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美容の迷路

最近、美容に関する本をいくつか読んだ。

『捨てる美容』小田切ヒロ
『本当に正しいアンチエイジング大事典』吉木伸子
『大人の上品美爪塾』東條汀留
そのほか、佐伯チズの著書など、数冊。

美容に関する情報は様々で、ある人がある方法を勧めているかと思うと、別の人がそれは全くよくないと言っていたりする。今回読んだ本を比較しても、真逆のことがいくつも書かれていた。

でも、2冊以上に共通していたことが2つあった。これは実践してみようと思う。

1. 上質な睡眠はなにものにも勝る美容法
2. ネイルはヌードベージュ。凝ったネイルアートは不要

それにしても、なぜこうも、相反する情報が多いのだろう。
目的は1つだけ。美しくなることだ。それなのに、そこに至る道はこれと定められていない。

だから、自分にぴったりくる美容習慣や商品に出会うことを期待して、試し続けることになる。
時に、「これだ!」と思ってしばらく継続しても、それを否定する新たな情報が現れてそちらに乗り換えたりする。
その繰り返し。

きれいになりたいという呪いをかけられているようなものだ。あれこれと自分の顔や身体で試しては、結果を見て一喜一憂する。

この無限のループから抜け出すには、諦めることだと思う。
シワも時間が作り出した美だとか、今の自分が一番きれいとか。
それは、あるいは自信と呼ばれるのかもしれない。

わかってはいる。
でも、今のところ、私はそちら側には行けない。
まだ、この美容の迷路を楽しんでいる。

その楽しさは、うまく言えないけれど、「自分って女だな」と感じられるということだと思う。
効果があろうとなかろうと関係ない。むしろ、その化粧品について情報収集している段階から、自分が女らしく思えて、気分がよくなる。
そしてその快感こそが、呪いの正体かもしれない。

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