アイシン高丘が日本製鉄の救世主に?

昨日、今日の新聞にアイシンの子会社であるアイシン高丘がパームヤシ殻から作ったコークスでキュポラの操業が可能と発表した。アイシン高丘は省エネ診断で数回訪問した経験があり、キュポラの燃料原単位低減を研究したことがあった。トヨタを始め自動車業界は電動化にまっしぐらでキュポラの影が薄くなっているので、石炭系コークスからヤシ殻コークスの出番はないと思ったが。過去にも石炭系コークスから茶殻等で代替品を作れると某大学が発表したがいつの間にやら立ち消えになってしまった。今回は炭素中立に悩んでいる日本製鉄が飛びつくのではと予想しました。問題はパームヤシを栽培するためにジャングルを切り開いているので、本当にグリーンコークスと定義づけられるのか?? 一方、火力発電所は国内の木質バイオでは所要量を確保できずにパームヤシ殻を輸入しており、こちらとのバッテングも気になりますね。

キュポラは高炉に酷似した設備なのですが設備容量が格段に小さいのでパームヤシ殻炭の強度が耐えうるのか不明です。キュポラが2㌧トラックなら、高炉は100㌧積のダンプカーの違いがある。

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