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マンゴー、オレンジ、グアバ

スペイン産のマンゴーがあったので買ってみた。皮が緑と赤の種類。
まだ真夏ではないし、あまり期待しなかったけれど、案外おいしかった。
食べた後の、息子の独り言。
「ここにずっと住んでもいいなあ。マンゴーあるし、オレンジジュースもあるし」

オレンジジュースというのは、搾りたての生ジュースのこと。スペインのスーパーには、この機械がよくある。自分で操作して、ジュースをボトルに詰める。

たしかに、このジューサーは大きなアドバンテージだ。
なにより楽しい。オレンジたちが次々と2つ割りになり、ガシャン、ガシャンと音を立てる機械の歯に捕らえられる。あっという間に搾られてジュースになっていく。フチまでいっぱいになったボトルと、空っぽの皮の山。

息子の言葉に付け加えるなら、私としては、メキシコで売っていたマニラ種(皮が黄色)のマンゴーも手に入るといいな。マニラ種の方が食感がなめらかだと思う。
それから、グアバも手に入ったら言うことはない。
皮が黄緑、中身がピンク色の、キューバで食べたグアバ。

この頃、マドリードは暑くなってきた。
道を歩いていると、なにかの匂いにはっとすることがある。
よい香りではない。強い日差しの匂いなのじゃないかと思う。その匂いをかぐと、私はメキシコやキューバのことを思い出す。
マドリードでは不自由がないし、毎日おもしろいけど、またラテンアメリカにも行きたい。
ハバナのプラド通りでベンチに座って、その場の音を聞いていたいな。きっとどこからか、音楽が聞こえてくると思う。

タイトル画像はプラド通り。5年前、初めてキューバに行った時の写真。

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