「水素エネルギー」を再々々読して

1974年に講談社から現代新書として出版された「水素エネルギー」を10回以上読んでいるが、出版当時から課題とされていたことの大半は解決されていないのが実情です。
石炭を加熱して水蒸気を加えると水素を大量に含んだ水生ガスが発生する。このガスを都市ガスとして使っていたが、有毒成分を含むので天然ガスに転換していった。東邦ガスは1985年には全量、天然ガス化を果たした。
電気による電解法は改善が加えられているが、製造コストは石油や天然ガスより効果であり、且つ高圧化しなければ必要な熱量を供給できない弱点を克服できない。トヨタ自動車が70MPaと言う超高圧にすることで車両の大きさを変えずに5㎏の水素を搭載することに成功した。私は水素ステーション勤務の経験から35MPaまで圧力を下げないと、蓄圧コスト+充填コストがステーション建設費の低減は不可能でしょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?