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布教したい映画2021 『スウィング・キッズ』、『サイダーのように言葉が湧き上がる』

2021年中に映画館及び動画配信サイトで観た映画のうち、人に布教したいぐらい好きになった作品を紹介します。※2021年公開ではない。

『スウィング・キッズ』(2018)

あらすじ
1951年。朝鮮戦争当時、最大規模の巨済(コジェ)捕虜収容所。新しく赴任した所長は収容所の対外的なイメージメイキングのために、戦争捕虜たちによるダンスチーム結成プロジェクトを計画する。収容所で一番のトラブルメーカー ロ・ギス、4か国語も話せる無認可の通訳士 ヤン・パンネ、生き別れた妻を捜すために有名になることを望み、愛に生きる男 カン・ビョンサム、見た目からは想像できないダンスの実力を持った栄養失調の踊り手 シャオパン、そして彼らのリーダーであり元ブロードウェイのタップダンサー ジャクソンまで、紆余曲折の末、一堂に会した彼らの名前はスウィング・キッズ!それぞれ異なる事情を抱えてダンスを踊ることになり、デビュー公演が目前に迫っていた。国籍、言葉、イデオロギー、ダンスの実力、全てがちぐはぐな寄せ集めダンスチームは前途多難でしかないが…。
映画『スウィング・キッズ』公式サイト 

タイトルからスウィングガールズを連想し、観始めたら「タップダンスやるべ!」。スウィングガールズみた〜い!観る前までは、捕虜の収容所なんて劣悪な環境下のつらいお話なんでしょうよ……と身構えてたけど、コメディーやんけ!とたのしく観ていた。
主演の男の子と下士官ジャクソンのタップダンスがはちゃめちゃにかっこよく、仲間たちと芽生える友情も微笑ましく、良いチームになっていく姿ににこにこ。アメリカ兵とのダンスバトルもあったり、戦時中だけどもみんな好きなものに一生懸命で、戦時中だけどもこういう場があって良かった。
でもちゃんとしてました。これは戦争映画なのです。
つらいだけの戦争映画は観れないけど、でも戦争映画観なきゃ……って気持ちがある人には観てほしい。トラウマではなく、良い意味で心に残る戦争映画です。

↓観た直後の感想ツイ。思くそネタバレあり。ツリーに続く。

『サイダーのように言葉が湧き上がる』(2020)※コロナの影響で延期され、実際は2021年に公開

あらすじ
17回目の夏、君と会う――。 人とのコミュニケーションが苦手な俳句少年と、コンプレックスを隠すマスク少女。何の変哲もない郊外のショッピングモールを舞台に出逢ったふたりが、言葉と音楽で距離を縮めていく、ボーイ・ミーツ・ガールStory。
映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』予告映像 説明文より

間違いなくこの夏一番のアニメ映画なのに、上映している映画館が少なすぎて悲しかった。一週間前に公開開始した『竜とそばかすの姫』が379館で上映しているのに対し、『サイダーのように言葉が湧き上がる』はたった99館……。そんなのってないよ……あんまりだよ……。
日常ものだから派手なシーンとか無いのでしょう?あったとしてもCGでしょう?思ってたけど、序盤のショッピングモールでの追いかけっこの全力作画で心を鷲掴みにされ、チェリー自宅のキッチン前とか自室での日常の芝居がはちゃめちゃに良くて命が助かる……。公式Twitterでもおすすめカットの紹介がされていて、なんでこんなことしてくれるのー!!!!至れりつくせりで寿命が伸びた。

↓観た直後の感想ツイ。思くそネタバレあり。ツリーに続く。

意気込んで書き始めたけど、人に布教したいぐらい好きになったのは2つだけかな。

2021年6月から観たものを記録するようになって、去年は56作品観ました。以前は月に1本観るか観ないかだったからだいぶ観た。でも9月からはモデルナの副反応であんまり観なくなっちゃった。(なんでも副反応のせいにすな)

2021年最後に観た映画は、『ニューイヤーズ・イブ』。大晦日に観ました。大晦日にふさわしいハッピーなお話で、2021年は個人的につらい年だったけど明るい気持ちで2022年を迎えられました。次の大晦日も年末がテーマの映画を観たいな。

以下、布教したいほどじゃないけど普通におもしろかった映画。(たくさん観たのに2つしか書かなかったのもったいない気持ちになってきた人)

■戦争映画(普通につらい)
・『戦場のピアニスト』ユダヤ人迫害しんどい。実在の人物が元になってる。
・『ハクソー・リッジ』アメリカ兵から見た日本兵コワすぎ。実在の人物が元になってる。
・『激動の昭和史 沖縄決戦』民間人の犠牲しんどい。昭和の俳優、顔も体もかっこよすぎる。

■ホラー映画(たぶん全部ホラー苦手でも観れる気がする)
・『ローズマリーの赤ちゃん』主人公の衣装が可愛い。いろんな物語がこれをオマージュしていたんだって気づける。
・『IT(2017,2019)』ピエロのジェットコースターって感じでたのしい。
・『新感染 ファイナル・エクスプレス』ゾンビもの。テンポ良。ボロ泣きしちゃう。

■分類よくわからない洋画
・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』タランティーノは俺たちを裏切らない。
・『フリー・ガイ』ゲーマーじゃなくても楽しめたけどゲーマーだったらもっと楽しいんだろうなあって悔しくなる。
・『キングスマン:ファースト・エージェント』たぶん過去作観てなくても問題なく楽しめるけど、第一次世界大戦のこと知ってたほうがストーリー理解しやすいと思う。(よくわかるコテンラジオを聴け)

■恋愛映画(SF映画な気もする)
・『今夜、ロマンス劇場で、ワタシが私を見つけるまで』わりとずっとちょっと悲しいけど、一生懸命恋しました……サンキュ……って感じだ。

■アニメ映画
・『クボ 二本の弦の秘密』ひねくれ者じゃなければ誰でも楽しめると思うので、家族、恋人、友だちと観るのも良いと思う。アニメだから子ども向けと舐めてたけど、普通に脚本が良い。

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