見出し画像

映画鑑賞『スイス・アーミー・マン』人を選ぶけど最高映画

無人島で助けを求める孤独な青年ハンク(ポール・ダノ)。いくら待てども助けが来ず、絶望の淵で自ら命を絶とうとしたまさにその時、波打ち際に男の死体(ダニエル・ラドクリフ)が流れ着く。ハンクは、その死体からガスが出ており、浮力を持っていることに気付く。まさかと思ったが、その力は次第に強まり、死体が勢いよく沖へと動きだす。ハンクは意を決し、その死体にまたがるとジェットスキーのように発進!様々な便利機能を持つ死体の名前はメニー。苦境の中、死んだような人生を送ってきたハンクに対し、メニーは自分の記憶を失くし、生きる喜びを知らない。「生きること」に欠けた者同士、力を合わせることを約束する。果たして2人は無事に、大切な人がいる故郷に帰ることができるのか──!?

『スイス・アーミー・マン』公式サイト

※ネタバレをしています。ネタバレせずに鑑賞したい人は調べたりせずにまず観ろ。

観終わったあとにウィキペディアを読んだら監督、脚本がダニエルさんとダニエルさんで、主演がダノさんとダニエルさんで、ダニエルに囲まれていたことがわかった!

公開当時、誰かから「ダニエル・ラドクリフが死体役で、尻が見れるらしい」と聞いて、こいつぁ観ないといけないな!思ってたのに6年経ってた。

冒頭、あらすじの通り無人島で自殺しようとしていたハンクが波に打ち上げられたメニーを見つけ、メニーの凄まじい腐敗ガスでメニーに乗って海を渡る。ティザーポスターのあの絵です。
おもしろすぎて声出して笑った。もう、この冒頭10分がクライマックスでしょ!これよりいい絵が出てくることある!?思った。思ってたけど、いい絵はたくさんありました。予告を観てなかったから、死体とのロードムービーだと思っていたんだけど、この死体、喋るぞ!(基本、自分で動けはしない)

最初は普通の死体だったメニー……おならジェットスキーしちゃうから普通ではないが……ハンスは孤独だったから死体のメニーにたくさん語りかけて、ひょんなことからメニーが喋りだして、ハンスはびっくりしすぎてメニーをぶっ飛ばす。おもしろくないわけがないんよ……。

孤独から死体に話しかけ、死体が意識を持ち始めてから一緒に遊んでるところを観ていたら『地獄先生ぬ〜べ〜』の「反魂の術」という話を思い出した。ので、生還したあと死体であるメニーも一緒に幸せになるような結末はないんだろうなあと予感。

めちゃくちゃ笑ってたけど、普通に感動して泣きもしちゃう最高の友情だった。メニーは生前の記憶がなく、生まれたてのロボットくらい知識もない。映画を知らない、女の子を知らない、バスを知らない、オナニーを知らない。メニーが勃起すると、勃起したちんちんが指す方角がどうやら目指すべき故郷の方角らしく、ハンスはメニーをどきどきさせるために女装してバスを作ったり、おしゃれなレストランを作ったり、映画館を作ったり、デートをする(何を言っているのかわからねーと思うが……)。それが二人の友情を深めていくんだけど、遭難してるのに元気でいてくれてたのしい。二人いれば、女の子なんていらないと思えてくるし、川に落ちるシーンで実際女の子はいらなかったんや!ってわかる。うれしいたのしい大好きだけがある世界。

説明が苦手だから全然おもしろく書けないな。
観た人が読んでる前提でいこ。

・熊に襲われたときはこんな結末……?思ったけど、そうじゃなくて良かった。メニー、どんどんいろんな能力に目覚めてこわい。ハンスの脳に干渉してくるから、この辺でやっぱりメニーはハンスの妄想?と思っちゃうけど、ラストまで観るとメニーはやはり実在するから、メニーが妄想か現実かは脚本側でも明確に決めてはいないのかな。

・自分の家の裏手にある森に、狂人が拾った木とゴミで作ったバスとかレストランとか人形があるのコワすぎ。

・隠れておならをしないといけないのは不自由、ということを話してて、これもまたカウンターカルチャー……。(最近、挫折してたカウンターカルチャーの本を読んでいる)

・ラスト、めちゃくちゃいい笑顔でおならジェットスキーで去っていくメニー、妖怪すぎて爆笑した。笑って終えられて良かった良かった。

今年まだ5本しか映画観てないんだけど、布教したい映画だぜ。でもおなら多発注意なので上品な人は観れないと思う。上品じゃない人はぜひ観て。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?