の永遠の憧れの人
美:そうなんだ!いつか、会えるといいね!
〇:…いつか…か。
もうないことだな。
美:なんで?憧れの人なんでしょ?
〇:あのね、美月。
会いたくても会えない人がいるんだよ。
俺だって志村さんには会いたかったけど、死んじゃったんだよ…コロナでね。
美:そう…なんだ…
なんか、ごめんね?
私、失礼なこと言っちゃったんだね。
〇:ううん、いいよ。もう。
俺は乗り越えれたから
さあ、もう寝ようか。明日、朝早いから
美:うん!
〇〇は美月に美月が使う部屋に案内し、2人はそれぞれ違う部屋で寝た。
次の日
〇:んぅ…よく寝たわ…
って、なんで美月が寝てんだよ。
美:んぅ…よく寝たわ。
あ、〇〇おはよう!
〇:おはよう…
ご飯、食べようか。
美:うん!
数分後
美・〇:いただきます!
モグモグモグモグモグモグ
〇:ん、うまい!
この味噌汁だし効いてんなぁ。
美:本当!がんばったかいがあってよかったわ。
〇:俺、今日大学だからよろしく。
美:え!?だ、大学!いいなぁ、私も連れてって?
〇:いやだよ、お前という存在が来たら俺、ヤベェことになるじゃん。
美:えぇ〜いいじゃん…ケチ…
〇:まぁ、行くか。大学。
美:え?
〇:あれ?行かないのか。なら、1人で…
美:行く!行くから!
2人は大学に行き…
『おい!あんな可愛いやついるか?』
『〇〇の彼女かな?』
美:私たちってカップルって思われてるのな?
(ボソ)
〇:そうなんじゃない?知らんけど。(ボソ)
その後2人は大学の講義を受けて帰ってきた
〇:ふぅ…疲れた…
今日のバイトは…ないな。
美:バイトやってるの?
〇:あぁ、コンビニのね。
美:へぇ…
〇:てかさ、気になったんだけど
美:ん?何?
〇:美月ってスマホ持ってんの?
美:うん!けど、ここで使えるかわからないけどね。
〇:今、使えるかやってみたら?
美:わかった!
数分後
美:使えるようになったよ!
〇:それはよかった!てか思ったけど、美月って"スマホ"とか"バイト"とか知ってんだな。
美:あぁ、それはね月にもいろんな国の本があって、その中でも私は特に日本の本を読んでたからスマホとかバイトとか知ってるし、料理もずっと作れるわけなんだよ!
〇:へぇ…まあ、明日も早いから寝ようか。
美:ラジャー!
それから毎日、2人は楽しく過ごしてた。
ある日のこと
美:ねえ?
〇:どした?
美:私ね、新しい感情が芽生えたの。
〇:新しい感情?なんだそれ。
美:"恋"
〇:恋!?誰か好きになったのか?
美:ん!
〇〇の方に指を指す美月。
〇:ん?俺?
美:そう!正解!
〇:いやいやいやいやいや…ないだろ!
お前みたいな可愛いやつと俺みたいなブスは…
チュッ
〇:ふぇ?いきなり何すんだよ///
美:これくらい、私は好きなの!?
なのに、何?自分がブス?変なこと言わないで!
〇:けどさ…
美:あ〜!!つべこべ言わない!
とにかく返事ちょうだい!
〇:まぁ、こんな俺でよければよろしくお願いします。
美:はい!こちらこそ!
それから2人はカップルとしても今までと変わらず過ごしてた。
大学にも1日も休まず行っていた。
ある夜のこと
〇〇のベッドにて
〇:さぁ、寝るか。
美:最近さ、ネットで見たんだけど…
カップルだったら愛し合うことも必要なんだって
だから、私たちも…
そういって美月がパジャマを脱ごうとした時
〇:いいよ。俺たちは。
もう充分愛し合ってんじゃん。
美:だね!怖かった。
さぁ、もう寝ようか!
〇:うん。わかった。
そしてまたある日のことでは
美:ねぇ、海行きたい!
〇:どした?突然。笑
美:だって、テレビ見てたら海の特集やってていいなぁと思って。
〇:したら、明後日行くか。
なら、明日あんたの水着買うぞ。
美:ラジャー!
そして海に行く日。
美:てか、どうやって行くの?
〇:俺の運転。
美:えぇ!すごい!
〇:じゃあ行くぞ。
美:ラジャー!
それから、数分後
〇:フッ…寝てるよ。改めて見ると可愛いな
美:Zz…
数分後
〇:起きろ、ついたぞ。
美:ほんとに!やったぁ!
2人は車から出て
美:海だぁーー!!
〇:はしゃぐなよ
美:こっち来て!
〇:ん?
バシャァッ!
〇:あ、やったな!それっ!
美:うわっ!やったな!
