最低賃金1002円は妥協の産物
2023年の全国平均の最低賃金は1002円で決着する模様であるがこれも岸田政権の無言の圧力に忖度した経営側の妥協案と言えよう。今年の春の賃金改定交渉で大企業は岸田政権の政策に忖度して大盤振る舞いをしたが、中小零細企業は青息吐息です。零細企業で働く人やフリーランスは妥協の産物の恩恵にすら預かれない。最低賃金額が決まれば、それに数円上積みした金額が上限になって非正規労働者の処遇改善が制限される。労働者側の委員も最賃の改定無しでは面目丸つぶれになるので、経営者側の提案をしぶしぶ受け入れてしまう。
岸田正雄氏は一見人当たりの良い政治家のようだが羊の皮を被ったハイエナのような人物ではないか? これまでの自民党だったら最大派閥から後継総裁を選ぶのだが、最大派閥の安倍派は5人組が角を突き合わせている最中で、後継総裁を選ぶ余裕なし。短命政権と目されていた岸田政権はふらふらしながら延命を図っている。
「広島出身で原爆投下に反対だ」と言う一方で、核兵器廃絶には見向きもしなと言う二枚舌の人物です。黒田、植田日銀総裁が日本銀行券を印刷する輪転機をフルスピードで動かしてくれるので、様々な補助金の大盤振る舞いです。終戦直後に起きた旧紙幣と新紙幣の交換に近い、想像を絶する政策実施の日が刻々と近付いているようだ。今の日本人はぬるま湯に浸ったカエルで、ゆでガエルになるまでのほほんとしているのでしょう。
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