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今は見れない?ユーシン渓谷の盆栽モドキ

異次元空間は、世界のヘンテコを追う同人誌「異次元空間」のオンライン版で、風変わりな場所と構造物の紹介がメインです。

神奈川の奥地には、目の醒めるような色の水を湛えるダムがある。そのダムがある場所の名はユーシン渓谷。往復4時間、明かりのない3つの真っ暗なトンネルを超えた先にある光景……。印象的なその色を人は『ユーシンブルー』と呼んだ。

現在は土砂崩れにより登山道が通行止めとなっており、ユーシンブルーの見れる「玄倉第二発電所」周辺へ行くことはできない。

そして、今回ここで有名なユーシンブルーをわざわざ扱うこともない。異次元空間ならではの、ニッチでマイナーな場所を紹介していきたい。

※今回の写真は全て登山道閉鎖前に撮影。

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ユーシン渓谷の入り口からしばらく歩いたところにある物々しいゲートでは、熊出没に対する警告までされていた。ちなみに、歩行者は左側の部分から出入りするようになっている。

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注意書きがベタベタ貼ってあるのも、なかなか味があるもの。
(こういうのが好き勢)

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ユーシン渓谷沿いの登山道をさらに歩いていくと、コンクリート製の覆道がある。ここから見えるのが。

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今回紹介する盆栽モドキである。以前書店で見かけた本では通称が掲載されていたように思うのだが、検索しても出てこなかったので盆栽モドキとここでは呼称する。

覆道の柱が格子窓っぽく、妙に和の雰囲気が出てはいないだろうか。

写真だと奥行きの概念が無くなるので、余計に不思議な光景に見える。

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なぜひとつだけ、あんなところに。自然とはまったく不思議なものである。

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近づいてみると、広い河川敷にぽつーんとあることがわかる。

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その佇まいは苔玉や石付きの盆栽を思わせる。

もっと近づいた写真も撮影しているものの、低い場所からでは背景が山と同化してしまってキャッチーさが失われてしまっていた。この見下ろす角度が一番、不思議さを掻き立てるアングルらしい。

他にもこの不思議な光景に興味を持った方が居たらしく、ストリートビューで全天球画像が公開されている。グリグリ回すと覆道と盆栽モドキが見れるのでお試しあれ。

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