MRJ商品化の失敗から学ぶことは?

昨晩のNHKクローズアップ現代でMRJ商品化の失敗について元社長が述べていた。機体の製造は成功したが機体の型式証明(安全性の保障)が取れずに数次の納入延期⇒商品化を諦めざるを得なかった。元社長は型式証明とはどのような事故を想定し、その事故を未然に防ぐ手段を作りこむかにあるが、最後の最後まで証明基準が判明しなかった。日本人は部分的な課題の解決には長けているが、旅客用ジェット機と言う商品(システム)とは如何にあるべきかと言う全体像の取りまとめが不得意です。
炭素繊維を使って機体の軽量化に成功するなど、パーツの性能アップには成功している。エンジンや制御システム等に他の航空機メーカーのノウハウがある。そもそも、飛行機産業は国の防衛政策に絡んでおり、三菱としても知り得ない領域があったのでしょうか?
戦後初めて旅客機YS-11を開発し、商品化した時の経験は何処に消えてしまったのだろうか?
国もジェット旅客機を商品化する気があればもっともっと協力する余地があったと思うが。エンジンの環境規制(マスキー法)の時は本田宗一郎のカリスマ性で乗り切り、そのDNAを受け継いだホンダはビジネス機の商品化に成功している。


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