映画「家康、江戸を建てる」を鑑賞する

東海市中央図書館で大人の映画会が開催され、表記の映画が上映された。上映時間は2時間20分の大作で「水を制す」と「金貨を制す」でした。
太閤秀吉に三河から江戸(湿地、暴れ川、芦原)に入封された時、①生活用水を確保し、②暴れ川を手なずけることが「水を制す」です。生活用水を確保するために現在の井の頭池(井の頭公園)から木製の通水樋、井戸で安全安心な生活用水を得た。この工事に心血を注いだのは大久保と言う家臣です。大久保が工事で暗礁に乗り上げた時に救いの手を差し伸べたのは暴れ川であった利根川を銚子方面にルート変更工事に携わっていた人でした。
「金貨を制す」は太閤秀吉が京都で製造した慶長小判で経済を牛耳る想いに対し、使い勝手の良い小判を流通させて、江戸中心に経済を回す戦略でした。この戦略は京都から大坂に経済の中心が動いたが、大坂商人の才覚で江戸中心とはならなかった。
この映画の中で徳川家康の独白、「儂一代で社会を変えることはできないが100年、200年先まで見据えて社会改革を続ける」と。
江戸時代の大半は江戸中心、維新後も京都から江戸(東京)へ中心を移している。特に戦後は東京一極集中が激化しており、時の政府は首都移転だの寝言ばかりを言っている。
リニア新幹線、地下鉄、高層ビル等、大深度工事を推し進めながら、首都直下大地震等と矛盾だらけの政策を続けている。

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