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今やるにじさんじ脱出の感想が一番気持ちいいから

「コラボ企画」ってものに、いい思い出がない。
リアル脱出ゲームも、にじさんじもそれなりに追ってきたけれど、どちらにもそう思う。

2023年5月11日。爆弾が落ちた、と思った。

にじさんじとリアル脱出ゲームのコラボが発表された日だった。

「全然期待してないけれど行くしかない」というのが第一印象だった。

リアル脱出ゲームも月ノ美兎も超好きだという感情の部分では「行くしかない」と思っていて、でもこれまで経験してきたコラボイベントって、そこまで期待を上回ったことないよな…みたいな、そんな感情があった。

それはそれとして、「絶対に脱出成功したい」という気持ちもあった。これまでのリアル脱出ゲームのコラボで、そこまで難易度が高いものは経験したことがあるけれど、万が一があっちゃいけないと思って、初めて「謎解きの勉強」的なことを始めた。

そこからの2ヶ月は、謎解き好きの友人に付き合ってもらって、毎週2〜3公演参加した。自分でも謎解き本みたいなのを買って練習したりした。

そして迎えた当日(公演初日が木曜日で、金曜の公演を取った)、公演が始まる前にカフェで作戦会議をしていたところ、友人が全日の脱出率を確認してくれた。話が変わった。

その時友人が調べてくれたのは、「3/60組」脱出成功(だったと思う)。
これは結構すごいことである。
どういうことかというと、まずリアル脱出ゲームは通常、脱出成功率が「30%」前後に調整されていると言われていて、さらにコラボ公演は(謎解き公演に普段触れない人にもなるべく楽しんでほしいという観点から)多少難易度が易化しがちである。(と俺は思っている)さらに、初日はわりと謎解き好きな人が公演に来がちということもあって、「なんなら初日は半分以上成功しているんじゃないか?」ぐらいの気持ちであった。

「3/60組」ということは、つまり成功率は5%である。これはかなり気を引き締める必要があると思いながら、その時はまだ飲めたコーヒーを煽った。

ここから内容の話します

原宿店の壁に手書きのメッセージあってめっちゃ感動した!

会場の中に入ってから、心拍数がずっと走った直後ぐらいになっているのを感じた。

今から起こるのは、リアル脱出ゲームに参加したという経験なのか、にじさんじのコラボ企画に参加したという経験なのか、それとも別の経験なのか…みたいなことを考えていた気がする。

導入はわりと普通の公演…でも、SCRAPの公演に参加しているという日常と、にじさんじを見ているという日常が混ざると、きみょうな感覚だった。右手を動かしたいのに左手も同時に動いてるみたいな。

あと、脱出率が低い(難易度の高い)公演だという事前認識があったので、存在しているもの全てを疑っていた。結果から言うと、それは正解だったと思う。

公演の内容は、当初の予想とは反して、めちゃくちゃよかったと思う。(ここまで脱出成功に対してストイックに取り組んだ公演もかなり久しぶりで、他の公演と同じ軸で評価しにくい。)

冒頭とEDの、「脱出ゲームでよくあるセリフを月ノ美兎が言う」という演出が、両方のオタクである自分には特に刺さった。

あと、パンフレットに書いてある内容を小謎で使うっていうのとか、いいよね!最近ああいうのないもんね!

タブレット操作する場面だと、恐らく謎解きに行き詰まるほどライバー同士の会話が見られるみたいなつくりになってたのも、良かったと思う(飛ばしまくったけど)

特に「次元交わる〜」のタイトルに沿う演出がすごく多く、最後の「名札をこっちに届けてくれる」演出はもちろん、普段YouTubeで見てるキャラクターと直接対峙できたり、こちらから指示を出すのも配信と噛み合っててよかった。2次元パズルと3次元パズルを同時に組むのは謎の中だと特に好きです。ムズすぎてヒントガン見したけど

その回で成功したのは我々のみ(+四人テーブルにグルチケで二人参戦)だったので、嬉しはずかしだった。となりのテーブルの人にすごいっすね!って言われちゃった。

謎解き公演を楽しむ時、「出題者が何を伝えたいか」を感じ取ることが大事だと思っていて、にじさんじ好きとしても謎解き公演好きとしても、両側からしっかりと感じられた。

コラボのときに、どちらか片側の良さが失われる部分にばかり目を向けるのではなく、コラボだからこそ生まれている良さを見ることも大切だと思った。


とてもいい経験をできて、全てに感謝したい。心拍数測っておけばよかった。

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