ミッドウエー海戦の疑問点について
ETV特集「ミッドウエー海戦 5分間の疑問」を視聴する。
作家澤地久枝さんのライフワークとなった「ミッドウエー海戦で日本軍はあと5分、米国海軍との遭遇が遅れれば、惨敗は免れたと言う旧日本海軍の上層部の発言を覆すために国内外の関係者から証言を集めている。旧日本海軍の主力空母4隻が撃沈又は自沈したのは兵装転換に手間取ったが、あと5分早く完了しておれば、勝利したかも知れないと言う虚偽の発言を正すために心血を注いでいるのが澤地久江さんです。加賀乙彦さんと同じく軍国少年・少女であり、ポツダム宣言受諾(無条件降伏)後、軍国少年・少女を指導して来た大人に疑いの眼を向け続けている。
澤地さんの調査で3000名を超える兵士が命を落とし、その中に15歳の志願兵が数多くいたことも分かった。20歳になったら徴兵検査を受けて、合格後暫くしてから兵役に就く決まりであったが、周囲の空気に呑まれて志願した人が多かった。
私は昭和23年生まれで、戦争の傷跡を知らずに成長⇒高度成長=豊かな生活を享受して来た。正しく「昨日より今日が、今日より明日が良い生活を得られる」と思い込んでしまった世代です。高校進学も少しは苦労するも90%近い進学率のお陰で乗り越えた。大学進学は狭き門でしたが、国立大学を卒業すれば将来はバラ色に近かった。1973年の第一次石油危機を契機に暗雲が漂い始めるも何とか乗り越えた。その後、米国との貿易摩擦の反動で円高が進行し、80円/ドル台に見舞われた。この頃、米国の企業や不動産を買い漁ったが、泡沫の夢でバブルが弾ける。企業経営者の言いなりで過ごして来たツケがリストラ、給与+賞与の抑え込みと言う形で襲ってきた。
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