俺は水をかけ合った。
〇:うわぁ、びしょ濡れになっちまったよ。
美:ねぇ?お腹減った。
〇:もうそんな時間か。ちょっとご飯買ってくるから待ってて。
〇〇がご飯を買いに行った時
ヤ1:お姉ちゃん、俺らと遊ばない?
美:結構です。彼氏待ってるんで
ヤ2:そんなこといわずにさぁ、遊ぼうよ
美月はナンパされていた。
そのとき。
〇:あの…
ヤ1:あぁ?なんだテメェ。
〇:その子、俺の彼女なんで。
ヤ2:なんだ、こいつ彼氏持ちかよ。
チッ…
〇:怪我ない?
美:うん、私は大丈夫。
〇:じゃあ良かった。
さぁ、ご飯食べよう
美:そうだね!
※この後のことはご想像にお任せします※
といった楽しい日がたくさんあった。
そして1ヶ月が経った。
ある夜…
2人は同じベッドで寝てた。
〇・美:すぅ…すぅ…
ピカーッ!
〇:んぅ…もう朝か?いや、まだ暗いな。
?:お待ちなさい。
〇:はぁ、あなたは誰ですか?
?:私はそこに寝てるものの母です。
お迎えに来ました。
〇:え?ねぇ、美月起きろ。
美:んぅ…何?ってお母さん!
美母:さぁ、帰るよ!
美:いやだ!
お母さんはそうやって自分の思うままに生きるじゃん!
私はそれに振り回されたくはない!
美母:いい加減にしなさい!
バチっ!
美:っ!とにかく!私は月へは帰らない!
美母:はあ、とにかくわからない子ね。
はぁ、あの手は使いたくなかったけども仕方ないわね
ハァァァァァァッ!
〇:ん?なんも起こらないじゃん?
美母:フッ…
〇:うわ!
ドンッッ!
美:〇〇!お母さん何したの!
美母:あなたが私の指示に従わないからそこの人をちょいと懲らしめたのさ
美:お母さん!そういうのはやめて!
美母:わかった。やめてあげるわ。その代わりあなたは私と一緒に月へ帰りましょう。
美:はい…わかりました…
そういって美月が月へ帰ろうとしたとき
ガシっ!
美:っ!
〇:ダメだ…あんなやつとは…離れて…
俺と…一緒に…暮らそう…
美母:まだ懲りないね。だったら仕方ない。
ハァァァァァァッ!ハッ!
〇:うぉっ!グハッ!
美:〇〇、わかったでしょ?
もう、私は月へ帰るから。
〇:いや…まだだ…美月には月には帰ってほしくない…
美:〇〇…
美母:なっ!普通の者なら一撃で死んでるのに!
なぜ、お前は死なぬ!
〇:フフッ…愛の力だからかな?
美母:じゃあ、がんばったそなたに褒美を授けよう。ハァァァァァァッ!
〇:うわぁ!
バタッ!
美:グスッ…〇〇…もういいよ…
ほんとは嘘ついてた…
家出って言ってたけど…ホントは人間の世界を知るための修行だったの…
けど〇〇といると離れたくなくなって…ごめんなさい!
〇:はは…そういうことだったんだな
美母:さあ、帰りますぞ。
〇:いやだ!行くな!
美:最後にこれ。お守り。これをつけて、私との思い出忘れないでね。
〇〇…好きだよ?
チュッ
〇:っ!
美:じゃあね…〇〇。大好きだよ!
そういって美月は彼女の母親の元へ行った。
ピカーッ!
美:じゃあね。また会えるから。
〇:いやだ!行くな!美月ーっ!
ピカッ
〇:あぁ、行っちゃった…
あぁっ!なんで俺は助けれなかったんだ!
なんて…グスッ…ひどい…やつ…なんだ…
けど…もう…いいや…寝よ…
次の日。
ジュー…
〇:んぅ。ふぁ〜あ…あぁ、いねえのか。
〇〇が自室から出ると…
?:あ!〇〇!おはよう!
〇:ん?俺は死んだのか?
なんで目の前に"美月"がいるんだ?
美:死んだとかひどーい!
つねってやる!
ムニっ!
〇:いててててててぇっ!
ということ現実か…
美:やっと気づいたのね笑
〇:てか、月に帰ったんじゃなかったの?
美:あ、うん。
一度帰ったんだけど、お母様があの方なら信用できるっていってくれて帰ってきたよ!
〇:まあ、いいや!おかえり!
美:ただいま!
数年後
牧:新郎、山下〇〇。
その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くす ことを誓いますか?
〇:はい。誓います。
牧:新婦、山下美月。
その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くす ことを誓いますか?
美:はい。誓います。
牧:では、誓いのキスを。
フェイスベールをおろし
2人は誓いのキスをした。
チュッ。
〇・美:フフフ
美しい月の日にやってきたお姫様は
〇〇の隣になるお嫁さんになりました。
end
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