最近の流行語「まるまる不足」

最近、TV、新聞、雑誌を賑わしているのは「○○不足」ですが、然らばどのように対処するのかと思えば下らん対策ばかりです。下世話な人物が宣うのであれば害がないが、総理や国務大臣等が言うだけでなく、実行されるので勘弁して欲しい。
岸田総理が新資本主義だの減税だの給付金だのと訳の分からんことを宣うのにストップをかける大臣も政治家も財界のお偉方もいないのは末法かと思う。
日曜討論等で新藤経済再生担当相は「カタログ式補助金制度を整備したのでジャンジャン使って下さい」とノー天気なことをしゃべっていた。コロナ過による経済の冷え込みに際し「ゼロゼロ融資」を始めたが、いよいよその返済時期が迫り、焦げ付くところが出始めている。事業を拡大するために融資を受けるのは正道だが、運転資金を得るための融資は危険すぎる。

次に多い意見は人手不足で事業が回らないのは何故??

①分り切った話だが少子高齢化で人口動態がいびつになって、労働力自体が減少しているからでしょう。
②女性の労働力をあてにしようとすると扶養控除額のハードルが待ち構え、労働時間を調整する動きが邪魔をする。大臣らは「扶養家族控除よりも将来の年金受給額増の方がメリトットあり」と取ってつけた理由を言い出す。大言が臣の発言より巷の経済評論家の言を信用し、その説明は評論家の言が頭にこびりついた人には届かないでしょう。
そもそも扶養控除制度は専業主婦を意識し過ぎた制度で、根本的に改めるべきだが、それを実行できる人がいないのが残念です。

保育職や介護職の不足は人口動態をしっかりと、そして冷静に分析せねばならない。

15歳から64歳の労働人口が減っているし、高齢人口の増加で介護職の人手が足りなくなるのは当然です。一方、保育職は子供の数が減っているのに不足が出るのは現実を無視した保育基準の改定にある

介護にしても保育にしても人手不足対策を海外からの労働者で補おうとしたが「仏作って魂入れず」でとん挫しています。この反省は誰もやっていない。介護職や保育職の人手不足の原因が報酬が他職種に比べて安いことにあると誤解して、安易な施策を繰り返している。介護職を目指す外国人労働者に日本人でも理解不能な用語で試験を実施するのは介護関係者の自己保身の結果ではないか? 「自分の首を自分で占めていること」に気付いて欲しい。

日本の悪い癖が安直な施策になっている。

わが国の為政者も国民も切羽詰まるまで、調査もしない、解析もしない、そして他に効果的な案がないか探し回る悪癖がある。
市議会等で目新しい案や考えを質すと「他の自治体に先進事例の有無を調べて、あれば実行の可否を調査研究をします」と繰り返す。自らが先進事例になることを拒否しているに等しい答弁をしている。

質問者は事前に答弁者と綿密な打ち合わせを繰り返し、双方の面子がたつ答弁を決めてしまう。質問者も言うだけ言えば、役目を果たしたと誤解して矛を収めてしまう。

建設業の過ち

建設業界の人手不足に対して大型重機を遠隔、自動操縦できるようにしたと大手ゼネコンや重機メーカーは胸を張るが。そのような重機では出来ない作業をする人もいることを忘れずに。作業させ厳しい環境(炎天下等)で働き、労働単価は不当に安いことを。



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