わが国のモノづくりの大変革が必要だが

今日、オンラインセミナーで山口県の過疎地に在った桜井酒造が「獺祭」で復活した背景、経営者の経営視点について講演があった。
これに似た話が愛知県緑区に会った酒造メーカー(萬乗醸造)のスパーリング清酒(九平次)と似ている部分がある。過去からのやり方に捉われることなく自分達の作り方に専心した点にある。洋酒にはスパーリングはあったが、清酒にはなかった。国内では売行きが振るわず、フランスの航空会社の機内食採用されたようです。

旭酒造は危機的状態からどうして脱却したか?

旭酒造は山口県の過疎地に在って桜井会長が事業を引き継いだ時は右肩下がりで何年持つかと会長も感じていたそうです。
私達が若い時、360円/ドルと言う固定相場から変動相場に移行し、ジョニ黒等を有難がって飲んでいる親父共が多かった。日本酒も結構値の張る飲み物であったが人件費の上昇と反比例して下がっていった。それ迄は清酒の値決めは酒屋が行っており、美味しいが値が張る高い清酒から一般消費者は遠ざかって行った。そのあおりを受けた中小の酒造メーカーは事業縮小に追い込まれていった。当然、大吟醸酒のような高級酒は衰退が酷かった。
桜井氏は値の張る山田錦に拘り、精米比率も高めて行った。山口県連は旭酒造へ山田錦の納入を阻んだが、入手先を兵庫県から新潟県へ変えて行った。山地を北上させることが出来たのは温暖化のせいですと桜井会長が話していました。助っ人になったのが故安倍晋三氏です。

同社の隆盛に対して同業者が数々の嫌がらせを!

①酒造量を増やす同社に機械に日本酒が出来る訳がないと非合理な難癖を
 それより同業他社も機械化やデータ解析をしており、非難はあたらない。
 旭酒造の映像を見る限り、人手をかけて酒造りをしていることが分かります。
②杜氏がいない酒造会社は邪道だ、歴史を無視していると
 ベテラン酒造社員が退職し、仕方なく雇った若手ばかりになったがその欠点を補う努力をしている。社員の集合写真を見ると、全員光り輝いている。

最早、大量生産・大量輸出モデルは崩壊している

高度成長期に成功した大量生産・大量輸出モデルは崩壊している。私が30数年間、働いた鉄鋼業は造船業の衰退に伴って衰退している。今回、日鉄がUSスチールの買収⇒子会社化するビジネスモデルに表れている。
日本人にしか出来ない、日本でしか出来ない商品を輸出するこじんまりとしたビジネスに変えて行くしか生きいる途がない様だ。
岐阜県の和傘はろくろ作れる職人のことが報道されると、ろくろ職人に弟子入りする人が現れて、一息ついている。和傘のデザイン等が外国人に評価されており、修理をすれば長持ちするのでSDGsの精神に合致する。



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